八 角 形 に ゅ ー す

2001年8月5日

聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会


目次

お盆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ティム・ムルロイ神父

教会委員会報告

国井神父様とともにささげた「本当のミサ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤沢1区 岡田 芳明

なぜ日曜日に集まり、ミサを行うのでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼1区 斎藤 菊代

藤沢教会の皆様へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・李 鍾昇(イ・ジョンスン)神父

李神父様の「高村カトリック教会」を訪ねて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大庭 八木 京子

サマーキャンプ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日曜学校リーダー 清水 裕子

シャワールーム設置についてのご理解とご協力のお願い

8月の主な行事

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お盆
ティム・ムルロイ神父

昔から、夏といえば、おばけの話が登場する季節です。 昔の人々は、そのような怪談を聞くと、ぞっとして寒気を感じ、一時的に厳しい暑さを忘れることができました。 しかし、エアコンが普及した今日では、そのような話は昔ほど人気はありません。 にも拘らず、お盆にまつわるさまざまな行事は、今でも何か神秘的な考え方で、祖先との繋がりを思い出させてくれます。

祖先を敬うことは、どこの国でも重んじられる伝統文化の一面であり、私達が日常当たり前と思い、行っている事の大部分が、実はどれも先祖から受け継がれているものであることに気付きます。 言葉、―話し言葉でも書き言葉でも―、考え方、食べもの、いろいろな習慣など、皆、無数の先代によって使われ、伝えられたものです。 先祖から受け継がれてきた多くの貴重な贈り物を思うとき、この財産を大切にして次の世代に引き継ぐ責任も感じます。 言い換えると、私達は古い歴史にさかのぼって、遠い未来まで広がり延びていく、きわめて重要な鎖で繋がれていることが解ります。 私達が祖先のことや、彼らから受け継いだすべての事に対して感謝の気持ちを忘れるなら、未来の世代へ引き継ぐことも忘れ、目の前にある自己中心の幸せしか考えられなくなります。 

最近、環境の急速な破壊を目のあたりに見ています。 著名な科学者達は、現代の人々の貪欲さ、利己主義のために、これからの世代の人々が多くの困難に遭うのではないかと大変心配しています。 しかし、そのような事を気にかけている人は少ないようです。 自分のことしか見えない理由の1つに、祖先に対して真の尊敬の気持ちを持たない事、また、昔の人々が私達に残してくれた数々の贈り物に対して、感謝の気持ちを持たない事が考えられます。 それは、次の世代への健康と幸せを願うことなく、責任感がないということにもなります。

カトリック教会の祖先に対する尊敬の伝統は、ユダヤ人の伝統に基づいています。 神様は度々聖書の中で、「アブラハム、イザヤ、ヤコブの神」、または簡単に、「私達の先祖の神」と、言及されています。 私達は、その「先祖」と直接の血縁関係はありませんが、彼らは私達の信仰の神です。 言い方を変えるなら、私達の信仰は、4000年前のアブラハムの時代から代々受け継がれてきた賜物です。 25年を1世代と考えれば、150世代の人々が神への信仰と神の愛の教えを私達に引き継ぐ役割を果たしてきたことになります。 その事実を認めるとき、信仰の内に全ての祖先に尊敬の念と深い感謝の気持ちを持つことができるでしょう。 そして、次の世代に、同じ信仰と神の愛を引き継ぐべき、強い責任を感じるでしょう。

お盆の季節に、亡くなられた方々や祖先を偲び、思い起こすとき、彼らから受けた沢山の恵みをも思い起こしましょう。 彼らに対して、敬意と感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。 何故なら、私達が未来の世代に対して自然に寛大な心をもてるのは、過去の恩恵を受けているお蔭だからです。 真の寛大さは、感謝の気持ちから生まれてくるものです。



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教会委員会報告

T.運営委員会報告

(7月21日(土))

「建物関連の三つのプロジェクトについて」検討した。詳細は地区委員会報告をご覧下さい。

U.地区委員会報告

(7月21日(土))

1.静思のひととき

心身をリラックスさせるエクササイズの後、ルカによる福音(10・38〜42)について、しばし黙想した。

2.福祉部の話(新村部長から説明)

