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八 角 形 に ゅ ー す

2008年11月9日

聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会


目次

信仰、希望、愛をもって共に歩む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司教 梅村

教会委員会報告

「第5地区共同宣教司牧委員会」報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・教会委員長 浮田

国際ミサ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エリザベス(フィリッピン)

死者の月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・典礼部

第41回横浜教区一粒会大会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一粒会 鈴木

ボーイスカウト藤沢16団入団上進式

神さまに感謝・皆さまに感謝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウダンダ友の会

「みんなのバザー」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2008バザーチーム

鈴木神父の川柳

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信仰、希望、愛をもって共に歩む
司教 梅村

今日は「世界難民移住移動者の日」であります。この日が来ると、今年の11月8日で亡くなられて1年を迎える濱尾枢機卿さまのことを思い出します。濱尾枢機卿さまが難民移住移動者司牧評議会の議長に任命されたときに準備された、新たな紋章の真ん中に描かれているのは、エジプトに避難する聖家族の図柄です。マリアさまもヨゼフさまも幼いイエスさまも迫害の手を逃れるためにエジプトという異国の地にあって難民として苦労しながら生活なさった。そういう苦境の中にあって聖家族はどのようにその困難を乗り越えたのか。やはり、それは、マリアさま、ヨゼフさまの信仰によるものだと思います。いつでも神様に信頼を置き、そして神様のみ言葉のうちに希望を見い出しながら、お互いに愛をもって支え合いながら生活したのだと思います。そして私たちは聖家族を思いながら、今も何百万、何千万という同じような境遇にある難民の生活に思いを馳せます。

今年の夏は例年と違って特別な行事がありました。その中の一つはカトリックスカウトのキャンポリーという行事で、全国のカトリックスカウトが4年に1回一同に集まります。今年は盛岡。1,200人を超えるスカウトが集まって、岩手の国立青少年センターをお借りして開かれました。今回、ひとつ残念だったのは自炊することができなかったんですね。初めて私が道志で開かれたキャンポリーに行った時、藤沢の団は自らカマドを作ってピザを焼いていて、私はごちそうになったんですけれど、そういうこともできないんですね。残念でした。それで、青少年センターが用意した食事をいただくわけですけれども、食堂は1,200人を超える人が一度に食事をすることができません。いくつかのグループに分けて時間を制限されながらの食事でしたが、毎回段取り良く食事をしていたようでした。

最後の朝、私が朝食をしている時に東京の三軒茶屋のカブスカウトの子どもたちが来たんです。食堂ではバイキングなので用意されたものから好きなものを自由にとればいいんですね。よく観察していると、小さい子どもほど沢山とっていくんですよね。私も心配になるほどに盛りだくさんにとってるんです。隊長が「5分しかないぞ」って言いに来たので、みんなザワザワと慌て始めました。小学校低学年のカブの子どもたちはまだ沢山残っています。これが食べられるかなと不安にも思っていたでしょうけれど、その時、小学校の上級生にあたる一人の子が「安心しろ」って言ったんです。「まだ5分ある。十分食べられる。」というようなことを言ったんです。そうしたらカブの小学校低学年の子たちが落ち着いて食べ始めたんです。見事に完食したんですね。えらいなあ、と思いました。その上級生の言葉がなかったら、多分、最後まで食べられなかったかもしれません。でも、そのひと言で安心して落ち着いて食べることができた.ああ、すごいリーダーがいるな、と私は思いました。「もう5分しかない」というのと「まだ5分あるぞ」というのは大きな違いですね。現実は変わってないんですよ。5分しかない。でも大いにその差を見せつけられました。

