八 角 形 に ゅ ー す
2009年7月12日
聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会
目次
受難の香油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司祭 ティエン
今年のバザーについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バザー準備委員会リーダー 牧野
堅信式を迎えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・宣教部 鈴木
堅信式後の保護者会に参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・藤沢2区 堀田
北2ブロック勉強会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長後 橋本
売店横掲示板改修完成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・総務部
「森を守る会」集会に参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大庭 荒井
壮年歓迎会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼2区 山内
介護を考える―福祉介護の現場より・・・・・・・・・・・・その他 内嶋
奉献文・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・典礼部
Q & A 先月の回答に「準秘跡」と出てきましたが、「秘跡」について教えてください。
ユースプロジェクト中間報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ユースプロジェクトチーム
受難の香油
司祭 ティエン
「過越祭の六日前に、イエスはベタニアに行かれた。そこには、イエスが死者の中からよみがえらせたラザロがいた。イエスのためにそこで夕食が用意され、マルタは給仕をしていた。ラザロは、イエスと共に食事の席に着いた人々の中にいた。その時マリアが純粋で、非常に高価なナルドの香油を1リトラ持って来て、イエスの足に塗り自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。弟子の一人で、後にイエスを裏切るイスカリオテのユダが言った『何故この香油を3百デナリオンで売って、貧しい人々に施さなかったのか』。…イエスは言われた『この人のするままにさせておきなさい。私の葬りの日のためにそれを取って置いたのだから。貧しい人々はいつもあなた方と一緒にいるが、私はいつも一緒にいるわけではない』」
この話はイエスが受難される前のお話です。この話を読んで私はいろいろな考えが浮かびました。たとえば、イエスにとってこの香油は必要でしょうか。この香油の価値は1年分の給料ですから、ユダが考えたようにこの香油を売って、貧しい人々に施した方がいいでしょうか。香油を使うのはもったいないでしょうか。ご一緒に考えましょう。
まず、イエス様はこの香油がご自分のため必要だと思われました。だからイエス様はこういわれました「この人のするままにさせておきなさい」。又普通の香油は一日か二日ぐらい香りが残らないと思いますが、こんな高価な香油は香りがもっともっと長く残ると思いませんか。一週間、二週間ぐらいかもしれません。だからイエス様はまた言われた「私の葬りの日のために、それを取っておいたのだから」。もう少し考えると、やはりこの香油はずっとその時から葬られるときまで残っていたと思います。
受難の時ずっと残っていました。最後の晩餐の時、弟子の足を洗う時、庭で祈る時、ユダから裏切られた時、打たれた時、十字架を担う時、十字架に付けられた時、孤独な時、亡くなる時、葬られた時などです。この高価な香油のお陰でイエスの辛さや痛みなどが和らぎました。この高価な香油のお陰でイエスが支えられ、慰められ、神様からの愛を感じられたと思います。もし、この高価な香油を売って貧しい人にあげれば、イエス様はどうなったでしょうか。イエスの受難がもっと大変だったと思いませんか。イエスにとって、この高価な香油が必要だと思いませんか。私にとって、人生の中でこのような香油の経験が必要だと思います。皆様、どう思いますか。
さて、今、私は日本語学校へ通って日本語の勉強をしています。まず、鈴木神父さんを始め和野神父さん、教会の皆様とコロンバン会の皆様に感謝しています。