(1)10月6日(土)に敬老コンサートを計画しています。名称は「鵠沼石上コスモスコンサート」としました。対象は老人を主体とします。時間は1時半開場、4時終了で、入場無料の予定です。主催は「コンサート実行委員会」です。出演はアマデウス合唱団・合奏団で、第1部は合奏、第2部が合唱、第3部が堀部氏の司会で音楽の「遊びまショウ」を予定しています。
(2)前回の福祉部の例会で、毎月第1日曜日をお米の日としたらどうかということになり、事務局長に話したところ、お米に限定しないで福祉の日としたらどうかということになり、持ち帰って今月の福祉部例会で検討することにしました。

以上の報告に関して、コンサート参加案内の範囲の確認、コンサートの会場の確認、名称に関連した話し合い等を行い、了承された。

3.建物関連の三つのプロジェクトについて

  6月の運営委員会で検討した建物関連の三つのプロジェクト((1)耐震診断の必要性の調査 (2)教会のメンテナンス計画の作成 (3)将来の建築計画を考える)について考え方の経緯と内容を説明し、検討した。

(1)耐震診断の必要性の調査プロジェクト

@耐震診断をする必要があるかどうか検討して判断し、A必要と判断された場合、どのくらいの程度まで行うべき等を調査し、かかる費用とともに教会委員会に答申する。プロジェクトチームは総務部の管轄とし、建築の専門家を含む5名前後でチームを結成する。

(2)教会のメンテナンス計画の作成プロジェクト

  今後10年間にわたる建物を含めた教会全体の維持管理マスタープランとその概算の予算を作成し、教会委員会に答申する。マスタープランは教会委員会にはかられた上で、今後の総務部の年間保守計画の基になる。このプロジェクトチームには専門家をはじめ、実際の維持管理業務に携わっている方、その他関心がある方が参加し、建物、設備、庭の維持管理、それらの改善のための改修や設備の増強なども含めたプランを作成する。メンバーの数は女性も含む総勢10名くらいとし、基本方針決定後専門分野別に三つ程度の分科会を持ちながら並行して作業を進める。

(3)将来の建築計画を考えるプロジェクト

  1998年5月の委員会で決定された、司祭館検討小委員会の報告に基づくプロジェクトとして正式に発足させたい。将来の教会のコンセプト作りと施策検討にあたるプロジェクトチームで、今後の建物建替え計画に中心的に関わらざるを得ない30代、40代の方々を中心に据え、自分達の問題として考えていく。これからの教会全体はどの様に動いていくのかという視点から、どの様な教会建築が自分達やその後の世帯のために必要か、そのための備えはどうするかという問題を考えていく。チーム構成員は、先行チームとして5名程度、その後必要に応じて呼びかけをしていくこととする。若い人達が自由な発想を展開できるようにする環境を保証してあげることを気をつける。

  以上の件に関して2、3の質疑応答、意見交換を行い、了承された。

4.フォーラムに基づく委員会運営の仕方の評価

フォーラムに基づき、規約の文面に忠実なかたちで教会委員会を開催してきましたが、9月の委員会で予定している評価を前に、現在までの各委員の感想や意見を話し合いました。

a.ブロック代表が2ヶ月間委員会に出ないというのでは問題があるし、運営委員会で検討したこととここで検討することが二重になっているようでもある。活動部代表の参加も含めて検討し、委員会は一つにした方が効率的で、色々な意見が出るのではないか。
b.5月、6月の議事録を見てずいぶん昔のことのように思えるのと、運営委員の方達があっちにもこっちにも出ていてすごく気の毒な気がした。また、書いたものを渡されてもその場の雰囲気が伝わってこないので、活動部の方が参加して話してくれた方がブロックに伝え易いので、委員会を前の形の戻して欲しい。
c.地区委員会に合わせてブロック世話人会も隔月にしたところ、教会活動への参加意識が薄れるという意見もあり、教会活動をブロック中心にしていくというのであれば、前の形に戻して欲しい。あまり規約に囚われず、誰でも参加し易い教会活動を考えて欲しい。
d.何も分からずにブロック代表を引き受けたが、毎月の教会委員会に出て自覚も生まれ、教会の動きや活動が分かり、役目を務めることができた。とても大きな仕事なので、これからも毎月の委員会に出させてもらいたい。
e.運営委員として幾つかの活動部を担当している者としては、あっちこっちの部会に出席するのは大変ですが、反面、活動部に関わることができ、また、活動部の部長と一緒に委員会への提案をまとめることができるというメリットはある。
f.活動部からみると、動いている教会の中で動きを見ながらやると大変活動し易いし、批判もできるし、反省もできる。委員会に出なくて良いということになると、勝手にやって良いのかと考えたり、また、これで良いのかと自問自答しながら活動を進めていくことになる。これはあまり良いことではないので、是非委員会に出席させて欲しい。