その時に私は一つのことを思い出しました。皆さん<カナの婚宴>のことをご存知ですよね。マリアさまもカナでの婚宴に招待されて、ぶどう酒がなくなりかけたことを知って、イエスさまに「なんとかしてください」と頼んだわけですね。でもイエスさまは「私のときはまだ来ていません」とおっしゃいました。でもそういう言葉を投げかけられてもマリアさまは召使いに、「この人が何か言ったら、そのときにはその通りにしてください」とひとこと言いました。「私のときはまだ来ていません」。マリアさまは、「まだ」という言葉の中に希望を見いだしていました。「神様がおっしゃったことは必ず実現する、と信じた方はなんとさいわいなことでしょう」とエリザベトはマリアに言いました。マリアさまは救い主であるイエスさまに全幅の信頼を置いていたんでしょうね。ですから、いつかそのときが必ずくる。そのときが来た時には必ず私が願ったことは実現する。そういう信頼を持っていたんです。「まだ」でがっかりする人もいるでしょうね。でもマリアさまは希望を失うことなくイエスさまに信頼を置いて、必ずそのときがくる、そのときが来たときには必ずイエスさまは私に応えてくださる。そういう信頼をもっていた、ということだと思います。イエスさまの誕生、受難、十字架上の死、そして復活の時もやはり神様が用意されたときをもってその救いが実現しました。イエスさまは受難に向う時に、「人の子が栄光を受けるときが来た」と言って受難の道を歩み始められました。そのように神様が思い巡らしておられる、整えておられる、その救いのときは必ず来る、ということです。わたしたちも信仰を持って、神様のみ言葉に希望を見いだしながら歩んでいくことができれば素晴らしいな、と思います。

いろいろな理由をもってこの異国の地である日本にあって働き、生活していらっしゃる方々が大勢いらっしゃると思います。わたしたち自身もそういう状況にあって生活せざるを得ないかもしれません。でも、共に信仰のうちに希望を見いだしながら歩むことができれば素晴らしい、と思います。信仰、希望、愛をもって共に歩むことができるように、今日、世界難民移住移動者の日にあたって皆さん心を一つにしてお祈りしたいと思います。

(9月28日国際ミサの説教より)



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教会委員会報告(10月25日)

<報告>

1.トイレ改修工事

 10月20日工事着工。順調にすすんでいる。11月末までに終了の予定。横浜司教区に出されていた申請書にたいして承認の旨連絡があった。司教顧問会より藤沢教会の将来の改築計画の中に研修会等の利便性も考慮して進めてほしいと併せて要望があった

2.WYD報告会

 9月21日9時半ミサ後、藤沢教会より参加した3名を中心に、東京、横浜から参加した若者も加わり報告会がひらかれた。同行した担当司祭佐藤神父様からも報告があった。11月には横浜教区の参加者を対象に「ふりかえりの会」を行う

3.国際ミサ9月28日

 梅村司教様をむかえてのミサ後、各外国コミュニティと辻堂ブロック協力のもとに国際ランチパーティがなごやかに開かれた。その後司教様と各コミュニティの代表との分かち合いがおこなわれ有意義な発見と出合いのひとときとなった

4.バザー

 10月19日におこなわれたバザーについて、チームリーダーの浅野氏より信徒全ての人にお礼を申し上げたいと挨拶があった。

5.湘南短期キリスト教セミナー

 今年は大船教会で11月29日に開催。講師の変更があり平林神父による「信じぬくこと、希望すること、愛することーペトロ岐部と187殉教者へのメッセージ」とシスター澤による「この一人を大切に」。参加希望は事務所へ

6.ユースプロジェクト

 中高生から30代の既婚未婚青年層までの活性化プロジェクトを策定中。来年の復活祭頃方針をまとめて報告の予定

7.合葬の園

 合葬の園は、諸事情で聖心布教姉妹会の付帯施設として手続きを行うことになった。これから今後の運営方法と資金計画の詳細を検討し、正式申込を開始していく

<議題>

1.第5地区共同宣教司牧委員会報告

 10月26日9時半ミサ後に現状説明会を行う。詳細は別項

<その他>

今後の行事予定 

 11月2日(日)葬儀を考える会、11月9日(日)介護フォーラム、11月16日(日)七五三祝福式、11月19日( 水)17:00ベトナム司教団訪問とミサ・歓迎会、12月7日(日)ミニバザー、12月13日(土)市民クリスマス