日本語が上手になるようにどうぞ私のためにお祈り下さい。
教会委員会報告(2009年6月20日)
5月23,24日軽井沢で開催。第5地区は鈴木神父、シスター井上、浮田委員長が参加。梅村司教様から教会の交わりについての次のような講話があった。「小教区がひとつで完結してはならない。聖職者中心主義になってはいけない。共同宣教司牧とは、信徒・修道者・聖職者ら全てのキリスト信者の交わりという教会の本質を実現するための制度である。聖職者にお任せではではなく信徒自らが祈り、伝え、証する3つの任務を果たしていくことができる共同体作りを進めて欲しい」
6月7日大船教会で各小教区の財務の担当者の会議を開催。予算作成手順、外国人信徒の教会維持費、月定献金の問題等が話し合われた
6月14日梅村司教様をおむかえして堅信式がおこなわれた。受堅者は64名。うち20歳以上10名、中高生54名。ベトナムコミュニティからも多くが受堅。司教様を囲んでの若者の集いは、若い人ならではの質問が活発に飛び出すなど楽しい会となった。受堅者の子供達の保護者の集りも別室で開かれ、分かち合いがおこなわれた。めったにない機会に恵まれたと好評で引き続きこのような集まりを持っていこうと話し合われた。
5月30日第1回準備会開催。日程の第1候補は2010年4月29日、第2候補は5月5日。いずれも聖園女学院にて。鈴木神父が今後調整して行く。第5地区7教会の協力のもと準備をすすめていくが、教会間の交流を深めるということで意義深い。担当は大船・鍛冶ヶ谷教会が典礼、藤沢・片瀬教会が総務、戸塚・原宿・中和田教会が祝賀会。あくまでもオープンな形で信徒は各自好きな所を分担していく。7月22日に第2回準備会
セコムからのレンタルで事務所に設置済み。コストは高いがメンテナンス付き。使用法の講習を考慮中
8月2日外国信徒が参加しやすいように昨年同様日曜日に開催予定。当日のベトナム語ミサは15時半開始を15時に変更
教区難民移住移動者委員会より静岡県西部地区緊急支援継続依頼(5月26日)。6月24日まで寄付金、支援物資を受け付け中。物資はエルダースの会が6月25・26日に浜松方面に巡礼バス旅行を予定しているので直接届けていただく
5月に保健所に事前協議書を提出。看板設置。6月24日近隣住民への説明会(実際上聖園関係者のみ)。工事業者については、6月末から7月にかけて業者の推薦を呼びかけ、4社程度を目処に相見積もりをさせる予定。現在準備委員会で運営規則・募集要項を詰めているが、7月10日に内容確定後、募集に入りたい。順調にいけば、9月半ば着工、来年3月末完成の予定。当面、約4,500万円を教会資金から充当し、10年間で回収する計画である
2005年9月に壮年部で体制を整備したが、その後活動停止になっている。独居老人や外国人なども含めて、再度各ブロックで現状把握と体制見直しを進めてほしい
(総務)掲示板は修理完了5月31日から使用開始。ぶどうの木の屋根の防水作業中
(教育)6月28日初聖体。7月12日日曜学校夏期キャンプ説明会
(典礼)5月31日聖霊降臨9時半ミサ中で六会地区の大泉仁氏が教話を担当。初の試みであったがよい雰囲気で好評。今後も第5週の主日に続けていきたい。
(国際)7月12日に鈴木神父のもとで外国人に対する司教司牧指針(外国語版)の勉強会
(宣教)8月にキリスト教講座担当者会の黙想会を実施。指導は古川神父。教会内の活動の責任者の方にも参加いただきたい。昨年に引き続き第5地区各教会の入門講座養成コース修了者にも参加を呼びかけることにする
(福祉)6月28日(日)9時半ミサ後介護フォーラム。テーマは「男性による家族介護」パネリストは荒井、飯田両氏。7月12日(日)11時より12時まで福祉勉強会。テーマ「自死について」。講師山口和浩氏
(広報)HELP活動のお茶とクッキーサービスは中高生の活動と重ならないよう不定期でおこなう
(鵠沼)5月31日、6月7日にバザー準備委員会を開催。今年のバザー内容を検討中。日程は10月18日、目的は教会建物修繕と福祉へ向けて。信徒作品展示即売、バンド演奏、別日程の感謝音楽会などのアイデアが出ている
(辻堂)6月28日(日)に大磯教会訪問。9時の集会祭儀に参加する。現在14名参加の予定
(北1)(提案)売店の一部担当者(ボランティア)が過負担になっている恐れがある。売店も休日を設けてはどうか。→宣教部会で責任者に伝え検討してもらう
(北2)6月21日(日)11時より、金子カツ子さんのジョイフルコンサート
今年のバザーについて