   これらの感想・意見に関して、情報伝達・意見交換の会議(評議会的機能)と審議・意思決定の会議(役員会的機能)とを分けるべきではないかとの話が出て、意見交換をした。運営委員会にブロックの代表にも参加してもらって審議・意思決定会議とし、地区委員会に活動部の代表にも参加してもらって情報伝達・意見交換会議としたらどうかという意見もあった。この件に関しては、規約の改正も視野に入れて9月の地区委員会で時間を掛けて検討し、委員会としての結論を出したいと考えるので、それまでに各ブロックでもよく検討してきて欲しい。また、合わせて婦人部長の件も、これまでの経過を踏まえて、そろそろ検討を始めるべきとの意見も出された。

  

5.典礼アンケートについて

典礼アンケート報告書ができ、これについて説明があった。回答者全体の7割強が今回の配置を良いとしている。また、回答者の約半数が外国語ミサの参加者であった。本アンケート報告書は7月29日(日)に皆に配布して読んでもらい、8月5日(日)9時半ミサ後に報告とこれからの藤沢教会の典礼を考える集いを開き、検討する予定です。

6.行事、特にバザーに関して

(1)バザー

  担当の鵠沼ブロック小藤委員から下記の説明があった。

@本年度のバザーは10月28日に開催、鵠沼ブロックが企画担当で、バザースタイルを検討して6月10日にスタートした。最近は○○委員会の名称が増えたのでバザー実行委員会は「バザーコミッティー」に、委員は「スタッフ」に、委員長は「リーダー」にしました。
Aスタートより福祉部と緊密な連絡を取りながら進めることにし、その収益の大半を福祉活動の基金に回したいと考え、名称を「福祉バザー」とし、テーマを「出会い、ふれあいを大切にしましょう」としました。特に、収益配分は公募せず、できれば一箇所へ集中したいと考えて企画しています。
B売り場のコンセプトは従来と変わりませんが、福祉の売り場を中心に構成したいと考えています。
Cバザーのための寄付金は、抽選付の賛助券を渡すのをやめ、復活祭やクリスマスのときと同じように献金袋(バザー賛助金)の方式に変更します。献金袋には収益配分先選択理由を含めた趣意書を添付します。

 上記の説明に対して、質疑応答、検討を行った。

 これまで収益配分をしていた福祉団体に対しては、自分達で出店して収益をお持ち帰り下さいという案内を出す。何を売って、どの位のスペースが必要で、何人位来るのかという返事を貰い、早目に調整した方が良いのではないか。 出店が多くなると商品がダブって問題になることがある。

(2)ガーデンパーティ

  壮年部長から資料に基づいて簡単な説明があった。準備は順調に進んでいる。

(3)8月12日(日)に横浜教区の平和旬間行事として、湘南白百合小学校体育館で午前11時から梅村司教による平和のミサが行われ、午後1時半から濱尾大司教の講演があります。藤沢教会の対応を検討した結果、近い所で行われる教区の行事であるから各ブロックを通じて積極的な参加を呼び掛けることになった。

7.その他

  1. これまでホームレスの人達が利用していた公共施設内の無料入浴施設が4月から利用できなくなって困っているので、藤沢教会の司祭館裏の空き地にシャワールームを設置して彼等にも利用できるようにしたらどうかという提案がありました。また、併せて荷物置き場の設置についても検討して欲しい。特に反対意見も無く了承されました。
  2. 9月15日(土)は一粒会の大会が山梨県の富士吉田であるので、地区委員会は夜7時から開催する。
  3. 敬老会は9月14日(金)に行われるが、ミサは70歳以上の人だけでなく他の方々にも参加を呼び掛けてはどうか。
  4. テハン神父が先日、米国で初藤沢教会のホームページに関して、色々のことが入っていて非常に良いと在米の信者の方より聞かされたと報告された。
  5. 8月25日(土)午後2時からキリスト教の平和のための合同祈祷会が日本基督教団藤沢教会でありますので、皆さんに声を掛けて来てください。ティム神父が奨励(説教)をする予定です。
  6. 辻堂ブロック浅野委員から3ヶ月間の当番体験報告があった。結果としては婦人部長がいなくても困らなかった。行事は一月に一つ位だったので和気藹々とできた。しかしこれまでの婦人部長は大変だったということが体験として分かった。3ヶ月間だからできたと思うと報告された。