 2009年の司教様訪問日程(堅信式)の候補として第1希望6月28日、第2希望6月14日を申し入れた

<ブロック・活動部>

(広報)12月号が200号にあたり、11月号でアンケートをお願いする。他教会へもアンケート依頼。座談会を計画中

(福祉)アシストホーン(補聴装置)10台到着。管理・PRは福祉部担当

(宣教)9月結婚講座は3カップルが受講。11月22日(土)東京神学院ザビエル祭参加のためバス1台用意

(国際)国際ミサおよびバザーにおいて外国コミュニティとの連携はうまく行われたと思われる

(典礼)典礼への関心理解を深めるため今後各ブロックでの勉強会をすすめる

(教育)ボーイスカウト、中高生会、学生会、日曜学校それぞれのグループはバザーに協力。11月16日(日)聖園にて十字架の道行き、11月22日ザビエル祭参加、12月24日5時のミサで聖劇

(北2)11月21日(金)十二所黙想の家にて黙想会。指導は英神父様

(鵠沼)11月9日(日)11時から13時、センターホールにてブロック集会



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「第5地区共同宣教司牧委員会」報告
教会委員長 浮田

2007年4月に発表された横浜教区の司教教書に基づいて、「第5地区共同宣教司牧委員会」が発足し、これまで計6回委員会が開催されました。最終的な結論に至るまで、まだ時間が必要ですが、ここに中間報告とさせて頂きます。

委員会の課題は、第5地区は、現在9名の司祭が司牧し、7教会全部に司祭が常駐するという、他の地区と違い大変恵まれた環境下にある特性を踏まえ、将来展望(ヴィジョン)を描き、またこの展望との関連で取り組むべき優先課題を見出し、実践していくことです。

現在横浜教区では80人の司祭が司牧に当たっていますが、5年後は75歳(主任司祭の定年の目安)以上の司祭は30人となり、それ以下の司祭は50人に減ります。これが10年後になると、75歳以下の司祭は40人程度となり、現在の半数に激減します。

従って、第5地区の現在の司祭数9名を保持していくのは到底困難であり、7教会を6名以下(場合によっては4〜5名)の司祭が司牧する状況が予測されています。まだ5年、10年あるじゃないかとの声もあるかも知れませんが、他の地区の窮状を考えれば第5地区の私達だけが甘えていい訳は決してありません。現在の9名の司祭を減らしてもやっていける新しい体制をできるだけ早く作る必要があります。新体制の下、減らした司祭は、司祭がいない他の地区へ派遣するというものです。この新体制の具体的内容に関しては、まだ充分議論は尽くされておりませんが、先の委員会で藤沢教会から@戸塚・原宿・中和田A大船・鍛冶ヶ谷B藤沢・片瀬の3ブロックに分け、距離の近い教会で補完し合い司祭減に備える構想を提案致しました。将来、司祭が一人ずつ教会に住むのか、或いは複数の教会を複数の司祭が共同で司牧する形をとり、司祭が「拠点教会」に集住するのか・・また司祭を何人に減らすのかは今後の議論によります。

また二番目の課題、「祈る力を育てる」、「信仰を伝える力を育てる」、「神の愛を証しする力を育てる」三つの部門を設け、各部門の課題を遂行、評価を行うに関しては、「祈る」部門からはアンケートが実施され、既にその回答と提案が出されております。その内容は示唆に富んでおりますので、関係活動部及び個人レベルで大いに活用されることを期待しています。また「伝える」部門では、<湘南短期キリスト教セミナー>を第5地区のセミナーと位置付け、運営体制を刷新して新規発足することになりました。その第1回目のセミナーが11月29日(土)大船教会で早速実施される運びとなっております。「証しする」部門は、現在第5地区の教会が行っている福祉活動は、各々の事情(特に信者数の違い)から大きな差異が認められる為、今後は<第5地区及び近隣教会福祉懇談会>に所属する7教会に呼びかけ、来年1月開催予定の同懇談会に繋げることになっております。こうして積極的に地区が絡むことにより、別方向を向いていた福祉活動を一つに束ね、証しする力が更にパワフルに前進することを狙っています。