バザー準備委員会リーダー 牧野
今年のバザーは鵠沼ブロックが担当です。5月にブロック内で準備委員会を立ち上げ、方向について議論を重ねています。まだ入り口の段階で、企画の詳細決定はこれからになりますが、大まかな全体像が形作られつつあります。
準備委員の話し合いの中で、バザー日程として10月の第3日曜日、10月18日開催を予定し準備すること、開催目的としては、教会建物維持修繕と福祉のための財源を確保することを決定しました。中長期を見据えた教会財政事情および昨今の不況の社会的影響を深刻に受け止めた結果、この目的を選んでいます。キャッチフレーズはまだ決定されていませんが、今年のバザーでは、直接準備に関わっていただける方々、会場にいらして下さる方々だけでなく、ご都合が悪く当日参加できない方々までを考慮に入れて、皆様の総力と善意を集められる企画ができたらと考えています。
当教会のバザーも歴史が長く、毎年、新たな試みがなされてきましたが、私たちとしても、何か少しでも新しいアイデアを盛り込みたいと思い、いろいろ考え中です。例えば、信徒の皆様が得意とされている技から生み出された作品(絵画、手芸、工芸品、保存食品その他)の展示即売会や、バンドのライブ演奏コーナー設置、バザー終了後の適当な日にプロのクラシック演奏家を招いて感謝コンサートを開催する等のアイデアが出されています。
以上の概要については、6月20日の教会委員会で基本的承認をいただきました。今後は、鵠沼ブロックで引き続き企画の詳細を詰め、7月以降に、教会内の皆様へご案内するとともに、ご協力をお願いすることになります。バザーの成功は、教会全体の協力と盛り上がりなしではありえません。諸般に亘り厳しい環境下ではありますが、今後とも皆様方のご指導、ご鞭撻、ご協力をいただきたく、重ねて宜しくお願いいたします。ご意見、ご要望、アイデアなどいつでも歓迎いたしますので、どしどしお寄せ下さい。
堅信式を迎えて
宣教部 鈴木
6月14日キリストの聖体の祝日に当教会へ梅村司教様の公式訪問があり、9時半ミサ中に堅信式が行なわれました。
堅信準備講座は1ヶ月間に亘って土日に実施されましたが、勉強や部活で忙しい中を、皆真面目に参加しました。ミサでは一人ひとりが書いた決心文を奉納しました。準備講座には今回は、新しく入門講座の養成コースを修了したばかりの方々に進行役として関わって頂きました。また小グループでの分ち合いには、数年前に堅信を受けたばかりの学生会、中高生会などのメンバーに進行役として入って頂き、堅信を受けた後のご自分についてプレゼンテーションをして頂くなどしました。最初は気が進まない様な感じで参加していた多くの子どもたちの表情がプログラムが進むにつれて、段々に変わっていく様子を見るのはとても嬉しいことでした。
梅村司教様は堅信を受けた後の生き方と御聖体とを結び付けたお話をして下さいました。ミサの中でベトナムコミュニティが歌って下さった聖歌は、歌詞が全く分からないのにも拘らずとても心に響き、ベトナム人の信仰の深さを感じました。堅信を受けた方々だけでなく、共同体全体に聖霊が降り注ぎ、私たちがその中に生きていることが感じられました。
ミサの後は、受堅者を初めとする20代までの若い方を対象とした、司教様を囲む会が行なわれました。青年会のメンバーが企画を行い司会も担当し、約30名が参加しました。 同じ時間帯に受堅者の保護者を対象とした分ち合いの会も開かれました。初めての試みでしたが、中学生のお父様やお母様方が10名弱参加して下さり、堅信を受けた子どもたちへの思いや、日頃思ったり感じたりしていることなどを分ち合って下さり、豊かな時間を過ごすことが出来ました。
堅信対象者に案内を出すところから始まって、多くの方々に関わって頂き準備が進められ、無事に当日を迎えることが出来ました。皆様に感謝申し上げます。今回は特に受堅者と年代の近い青年たちの働きがとても大きかったと思います。堅信を受けた子どもたちが、教会の中で、そして社会の中で、私たちは皆一つの共同体であって、多くの人の祈りと働きに支えられていることを感じ取り、聖霊の導きのうちに神様から頂いた賜物を生かしながら、次の世代を育む力となっていって下さることを祈ります。
僕は今回、堅信式をしていく上で行われた準備講座で、たくさんの今まで知らなかったことを学ぶことができました。たくさんある質問の中で、その時初めて考えることがありました。たとえば、「自分が生きるというのはどういうこと」といった感じに、難しい質問に悩まされました。そして、新鮮にも思う事ができました。たくさんのことを学ぶことができ、よりイエス様と自分とが、近くいれたように感じます。ここで学んだことを、これからに生かすことができるようにしていきたいと思います。