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国井神父様とともにささげた「本当のミサ」
藤沢1区 岡田 芳明

 去る7月1日(日)の9時半ミサは、御受難会の国井神父の司式ミサでした。

 典礼の専門家ということで、何か勿体ぶったミサが行われるのでは、という不安に反し、メリハリが効いていて、霊的に吸い込まれるようなミサとなりました。

 まずミサの始まりに、自己紹介を勧められました。「○○地区の○○です。」と、向こう三軒両隣の方と自己紹介するだけで、八角形の聖堂が丸くなった感じがしました。

 そしてちょっとした沈黙があって、回心の祈りとあわれみの賛歌が一体となった祈りがありました。

 そして福音朗読は、テキストが違うからと言うことで『聖書と典礼』を見ずに神父の朗読に耳を傾けるよう指示がありました。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが人の子には枕する所もない。」というルカ9章の箇所がじんわりと心に入ってきました。

 そして説教の後、少し沈黙があって、それからまさに「イエスのことを忘れないため」イエスがお定めになり、初代教会が伝承してきたパンを裂く儀式がじっくりと再現されました。日頃、ミサの頂点である聖変化の時、なぜかざわついているように感じていましたが、あのミサでは不思議と信徒の動作と心が一つになった感じがしました。ミサ後の懇親会でその印象を分かち合ったら、同感して下さる方がいて、やはり私だけの感じではなかったのかと思いました。

 それから、平和のあいさつはミサの始めに自己紹介しあった人々と名前を呼びかけながらのあいさつとなりました。すごく打ち解けた感じがしました。

 聖体拝領は御からだ、御血の両形態で頂きました。主は御血を司祭だけのものとお定めにならなかったからと言うことでした。聖体拝領の後も少し沈黙の時間がありました。

 自己紹介と間合いの取り方だけでこんなにも違うミサになるのか、と感じながら、ミサが終わりました。

 その印象は、ミサ後の国井神父の講演会・懇親会に参加して「目からウロコ」状態になりながら、根拠づけられたのですが、それは別稿にお譲りするとして、教会の典礼の歴史をふまえ、第2バチカン公会議で再認識された「共同体でささげるミサ」の意味をしっかりと押さえ、メリハリ・沈黙を効かせたミサの進め方は、当教会の神父様、先唱や「典礼聖歌奉仕」の方々に是非取り入れて頂きたいものだと思いました。

 日頃、「静かにしろ」と叱責されながら、スカウトの子供達をミサに引率する立場にいる者として、典礼のあり方に少なからぬ疑問を感じていましたが、必ずしも間違っていないことを確認させて頂きました。

「群れから外れた1匹を、主と共に思う99匹」の大切さを説かれた松浦司教に続き、「本当のミサ」の意味を伝える国井神父を招いて下さった方々に、この場をお借りして厚く御礼申し上げ、聖霊がますます当教会に働かれることを心からお祈りしたいと思います。



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なぜ日曜日に集まり、ミサを行うのでしょうか
鵠沼1区 斎藤 菊代

 その根拠となることばは、マタイ26章、第1コリント11章、ルカ22章などに見ることが出来るように、イエスさまの最後の晩餐に求めることが出来ます。

「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。」と書かれているが、この「記念として」という言葉は、ギリシャ語では、「アナムネーシス」という言葉が使われており、日本語の「記念」よりも、もっと深い意味が含まれています。

「これを心にきざんで忘れないようにしなさい。」

「いつも目の前にみているように、私のことをおぼえていなさい。」

 初代教会の時代からキリスト者は私達の救い主がどういう方なのか、イエス様がどういう生き方をして、何を教え、そのために当時の権力者、ユダヤ教の指導者、ローマ帝国から苦しめられ、排斥されて、最後は十字架につけられて死ななければならなかったのかを問うてきました。