以上、「第5地区共同宣教司牧委員会」の動きを簡単に纏めました。最終的な結論ではありませんので、今後この報告とはまた違う方向性が出て来る可能性があることをご承知おき下さい。何れにせよ、司祭の減少・信徒の高齢化・リーダー不足は、現実の問題として切迫しており、これまでと違った第5地区各教会との連動及び連携は急務であり、それに伴い新しい体制作りが必要であることをご理解頂き、今後ともご協力の程宜しくお願い致します。



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国際ミサ
エリザベス(フィリッピン)

9月28日、秋晴れのもと藤沢教会で国際ミサが行われました。その日は世界難民移住移動者の日で、ミサは日本に移住している人々のため、働きに来ている人々のため、また、藤沢教会共同体のために、梅村司教、鈴木神父、ティエン神父、岩間神父、そしてラティノ共同体担当のウンベルト神父の共同司式によって捧げられました。

ベトナム、フィリッピン、南米、韓国、そして日本の共同体の方々が聖堂一杯に集い共に祈る中に神の祝福を感じられたのは私だけではないでしょう。各国の聖歌は全員で歌えるように春から練習を重ねてき、皆が一つになって賛美していることも感じられました。奉納は各国の方々が民族衣装を着て行い、国際色豊かでとてもすばらしかったと思いました。残念だったことは、私たちは、司教様のお説教が十分理解できなかったことでした。もっと日本語を勉強しなければと感じています。

ミサ後聖堂前で各国自慢のランチパーティがあり、いろいろな国の方々が交わりながらおしゃべりをして楽しい時間をもつことが出来ました。朝早くから準備した料理もあっという間になくなり、どの国の料理も大変好評だったようです。私たちは日頃日本の方々となかなかお話する機会がないので、このような日をもてることはすばらしいと思います。

最後にホールで司教様と各国の代表との懇談会が開かれました。それぞれのコミュニティが体験している良いこと、問題などを分かち合い、司教様も熱心に聞いてくださり、これもこの日の大きな恵みと感謝しました。 

世界難民移住移動者の日に国際ミサを企画してくださった藤沢教会の神父様方、そして準備に携わってくださった皆様に心から御礼申し上げます。



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死者の月
典礼部

典礼暦年の最後の月、11月は死者に捧げられた月とされています。

11月1日は「諸聖人」を祝い、翌2日は「死者の日」として、全ての亡くなられた方々のために祈ります。これは天国に行かれた方々は、全て聖人であるという考え方があるからです。

キリスト者の間では2世紀頃から死者のための祈りを唱える習慣が生まれ、次第にミサが伴うようになりました。亡くなられた全てのキリスト者を1年の特定の日に記念することは、7世紀初めにセビーリヤの司教インドルスが「聖霊降臨の祝日」の翌日に、死者を記念するミサを行うように指示したことに始まるとされています。さらに「諸聖人の祝日」の翌日に、全ての死者を記念する習慣は、998年に、フランスのベネディクト会クリュニー大修道院の第5代院長オディロンが、諸聖人の祝日の晩の祈りの後、鐘を鳴らして死者のために祈り、翌日(11月2日)に、死者のためのミサをささげたことに由来していると言われています。

11月が「死者の月」として定着してきたのがいつからなのか定かではありませんが、死者への思いがミサをはじめとする様々な祈りの形で表され、それが広がりを見せ、伝統・習慣となって次第に「死者の月」になったと考えられます。日本ではキリシタン時代、16世紀末には典礼暦が確立し、11月1日に「諸聖人の祭日」を祝うことも定められていますが、これに先立ち、宣教師たちは日本人が葬礼などを尊重することを重んじ、死者の月である11月に連日、死者のためのミサをたて、霊魂の不滅を証しする説教を行ったことの記録もあります。

今は、天の御父のみもとにあって、地上で生きている私たちを見守ってくれている人々と祈りで繋がっていることを思い起こしましょう。どんな事情で亡くなられた方であっても、神の憐れみとゆるしを必要としている方のためにも、また慰めと励ましを必要としている家族のためにも祈りましょう。

日本カトリック司教団は「祖先と死者についてのカトリック信者の手引き」をまとめて、日本の文化の中で、どのように祖先の祈念や死者のための祈りを行っていけばいいかを詳しく説明しています。



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第41回横浜教区一粒会大会 ―心をすまして 主の呼びかけに応えよう―
一粒会 鈴木