正直なところ、最初は乗り気ではありませんでした。堅信によって何かが変わるのだろうかという思いが私の中にあったのです。しかし、私は準備講座で多くのものを得ました。今まで話す機会どころか、面識もなかった方々や、人生の先輩方と語り合い、分かち合いました。私自身のこと、普段感じていること、聖霊やイエス様のこと・・・。目に見えて変わったものはなくとも、話し、分かち合うことによって私は何かを得ました。未熟な今の私には、それが何なのかまだはっきりとは分かりません。しかし、無事 堅信式を終え、一つ成長した私には、いつか堅信の本当の意味、そして私が何を得たのか理解できる日が来ると信じています
堅信式後の保護者会に参加して
藤沢2区 堀田
去る6月14日、梅村司教様をお迎えして、中学生から大人まで、64名が堅信の秘蹟に与りました。中2の娘も4回の準備講座を経て、無事堅信の秘蹟に与ることができました。
その後、今年度初めて、堅信を受けた子ども達の保護者会が開かれました。講座担当の方が心尽くしのお食事を準備してくださって、講座担当の方々と保護者、計11名で、和やかな分かち合いのひとときを過ごすことができました。保護者は全員中学生の親で、「中学になって部活で土、日も忙しく、なかなか教会に来れない」「堅信は気が進まなかったけど、友達のおかげで受けることができた」「自ら進んで、堅信の準備講座に参加した」「中高生会にも参加している」「学校の友達には教会の話はしない」「信者であることは言わない」などなど、今の子ども達の様子を話してくださったり、保護者自身の教会との関わり、信仰生活のことを分かち合ってくださったりしました。
日曜学校に通っているうちは、保護者としての横の繋がりもあるのですが、中学生になると、保護者同志も疎遠になりがちです。そうした時期に、同世代の子どもを持つ親同志で話ができたことは、とても貴重で嬉しい体験でした。子ども達は一時的に教会から離れていく時期があっても、親がしっかり教会と繋がっていれば、必ず戻ってくるのではと感じました。
子ども達が堅信の秘蹟に与れたことは、とても大きなお恵みでした。いつも神様に祈りながら、賛美と感謝を捧げながら、子ども達と共に歩んでいきたいと思います。
最後になりましたが、司教様、神父様、事務所の皆様、講座のリーダーの皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。そして神に感謝です。
奥村一郎選集(全9巻)を読む会〜ザ・フォローアップU〜では刊行に合わせ、2年間を費やし今年の復活祭の前に全巻を読み終えました。
「深い信仰と豊かな霊性、そして透徹した知性が織り成す奥村神学の全貌」を〜ザ・フォローアップU〜のメンバーであった、浅野士良(善行)と魚津靖太郎(辻堂2区)の異色のコンビがコーディネーターとなり、新たに読書会〜ザ・フォローアップV〜を始めます。
7月25日(土)より 毎月第4土曜日 午前10:30〜12:00 303号室
参加希望者は事務所に申込書がありますのでご記入ください。
問い合わせ先:魚津靖太郎
(携帯電話090-1768-0007、Eメール y.uozu@chive.ocn.ne.jp)
北2ブロック勉強会
長後 橋本
6月7日、鈴木神父様に典礼に関する質問にお答えいただきました。
・ ミサで赦されていながらゆるしの秘跡があるのは?
「日常の罪は勿論のこと打ち砕かれた謙遜な人や自身の罪を真に重く思っている人に、確信と安心を与えるためです」
・ ミサの流れとは?
「集まって回心の祈りを唱え、心を整えて神の声を聞き、朗読を聞いて改めて我々の捧げ物である打ち砕かれた心を用意し、ご聖体を分け合いイエス様の命をいただいて覚悟し、安心してそれぞれに出発してゆく。ゆえに人も自分もミサの流れに落ち着いて添うためには、早めに席に着いていることが大切。そして朗読は神様から自分への手紙のつもりで聞くと自ずから変わります」
・ 聖体奉仕の注意点は?
「そこへ向かう直前に預かり、必ず身につけて持ち、なるべく早く届ける。神父様は胸のポケットに入れて行かれる由。めいめいに工夫して下さい」
・ 感謝の典礼で司祭がぶどう酒に水を注ぐのは?
「イエス様が十字架上でわき腹を刺された時血と水が流れ出た(ヨハネ19-34)記述によります」
・ 地区のミサ当番の時の案内の仕方は?
「多様性があって当然なので、ミサの流れの邪魔にならないための大まかな規則がよいです」
・ 福音の崇敬に"主に栄光"と応唱する時、会衆は?