 このパンを食べ、この杯を飲み、私達は主の死を告げしらせます。イエス様のことを忘れないために、おぼえているために、これをイエス様の遺言としなさい。そこで、初代教会の弟子たちがまず行ったことは、週1回集まり、そこで食事をしました。その食事の席がパンを裂く式、あるいは、主の晩餐の一番古いかたちとなりました。

 初めのうち、それは金曜日の晩、ユダヤ教の安息日が始まる夕暮れに集まり、食事を共にして、その食事の席で、主の記念を行いました。初めにパンの祝福があり、食事があり、そしてブドウ酒で終わる。これが具体的に共同体で行われた儀式でした。

 そのうち、キリスト信者の中にユダヤ人でない人達が増えてきて、食事そのものが無くなり、パンの祝福、ブドウ酒の祝福が行われるようになり、週の初めの日を主の日とし、イエスが復活によって主になられた日、それをキリスト者の新しい聖日として集まるようになりました。

 その後、ごく初期の段階で、ことばの典礼(聖書)が加えられて現在のような基本的典礼が成立し、イエスさまを忘れないために、共同体のかたちを通して、次の世代へ記憶を伝えていく、現在の感謝の典礼の形になりました。                 

 第2バチカン公会議までは、ミサは司祭が中心となり、信者は司祭がささげるミサにあずかるというかたちになっていました。が、その後、あらためて「教会とは何なのか」がもう一度見直されることになりました。もう一度聖書にもどり、初代教会の頃にもどり、

「典礼とは何か」が見直されることになったのです。

 そこでは、ミサを奉げる主体はキリストに結ばれた、キリストの体である共同体であり、司祭も司式者として参加し、奉仕します。その共同体の中にはいろいろな役割があります。司式者、会衆、朗読者、先唱者、聖歌、オルガン、侍者、奉納、共同祈願、案内等々。出来るだけ、いろいろな役割を担えるようになれると良いでしょう。ひとつの役割をになうことによって、以前は、気が付かなかったことがはるかによく理解できるようになり、共同体の典礼の豊かさが身についてきます。ひとつの役割を通して奉仕するときにも、他の役割が解っていると、はるかに良い奉仕ができます。よい奉仕を通して共同体全体が豊かになります。

 場所についても、こうでなければならないということはなく、これ以外のかたちも考えられます。いろいろ可能性はあります。今、教会はいろいろな工夫をしています。もっと新しいかたちも生まれて来るかも知れません。 こうして、藤沢地区の信者の人達が主の日に集まって、主の記念を行い、もう一度私達の救い主がどういう方なのか、何を教えられたのか、何を大切にしなさいといっていのちをささげてくださったのか、そのことをもう一度心に刻む。そして心にきざんだことを私達が生きるのは月曜日から土曜日なのです。



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藤沢教会の皆様へ
李 鍾昇(イ・ジョンスン)神父

 皆様、お元気でいらっしゃいますか。日本では本当にお世話になりました。心より感謝

しております。日本を去ってから皆様のことをなつかしく思い出します。高村(コチョン)カトリック教会は自然に恵まれた環境で、毎日忙しくがんばっております。

 皆様もぜひ一度お越しいただきたいところです。今年は10月18日(木)から韓国の教会巡礼を企画しております。この機会を利用して、ぜひいらしてください。お待ちしております。

 これからも日韓の友好のために力をつくしたいと思っています。



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李神父様の「高村カトリック教会」を訪ねて
大庭 八木 京子

 7月8日広報の方から、「八角形にゅーす」に李神父様について書いて欲しいと依頼を受けました。本当に素直な気持ちで「書かせていただきます」とお返事したのですが、この度、偶然に偶然が重なり李神父様の新任地仁川(インチョン)教区の高村カトリック教会を訪問する機会に恵まれました。