11月13日体育の日、第41回横浜教区一粒会大会が横浜雙葉学園を会場に開催されました。午前中大人向けには講堂で東京カトリック神学院長 平田豊彦師(名古屋教区)による基調講演「司祭職に向かって」が、子供向には体育館で楽しいプログラムが用意されました。午後は梅村司教様と30名の司祭団による共同司式で参加者一同ミサを捧げられました。藤沢からは、ティエン師、日曜学校の子供や中高生をはじめ35名が参加しました。

平田神父様は長崎出身で、小神学校から12年間神学校で過ごされました。一昨年銀祝を迎えられ、自分が耐えたのではなく、まわりの方が耐えてくれたので司祭職を歩んで来られたと仰ってました。以下は平田神父様の講演の概要です。

司祭の奉仕職の源は司教(エピスコポス)から来ている。司教職が司祭を通して実現していくように一緒に育てて行きたい。本人の努力は勿論、教会共同体の皆様に育てて頂かないといけない。小教区の助けが無ければ、司祭が十全に果たしていくことは難しい。イエス様が完全に果たされたこの奉仕職を、私たちは一生涯かけて与るべく奉仕していく。

小教区の元気度は、信徒と司祭両方とも元気がないといけない。互いに意見を言える関係、実現する喜びをともに喜べることが大事。教皇メッセージの中に、「司祭が教会を動かす元気な力となる」とある。教会の中での司祭の働きの大きさは、信徒との関わりの中から出て来る。教会が成長して行くために、司祭と信徒が協力して働いていくことが大切。洗礼による「共通司祭職」は叙階の秘跡だけを通して果たされるのではない。司祭職は私たちの大切な人生のテーマ。一人一人の司祭職を深めることを通して、召命を自分のものとして捉えていくことが大切。ペトロの召命を振返ると、失敗からの人生だった。使徒たちはイエスの弟子であることを自負していた。しかしペトロは「私を誰だと言うか」というイエスの質問に「あなたはメシアです」と答えながら、その直後イエスの受難予告に、イエスを諌め、サタン呼ばわりされた。ペトロが本当にイエスの弟子となるのは、3度の否み、イエスの死など苦しい現実を通して復活のイエスに出会い、そこから真の弟子に変えられていった。イエスの3度の問いかけ「私を愛(アガペ)するか」は、失敗だらけのペトロを再度イエスが呼んで下さったという希望であり、揺らぐことの無い絶対的な信頼に裏付けられた関係へと導いた。

ペトロの養成されていくプロセスを見るにつけ、司祭は自分の努力でなく、まわりの人から育てられていく側面が大きいことがわかる。司祭はタレント集団であるよりも人々と働ける存在であることが大切。司祭とともに働く信徒が元気になっていくことが大切。キリストがご自分の司祭職を果たしていく時に大切にしたことは、ご自分を全ての人に開かれたこと。イエスはご自分を「道である、真理である、生命である」と示して下さっている。司祭には謙虚さが必要である。謙虚さを持ちながら、福音の厳しさを生きていかないといけない。

ミサの説教は、新司祭の谷脇神父様がご自身の司祭への道程を次のように話して下さいました。

長崎の小さな信者の町でず育った。小学校に入る位になると「神学校へ行きなさい」と言われるのが当り前で、小神学校に行くのが特別とは受けとめなかった。「司祭になりたい」とは、助けたいとか、奉仕をしたいというのではなく、そうすればもっと評価されるのでは、という気持ちだった。双子の弟と一緒に小神学校に入りとても楽しかった一方で、親元を離れての辛さを感じたのも確かだった。6年間ずっとやめたいと思いながら過ごし、そう思いながら福岡の大神学校に行った。小神学校の時よりも自由で、そこではやめたいという気持ちが薄らぐ一方、司祭になりたいという気持ちも薄らいだ。まわりからほめられたが、評価される自分と本当の自分がかけ離れていた。何をしたいのかわからなかった。何でも出来るのでは…という自信も自分にあった。「一度外に出てみよう」と22歳の時から3年間神学校を出て東京で生活、学校に通いアルバイトもした。自分の可能性を試そうと思ったが、自分より出来る人は沢山いて自分のちっぽけさを痛感した。そしてもう一度、「司祭になりたい」と思えるようになった。自分ではよく出来ないけれども「神様に奉仕したい」という気持ち。神学校へ戻りその時横浜教区へ移籍した。場所を変えることは自分を見つめる絶好のチャンスだった。沢山の出会いと別れがあり司祭職の素晴らしさを感じた。そこには神様の導きがあった。