「基本的には何もしなくてよい。福音を朗読する司祭だけが十字架のしるしをするが、心を神さまに向ける助けとなるのであれば会衆も同じようにしてよいのです」
神父様の「みなの意見の分かれるときは神父が決めたらよいが統一する必要はない」とのお考えに、ほっとする人あり、身の引き締まる思いのミサは統一によるものでは、との意見ありでしたが、ラテン語や進化論の例のごとく、ミサは動いているということに改めて気付かせていただいた一同でした。
売店横掲示板改修完成
総務部
売店横掲示板の改修が完成し、5月30日から使用を開始しました。
この掲示板は設置後25年にわたりさまざまなメッセージ伝えてくれましたが、防水機能の劣化、外観の損傷が進んでいました。改修にあたって「使用できる部分は出来る限りそのまま使い、なおかつ今後の使用にあたっても古さを感じさせない機能を持たせる」方針で実施しました。新たな命を吹き込まれた掲示板が新たな教会発のメッセージを今後も発信し続けることでしょう。
【主な改修項目】
(1)重い跳ね上げ扉をガラス引き違い戸に変更しました。これにより一人での掲示物掲載、交換が可能となりました
(2)掲示板表面素材をマグネットでもピンでも掲示可能なタイプに変更し、掲示に必要なマグネット、画鋲などを配備しました。あわせて底面をアルミ製に変更し、水抜き対策をしました
(3)夜間照明を光スイッチに変更しました。これにより、表示物が夜間でも確認できるようになり、あわせて売店前の足元照明にも役立つようになりました。
「森を守る会」集会に参加して
大庭 荒井
5月31日「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」は2007年4月と7月にパプアニューギニア、ソロモン諸島を襲った地震、津波、サイクロンによる被災状況及び復興の現況について報告会を開きました。冒頭、辻垣正彦代表から、この「森を守る会」は16年前に藤沢教会において旗揚げされ、小さな会なりに会員がまとまり、地球環境の改善のために粘り強い草の根として地道に運動を展開しているとあいさつがありました。現地を調査訪問したシスター清水靖子氏から、被災地で生活する人たちの姿がスライドで報告されました。打ちひしがれている人々の姿ではなく、新たな環境で暮しを取り戻そうとする力強い姿に触れることができ、新たな生活は、森という恵みがあってはじめて築くことができると実感されました。私たちの支援は、彼らの歴史、文化、暮し方まで考えて、本当に必要なものは何かという問題を解かねばならないこと、それには現地の人々と肌で交わり、彼らを深く理解している会員メンバーの存在がありました。また、伝統技術と地場の資源材料を生かした住民自らの参加による自力復興の道が開けてきたといいます。
しかしながら他方では、かって『日本が消したパプアニューギニアの森』(シスター清水著)で報告されている原生林の皆伐・伐採の影響が今も根強く存在する地域もあり、「森も水源も奪われ、津波以後の再建のための木さえない」と訴える村の指導者もいます。そして、原生林を守り子孫に残すため、これ以上企業に乱伐採、違法伐採をさせないために全部族住民が立ち上がり反対運動が展開されてきました。2度の裁判を経て伐採企業を追放したという村もあります。この村では「森を守る会」の支援にもより、災害からの自力復興に立ち上がることができたといいます。
サイクロンで14万人の被災者を出した州のある村では、主食であるタロイモやヤムイモがほぼ壊滅状態といいます。この地区では、ニッケル鉱山からの鉱毒廃液の流出が懸念され、これに対して、サイクロン被災中にもかかわらず、「公害住民運動」がおきはじめているようです。世界経済の動向に取り込まれているパプアニューギニアの丸太輸出量は年々増加しているといわれます。その中で、原生林の保全をいかに進めていくか。「伐採反対をいきなり目指すと共同体が分裂する。まずは、環境保全に取り組み、次に森の保全に向う」という人類学者の提案があります。「森を守る会」は、原生林を守りつづける南太平洋の住民たちの行方を注目しています。