 7月17日仁川国際空港に降り立った私は、「八角形にゅーす」には、李神父様の思い出話より、新任地でのご活躍報告の方が適しているのではないかと考えました。

 神父様の働いていらっしゃる高村カトリック教会はソウル市庁のある中心地より西北に約20km、素朴な農村地帯にありました。

 信徒数は約800人、広い丘陵地に建てられた教会は、2年前に建て替えられ立派なたたずまいでした。

 沢山の方々の出迎えをうけ、シスターをはじめ何人かの方々は顔見知りの方で再会を喜びあいました。お聖堂の入口では若々しい聖歌隊の方々が、テーブルを囲みミーティングをしていらっしゃいました。本当に輝いた笑顔で迎えて下さり、ほっとしながら近づき「李神父様がいらして教会はどうですか?」と尋ねると

・教会のグループ活動が活性化された。

・信仰面で私達の支えになってくださる。

・頭がよく、ミサのお説教も日常生活の話を 織りまぜながら霊的に導いてくださる。

と、次々に発言してくださり、皆大きな希望と期待をいだいていらっしゃるようでした。 

 お聖堂の中は、祭壇もお説教台も皆、樹齢500年、直径数メートルのけやきの一枚板づくりで出来ていて、自然の雰囲気を取り入れた素晴らしいお聖堂でした。

 教会の副委員長様はじめ各部の委員さんのお話では、レジオ・マリエが盛んで800人の信徒の中、現在93人が活発な祈りと活動をしていらっしゃると伺いました。

 毎日のミサは、月曜日午前6時、火曜日午後7時、水、木曜日午前10時、金曜日は午後7時、土曜日が午後4時 子供のミサ(毎回60人位が参加)、そして午後6時に中高生のミサ(15人位が参加)があり、日曜日は午前9時と10時の2回で、主任司祭が司牧研究所の所長を兼務していらっしゃるため、すべて李神父様が一人で司式していらっしゃるとのことでした。また、宣教部、典礼部、教育部、総務、広報、財務、共同体活動責任者会(ブロック)と教会が、活発に活動している様子が、手にとるようにわかり、李神父様

はほとんどの部のミーティングに出席していらっしゃるとのことでした。

 6年前訪韓した時、韓国恵化洞教会であふれる程の信徒の方々が集まり、祈りと希望と喜びのうちに新司祭として誕生された李神父様、また韓国に戻られ韓国の方々の為に司牧に励まれる、神様からの呼びかけがあったのではないかと強く感じました。

 日韓友好の為に働きたいと常におっしゃっている李神父様です。韓国から日本に向けてこれからも熱いメッセージを送られることでしょう。

 神父様は今年の10月18日から阪急交通を通して韓国の教会めぐり(巡礼)の企画を立てていらっしゃいます。「この機会にぜひぜひお越し下さい」とのことでした。

 韓国カトリック教会と李神父様の上に神様のご祝福が豊かにありますように。



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サマーキャンプ
日曜学校リーダー 清水 裕子

 教会学校では7月21日にデイキャンプと1泊2日のサマーキャンプを行いました。朝、教会に集合後、辻堂の海浜公園、交通公園に行き、連日の猛暑で、熱中症等が心配のリーダーたちの心配もよそに、子供たちは元気に走り回り、自転車等に乗り元気そのものでした。教会に戻り、お母様手作りのおいしいカレーライスをいただき、キャンドルサービスで今日一日を感謝し、デイキャンプのお友達はお帰りとなりました。

 その後、3年生以上の18人の教会にお泊まりのお友達は、銭湯に行きました。銭湯初体験の子供たちも多く、温泉気分でお風呂に行って来ました。夜は、昼の疲れからか、女の子たちは騒ぐことなく早くから眠りにつきました。

 2日目は、朝食を神父様とご一緒にいただき、御ミサにあずかり解散となりました。夏休みの2日間を楽しく過ごせましたことを神様に感謝いたします。

         1年 たむら かなこ
 きょうこうえんでじてんしゃにのったり、やまのうえで、あいすをたべたり、おもしろかったです。

        3年 山本 リエ
 きょう、かいひん公園に行きました。じてんしゃにのって、ジェットコースターみたいなのをやりました。

          3年 柏木 かんな
 す〜ごく楽しかった。でも、すぐ公園から教会に帰ってしまった。教会に帰ってお菓子とパピコを食べた。その日は・・とてもたのしかった。

          3年 桜庭 美沙
 7月21日(土)
 今日は、辻堂のかいひん公園に行ってきました。土よう学校のデイキャンプでかいひん公園に行きました。じてんしゃにのったり、ゴーカートにのったりして遊びました。とても楽しかったです。また、行きたいと思います。