弱いちっぽけな人間だと気づいた時に見えるものがある。召命は人生の道そのもの、私たちの信仰と生活も離れたところにあるものではなく同じもの。一人一人に神様が確かに呼びかけておられる。それは自分の声が大きいと聞こえない。神様の思いを聴きながら歩んでいきたい。私たちが神様の確かな導きと共にありますように。

東京カトリック神学院には、現在在籍者32名中横浜教区神学生が5名(宮内、トゥ、タム、田辺、古平)おります。教区司祭と教区神学生のために、これからもお祈りとともに一粒会への献金をどうぞよろしくお願い申し上げます。

一粒会大会に参加した子供の感想文

3年 じえい

10月13日一りゅうかいたいかいに行きました。今回は、横浜ふたば女学院でありました。きょうかいから みんなでいっしょに電車にのっていきました。がっこうについてから、おみどうでおいのりをしました。それから、こどもプログラムをしました。おりがみにねがいごとをかいて、すきなものをおってから、しんぶんしでつつんでガムテープでとめてから、てんごくになげました。そのあと、おべんとうをたべてから、ごミサにあずかりました。おみどうは、げきじょうみたいでした。たのしかったです。

5年 千裕

私は、一粒会大会に参加したのは2回目でした。昨年は意味がよくわからなくおわってしまいました。でも今年は行ってよかったと思いました。一粒会の意味もわかったし、友達もできました。ゲームの説明やボール(いのりの玉)の作り方なども、とてもよくわかりました。今年の一粒会大会のテーマ「心をすまして主の呼びかけに応えよう」です。このテーマの「主の呼びかけに応えよう」というのができた気がします。来年もまた行きたいです。

中学1年 世鈴

一粒会大会に参加して、私が学んだことは、神学生が一所懸命に勉強して、神父さまになろうとしていることです。ミサの時間、神父さまのお説教を聞いているとき、眠くなることもありましたが、「どうして神父さまになろうとしたのか」のお話は、とてもおもしろく、正直なお話ばかりでした。とくに、口では「神父さまになる」と言っていても、心ではそこまで強い気持ちを持っていなかったというところでした。でも今、神父さまになっているということは、勉強した努力が実っているからだと思いました。



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ボーイスカウト藤沢16団入団上進式

10月12日(日)9時半ミサにおいて、毎年恒例のボーイスカウトの入団上進式が行われました。お蔭様でビーバー隊入団6名(運動会のため3名欠席)、カブ隊上進4名(1名欠席)、ボーイ隊上進10名(ボーイスカウト一生のちかいとなるため、1名ずつ、ちかいを立てさせて頂きました。)、ベンチャー隊上進3名と大がかりな式となりました。バザー1週間前の貴重な時間にもかかわらず温かく見守って頂きありがとうございました。

ビーバースカウト 楓香

ずっと、おにいちゃんのつきそいで、ボーイスカウトにきていました。はやくビーバーたいにはいりたかったので、やっとにゅうだんできてとってもうれしいです。これからたくさんかつどうしたいです。

カブスカウト りゅうが

れんしゅうのときは、ちかいのことばをおぼえていたけど、言おうとするとこえがでなくてはっきり言えませんでした。ほんばんは、みんなでそろって大きなこえで言えました。「ふうーなんとかできた。」とほっとしました。カブたいの新しい友達がふえるので楽しみです。キャンプも行ってみたいです。

ボーイスカウト 涼

10月12日に藤沢教会の聖堂で藤沢第16団の上進式がありました。そこで私は、ボーイ隊上進のため、ボーイスカウトのちかいを、皆の前で、言いました。そのちかいを言う時に、すごく緊張しました。でも、前日に練習したので、自分では、きちんとできたと思います。で、言った後には、気もちがとにかくよかったです。