5月22日に北海道で「太平洋・島サミット」が南太平洋の12カ国2地域の首脳が集り開かれました。親日国の多い南太平洋ではありますが、親日世代が高齢化しており、青少年の交流を強めて若い世代に「日本」を認識してもらおうとしています。環境や気候変動問題への対処、保健・教育・水の供給への支援そして何よりも人と人との交流が一層期待されています。いま、私たちと同世代が同時代に、深く大自然と結ばれて伝統と歴史をもって南太平洋の島々で生活しています。熱帯原生林の問題をも考えるとき、私たちはいま自分が生きている「世の中」からではなく、同時代の仲間がいるあちらの「世の中」に視点を移して、すべてを見直してみることが必要ではないでしょうか。そうすれば、キリスト教徒の多くいる南太平洋の人たちとの仲間意識、連帯がもっと素朴に強まると思います。
「きみたちはわれわれに光を持ってくると信じているかもしれないが、本当は違う。きみたちはわれわれを暗闇の中に引き込もうとしているのだ」サモアの酋長ツイアビが、かって彼の演説集である『パパラギ』で述べていることばです。わたしたちは厳しい警句として受けとめたいと思います。
壮年歓迎会
鵠沼2区 山内
4月11日に、洗礼を受け、教会の一員になりました。今後ともよろしくお願いいたします。6月6日「壮年部」の皆さんと初めてお話させていただきました。今までお顔は拝見していても、教会の高いところにいらっしゃる方々なので、遠い存在でしたが一歩近づけた気がします。皆さん気さくな方々だったので安心しました。これも神様のお導きと思っています。人とのつながりが教会の財産だとつくづく感じました。いろいろな経験、いろいろな英知が折り重なって、教会を支えていると感じました。その仲間として受け入れていただけたことに感謝いたします。またこの会に、家族的な大きな愛を感じました。何かをしなければならないといった窮屈なものではなく、ひとりひとりが今できることを率先してやり、それに何の見返りや評価を期待しない、真の"おこない"にふれたような気がします。それは、この会の人たちが、人間として高いところにおられることにほかならないからだと思います。まさに、"教会"を垣間見た気がしました(ちょっと褒めすぎかもしれませんが)。
これから、この「壮年部」の中で何ができるのか、どういうかたちで役に立てるのかを考えていきたいと思います。とはいっても、堅苦しい"会"ではなさそうなので、長い目でみていただければありがたいと思います。これからも、よろしくお願いいたします。
毎月第3土曜日朝10時から小藤晃さん(鵠沼3区)を中心に「聖書の分かち合い」のグループが10名ほどで集っています。
そして翌日の主日のミサで読まれる旧約、使徒書、福音書をまず順番に朗読してから、あらためて黙読をして一番心にひびいた所、ひびかなかった所に印をつけます。そして自由に自分の気づき、感じたことを各々自発的に話します。聞くひとはひとの話したことにすぐには反応せず、自分のなかに深く取り込み、その後おこなわれる分かち合いで発言していきます。自分の体験と関連づけてのさまざまな話し合いに思いが深まっていくのが感じられます。そのあとお茶をのみながらまた自由に話がはずみ、翌日のミサの聖書朗読が楽しみになるひとときです。参加は自由です。
5月号でお知らせしましたように、皆さんから川柳の投句を募集していますが、次の変更をしましたので、引き続き振るってご応募下さい。
・締切日を7月19日(日)まで延期します
・題材を「福音」と「教会」の2つとし、両題材で計1人3句まで応募できます
なお、無記名の投句をいただいていますが、無効となりますので名前をお知らせ下さい(雅号での発表は可です)
お願い
鈴木神父が4月19日・復活祭第2主日「ヨハネ20・19-31」に詠まれた句を失念されたそうです。どなたか覚えておられる方は神父様か、広報(益満)まで教えて下さい。
介護を考える―福祉介護の現場より
その他 内嶋
長寿高齢者が益々増えて来ました。人口の25%に近付いています。その内独居老人も30%に達しつつあります。介護を必要とする人も急増しています。それに対し介護の支援態勢は追いついていけません。施設も介護職員も質・量共に不足しています。元気な老人が要介護者をケアする「老々介助」も必要です。北欧のように、税金は高いが生涯の福祉は保障とはいかないのです。では自己防衛のために何を考え行うべきか。介護の現場に立つ立場から説明と提案をさせて頂きます。