         3年 松下 美樹
 今日は、日曜学校のキャンプの遠足で、交通公園に行きました。交通公園は、何度もいったことがあったけれど、日曜学校で行くのは、はじめてでだったので、楽しかったです。 私は、ほとんど、かんなちゃんと、こうどうしました。その中でも、スカイサイクルが一番おもしろかったです。楽しい遊びばかりだったけれど、すぐ水分ほきゅうをしなくちゃいけなくて、大変でした。
 おべんとうをたべたり、遊んだり、ときにはおかしを食べたりと、とっても楽しい遠足でした。



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シャワールーム設置についてのご理解とご協力のお願い

すでにご存じのことと思いますが、現在藤沢駅周辺に40名近い方々が野宿生活をしています。彼らの多くは不安定な職しか無く、平均的な月収は3万円程度との調査もあります。彼らの生活に関する困ったこととして「空腹」「寒さ」「風呂に入れない」「荷物を置く場所がない」などが大きな比重を占めています。

教会では市民活動のグループである「藤沢火曜パトロール」の一員として彼らに対する支援活動をここ数年にわたり続けてきました。そしてその活動の一環として、上記の生活困窮点に関しての対応策を毎年数回藤沢市役所との交渉で訴え続けてきました。

しかしながら、行政としては何らかの施策は必要との認識はありながらも、役所内の他部署との権限の問題、他の市との比較、予算の問題、等々の理由もあり、何ら具体策が打ち出せないのが実態でした。そればかりか、それまで比較的自由に使えていた市のスポーツ施設にある入浴施設なども、健康保険証などの身分証明書を提示しなければ入場させないなど、実質的に野宿者を排除するようになってしまいました。

この数年の経験から、行政がこれらの問題に対応するのを待っていては、実現がいつになるか分からないと言うことがはっきりしましたので、教会として出来ることは先取りして行っていきたいと思い、「空腹」の対策としては定期的な「炊き出し」や「おにぎり配り」、日常的な「ラーメン支給」を行ってきました。「寒さ」については毛布や防寒着の配給を行ってきました。「荷物置き場」に関しては、教会の駐車場奥に仮小屋を設置しました。

「入浴」に関しては前記しましたように去る4月までは公共スポーツ施設などで利用できていましたが、現在はそれが使用できなくなってしまいました。市への再三の要請にも関わらず、現在改善の方向はまったく見えていません。

そこで、教会として司祭館裏の利用していない場所に一坪程度の更衣室と温水シャワー室のある小屋を造り、そこを誰でもが自由に使えるようにしてはどうであろうかとの提案を7月の教会委員会に提出しましたところ、全面的な賛同をいただきました。現在見積もりを依頼中ですが、それを持って市の福祉とも交渉し、可能で有れば市よりの補助金も申請したいと考えています。

場所を司祭館の裏側としましたのは、現在未使用で、あまり目立たない場所であるという点と、ガス、水道、電気、下水などすべてのものが間近にあるという実利的な点からです。実際の運用と管理につきましては、これから利用する方々とも話し合いながら考えていきたいと思います。

このシャワールームの設置計画につきまして、皆さまのご理解と、もし出来ましたら資金的なご支援もいただけましたら幸いと思います。

教会がホームレスの方々とどのように関わっていけばよいのか、様々なご意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。どうぞご意見やご提案を教会事務所、福祉部、教会委員会、ブロック委員の方々までお寄せください。

わたしたちは野宿している方々との関わりを通じて、教会としても個人としても多くのことを学ばせていただいたと感謝しています。これからもイエス様の述べ伝えた「神の国の福音」を地域に証しして行かれる教会共同体として成長していくことが出来ますように、ともに歩んで行かれればと思います。

藤沢教会「火曜パトロール」参加者一同
(文責:川辺)



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8月の主な行事

4(土)ガーデンパーティー        (ミサ 午後4時半)

12(日)横浜教区の平和旬間行事
    湘南白百合小学校体育館で午前11時より梅村司教の平和ミサ、午後 濱尾大司教の講演

15(水)聖母被昇天
    ミサ 午前9時

25(土)平和のための合同祈祷会 午後2時
    場所 日本キリスト教団藤沢教会  司式 ティム神父



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