ボーイスカウト 裕紀

10月12日にぼくは、カブ隊からボーイ隊へ上進しました。ミサの中で3つのちかいをたてました。まちがえずに、大きな声で言えたので良かったです。神父様からチーフをもらった時はうれしかったです。ぼくはボーイ隊になったのでキャンプで食事を作ったりいろいろな事に挑戦したいと思います。

ベンチャースカウト 正人

僕は今回、ボーイ隊からベンチャースカウトに上進しました。入団上進式は、ビーバー隊からカブ隊、ボーイ隊、ベンチャー隊と順番にちかいを立てていきます。僕は、その中で一番最後だったので「早く終わらないか」とずっと思っていました。しかし、緊張していたわりには、大きな声でできたと思います。   

ベンチャースカウト 幸人

ベンチャー隊に新たな仲間が3人増えました。スカウトでは最年長にあたるベンチャー隊として恥じることのないよう技能を磨くだけでなく、カトリックスカウトとして日々の善行を実践するよう力を合わせていきたいと思います。



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神さまに感謝・皆さまに感謝
ウダンダ友の会

八角形にゅーす197号でウガンダの神学生ヘンリー君の教育大学進学のためにご援助をお願いいたしました処、18人もの方々から目標額45万円をはるかに上回る153万8000円ものご寄付が寄せられました。およびかけした私たちにとっても、真に望外のことと、神さまに、そして皆さまに深くふかく感謝申し上げます。同時に、キジト神父さまによると、ウガンダでは学校間の教育水準がまちまちで、充分な教育のためには、多額の学資が必要なのが現状である。けれどもベストは望み得べくもないのでとのお言葉でしたので、より高度の教育のためにはどれくらい必要なのか問い合わせたところ、あと80万円あればという事がわかりました。それで2度にわけて全額をジョウ神父さま(コロンバン会)を経由してご送金いたしましたことをご報告させていただきます。

主がヘンリー君を通じて、ウガンダのために、私たちに、少しでもお手伝いさせて下さったことをあらためて感謝いたします。皆さま、本当にありがとうございました。



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「みんなのバザー」 恵みに満たされて、「みんな」が力を発揮
2008バザーチーム

「みんなのバザー」と銘打った2008年のバザーは、多くの恵みに満たされて10月19日成功裡に終了することが出来ました。これもひとえに皆様「みんな」のお祈りとお力添えのおかげと感謝しております。

収益につきましては、現在集計が終わっておりませんので、ここに詳しく載せることが出来ませんが、賛助金につきましては当初の目標額を超えて約110万円を頂くことが出来ましたし、衣料品、日用品その他の部門につきましても約180万円と、総額約300万円の収益がすでに計上されております。

天候に恵まれました今年のバザーは、開場前から、正門を越えて道路にまで及ぶ長い列が出来ました。このように地域の方々のご協力にも恵まれたことは嬉しいことでした。

今年のバザーは、同時に働く方々にも恵まれておりました。6月初旬にバザーチームを立ち上げて以来、北ブロックを中心に幾たびも会合を重ねながら準備をすすめて参りましたのですが、今までのバザーでは参加されていなかった新しい方々が幾人も中心になって、先輩方と一つになって準備され当日を迎える事が出来ました。壮年の方々の会場設営に見せて下さったお力、テント設営にご協力頂いたボーイスカウトの方々、こうした中に融け込んで汗を流しておられた三人の神父様、一つひとつ数え上げていけばきりがないほどの多くの方々のご協力を頂きました。それに昨年夏突然に帰天された窪田さんの残された衣料品売り場のノウハウ、また今年春に天に帰られた阿部さんなど、幾人もの先人の方々の積み重ね残してこられた宝にも恵まれたのです。それはまさに今日ここに集まっておられる方々だけではなく、半世紀にわたる藤沢教会の歩みの中で醸し出されてきた「みんな」の祈りと遺産の実りでしたでしょう。