現在福祉制度のお世話になる人の割合は、高齢老人の内25%位と言われます。病因としては大部分が「認知症」か「脳血管障害」によります。介護が必要になった場合、家族だけでケアをして、福祉制度や施設の世話にならないと頑張る方は、殆どいなくなりました。しかし制度と施設を良く知り、理解して十分に満足の行く活用をされている方は多くはありません。
「認知症」を例にあげると、早期診断・早期治療が不可欠です。でも初期は普通の老化か否か解りにくいし、不安に思っても本人が受診をためらいます。早くから「物忘れ外来」か「訪問診療医」をホームドクターにしておくことです。次に「地域包括支援センター(藤沢には8ヶ所)」の活用です。介護の負担が家族に重く掛かると、家族がダウンします。現行制度は全て申請主義です。
現在の福祉・介護は、家族/本人/介護職員の三者のチームプレーです。これにより、ご本人は尊厳ある充実した人生の完成(終末)を迎えることが出来ます。初期における本人の自助・自立の心、家族の理解と支え合い、介護職員の暖かい態度と心構えも不可欠です。施設も各種あり経営形態もまちまちです。介護サービスは、訪問、通所、短期/長期入居など選択出来ます。経済負担能力も考慮します。これ等につき事前にチェック、検討すべき点は多々あります。重度の認知症でも、人間尊重、心の触れ合い、自立支援が介護の基本です。紙面の関係で説明は触りだけになりました。
雨が降り続く日々、あじさいの可憐さに目をうばわれます。今月はサンパウロから「エルフ・ヘルプブックスシリーズ」をお届けいたします。各735円。それぞれに描かれたR・W・マリーのほのぼのとしたエルフ(妖精)のイラストが心をなごませます。本文は日本語と英語が併記されています。 「祈りセラピー」 「介護セラピー」 「自分にやさしくなるセラピー」 「お誕生日おめでとうセラピー」 なお、本号で「読む会」の募集がありました「奥村一郎選集」も取り揃えてございます。 |
奉献文
典礼部
感謝の祭儀(ミサ)の中で、感謝の典礼に入って奉納、叙唱、感謝の賛歌に続いて奉献文が唱えられます。奉献文について「ローマ・ミサ典礼書の総則」では"祭儀全体の中心であり頂点である感謝の祈り(奉献文)、すなわち感謝と聖別の祈り"であると説明されています。共同体は一つになって心を神に高め、感謝の祈りの中でいけにえを奉献します。
奉献文には、同総則によれば、次の要素が含まれています。
・ 神が人々の救いのために成し遂げてくださったわざをたたえ、感謝をささげる叙唱
・ 会衆が唱える応唱(感謝の賛歌)
・ 聖霊を求める祈り(エピクレシス)
・ 制定の叙述、いわゆる聖変化の祈り
・ キリストの生涯、とくにその死と復活の記念(アナムネシス)
・ 奉献。キリストの奉献と教会の奉献の祈り
・ 取り次ぎの祈り
・ 栄唱。神への栄光を表し、会衆の応唱によって確認し、感謝の祈り(奉献文)が結ばれる
第2ヴァチカン公会議によって始められた典礼刷新のなかで、ミサの刷新の一環として奉献文も画期的な刷新の時を迎えることになりました。すなわち、公会議以前は一つ(第1奉献文)だけでしたが、1968年に新しい三つを加えた基本の4奉献文が発表されました。その後も幾つかの新しい奉献文が認可・発表され、今日では「ゆるしの奉献文」(2つ)、「種々の機会の奉献文」(4つ)、「子どもとともにささげるミサの奉献文」(2つ)などが使用できるようになっています。
基本の4奉献文の特色は以下のとおりです。
(1)第1奉献文:6世紀に決定・成立したもので、1,500年間使用されている。いつでも用いることができ、特に、固有の祈りが定められている日、名前の出てくる聖人の祝日に適当とされる
(2)第2奉献文:最も短く簡潔なため、奉献文の基本要素を簡潔に学べる。週日のミサや特別な場合におけるミサで用いるのが適当とされる
(3)第3奉献文:ミサの神学的理解を簡潔にバランスよく、しかも豊かに表現しており、現代におけるミサの刷新を象徴する奉献文。主日、祭日・祝日に優先的に用いられるものとされる
(4)第4奉献文:東方教会の奉献文をモデルにしたもので、全体を通して救いの歴史が述べられる。固有の叙唱のない日、年間の主日に用いることができる
藤沢教会では以前は主日には第3奉献文を主に用いていましたが、最近は第2奉献文が主になっています。時には第3奉献文も使うことがいま考えられています。
★先月の回答に「準秘跡」と出てきましたが、「秘跡」について教えてください。
☆秘跡とは、「見えない神の恵みの見える効果的なしるし」と定義されています。
聖アウグスチヌスが秘跡とは「見えない恵みの見えるしるしである」と定義つけたのをもとに、聖トマス・アクイナスが「効果的」と言う言葉を付け加え今に至っています。
神様の救いの働き(恵み)は目に見えないものですが、私たちは様々な出来事などをとおしてそれを体験することが出来ます。そして教会は、人生の様々な局面で働いている神の恵みをより確かなものとして体験できるために伝統的に七つの秘跡を定めました。共同体の祈り(言葉)とシンボル(ものや動作などのしるし)を用いた秘跡の儀式をとおして、それぞれの秘跡固有の恵みを体験することを助けます。そしてその体験をとおして、秘跡があらわす恵みは、ふさわしい心の準備をしてそれを受ける人々の中で実を結びます。
今教会が定めている秘跡は、入信の秘跡として洗礼・堅信・聖体、癒しの秘跡として罪のゆるし・病者の塗油、信者の交わりと使命を育てる秘跡として叙階・結婚の7つです。これらの秘跡は初代教会以来伝統的に守られてきました。いずれも言葉としるしにより目に見えない神の恵みをあらわすもので、定められた祈りの言葉とともに、水、油、ワイン、パンなどがそのしるしとして使用されます。
秘跡は教会の行為ですので、本来の執行者は使徒の後継者である司教ですが、通常は司牧を担っている司祭が執り行います。緊急の場合の洗礼は受洗者が希望すればだれでも、例えキリスト信者でないものも有功に授けることが出来るとされています。また、婚姻の秘跡はその性格上誓いを交わす当人同士がその生涯をかけて授けあい、司祭または助祭は教会共同体を代表してその誓いに立ち会うのです。
準秘跡は「秘跡にならって定められた聖なるしるしである。これによって特に霊的効果が表徴され、教会の代願によってその効果が得られる」(教会法1166)となっており、具体的には神の恵みを祈る祝福、聖具などの祝別などを指します。
秘跡のような大きなテーマについて、限られた文面で記すのは不十分な面もありますので、今後典礼コーナーなどでも体系的に取り扱っていく予定です。
ユースプロジェクト 中間報告
ユースプロジェクトチーム
ユースプロジェクトは教会委員会の特命プロジェクトとして2008年に発足して以来、教育、宣教、中高生、青年、30代の集いの各代表とともに、「若い人の教会離れを防ぐには、やはり定期的に友達と会える居場所づくりが重要であり、かつ若者の信仰を育てていくために、人を育てるセンスがあり、適切な距離感を保てる大人(司祭、信徒)の支援があることが不可欠」との認識を共有し、従来の活動の改善や、新しい活動の立ち上げをしてきました。今回は1月の進捗状況報告後の動きについて中間報告いたします。
・ 中高生会:毎月第1日曜日9:30ミサ後、コーヒーショップ。リーダー3名が教区研修会に出席。7月25日から日曜学校と合同キャンプ予定。第3日曜日9時半ミサ後はぶどうの木で集会(和野神父指導)
・ 青年会:毎月第3日曜日9:30ミサ後、ぶどうの木で集会(和野神父指導)。外国ミュニティにも参加呼びかけ。メンバーが堅信準備講座ファシリテーターとして活躍。5月の箱根での1泊集会に続き第5地区青年の連携を検討中
・ ユースの会(30代・アラフォー未婚の集まり):毎月第2日曜日9:30ミサ後、集会(和野神父指導)。昨年末アンケート実施、1月18日新年パーティ開催。メンバーが定着してきたので、一層の拡大に向け、新しい取組みを検討中
・ 30代既婚:6月21日ランチミーティング実施。今後月1回のコアメンバーの聖書の分かち合いを基本に、子育てや仕事のことも分かち合うことを目指す。
今回の堅信準備講座で、はじめ、自分の信仰をなかなか表わせなかった青少年達も、表現するエクササイズと分かち合う体験を重ねていくうちに、家庭と教会で育てられてきた素直で深い神様とのつながりと将来に向けての真剣な思いを、表現するようになることを目の当たりにしました。
私達教会共同体が若者の信仰を育てる責務を果たすには、居場所づくり支援や、プログラムの助言等、具体的行動を続けていくことが求められています。当プロジェクトは今年末で区切りとなりますが、引き続きそれぞれの活動へのご理解・ご支援をよろしくお願い申し上げます。