当初、今年のバザーについて、そのモットーが話し合われました時、教会共同体の一員としての願いや理想が話し合われ、環境問題や、エコロジーについて、そしてさらに地球の未来についてまでもの話題が何人もの方から提案されましたが、大量に発生する「ゴミ」の処理についても担当の方中心に努力が広まり、収集の業者の方からもきれいに整理されていて予想以上に早く片付いたとの感謝の言葉さえも頂いたのですが、ゴミの総量さえも昨年に比べて3割近い減量になっておりました。

また、壮年の方々が幾人か腕章を巻いて案内に立って下さったことも、会場内外でのトラブルが発生しなかったことにも繋がっておりましたでしょう。

鈴木神父様のご作品も、好評でした。また初めて披露された鈴木神父様、ティエン神父様の色紙も好評で皆様の人気を盛り上げておりました。

また、思わぬ事から急遽開店しました「ティールームまりあ」も、常に満員の盛況で、120人近い方々に憩いの場所を提供し、お手製のケーキでお喜びを頂きました。そうしたことどもを通して私たちの藤沢カトリック教会が、常に祈り根ざしているものを、「みんなのバザー」を通して展開し、広く多くの方々がその目的のための歩みを共に出来るように願った結果が、愛を深め福音を伝える一つの場、機会として、私たちの教会の中に向けても外に向けても役立っていますならば嬉しいことです。

最後になりましたが、天候に恵まれ、人の和に恵まれ、地域に恵まれ、そうして何よりも神様の愛に恵まれた「みんなのバザー」が成功裡に終わることが出来ましたことに、心から感謝を捧げますとともに、狭い会場の中でご不便もお掛けしましたし、不行き届きの点も多かったかと思いますが、そのような中にも拘わらず色々な形でご協力お力添えを頂き盛り上げて下さいました皆様のご厚意とお祈りに重ねて御礼を申し上げます。有り難うございました。



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鈴木神父の川柳(7)

今号からはA年(2007―8年)に詠まれた句をご紹介します。(文中*印の付いた文は鈴木神父が添えられたものです)

2007年

12/23
男だね黙って信じて受け入れて
(待降節第3日)「マタイ1・18-24」(ヨセフは..主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れた)

12/24
キリストはどうして厩で産まれたの
(クリスマス)「ルカ2・1-14」

12/25
贈り物贈る心を見る心
(クリスマス)

12/30
孤児(みなしご)は父なし母なし神もなし
(聖家族)「マタイ2・13-15、19-23」

2008年

1/1
人類はまさに家族だ崩壊中
人類を家族と思えば胃が痛む
人類を家族と思える健かさ
(神の母・世界平和の日)
(*教皇メッセージ「人類という家族」に寄せて)

1/6
不思議さに気づけば君も望みあり
(主の公現)「マタイ2・1-12」

1/13
日々死んで日々生きていくこの生命
(主の洗礼)「マタイ3・13-17」(イエスは洗礼を受ける)

1/20
愛されて遣わされてるこの生命(*まじめな人に)
愛されて遣わされてる自信もて(*普通の人に)
愛されて遣わされてる参ったな(*チョイ悪の人に)
(年間第2主日)「ヨハネ1・29-34」

1/27
逆転を信じるスリル キリスト教
(年間第3主日)「マタイ4・12-23」(*人生は死と復活の連続であることを思いながら)

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子どもには苦味の旨さはわからない
余裕だね小さいことはよいことだ
(年間第4主日)「マタイ5・12a」(*神は小さな者、苦しむ者を選ばれ、幸いな者という)

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誘惑にコロリと負けるあんた好き
(四旬節第1主日)「マタイ4・1-11」(*荒野の誘惑を経験したイエスはわたしたちに何というだろうか)

2/17
光る雲智恵を愛して「これに聞け」
(四旬節第2主日)「マタイ17・1-9」(*変容)

2/24
その瞬間なぜか素直になれなくて
(四旬節第3主日)「ヨハネ4」(*サマリアの女の素直な信じる心)

2/26
下に立つ理解できねば腹が立つ
(奉仕者選任式ミサ)「マタイ18・21-35」
(*奉仕することは下に立つこと、下に立つことは理解(understand)すること、理解するとゆるすことができる)

(文責 益満)



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