八 角 形 に ゅ ー す
2012年1月10日
聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会
目次
断章(8)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司祭 鈴木
教会委員長挨拶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼2区 前山
クリスマスの聖劇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日曜学校
北1、北2合同クリスマス会に参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・六会 大泉
日本語教室クリスマス会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼1区 佃
地上の平和を願って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤沢市内キリスト教連絡会代表 関
3部門共同連続講座 第8回 「外国籍コミュニティのクリスマス」・宣教部 岡田
横浜天主堂献堂150周年の巡礼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・善行 辻垣
一粒会本部委員会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一粒会 鈴木
山北にあったマリア会山荘・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼3区 高木
断章(8)
司祭 鈴木
・ 典礼(ミサ)が教会生活(信仰生活)の中心にあるのは、キリスト教信仰の本質から考えて、当然のこと。人間の修業で救われるのではなく、「神の救いの手」によって救われるのだからその記念がまず中心になる。
・ 「神の救いの手」に出会うとミサをささげるだけでは、なんだか申し訳ないというか、もの足りなくなる現実がある。そこに他の教会活動が産まれる。「聖書の分かち合い」もその一つであろう。
・ 「聖書の分かち合い」をやっていると、気づくことがある。ボンヤリ生きていたり、自分が中心で生きているときは、神の愛を受けとめにくいので、分かち合いが難しい。
・ 聖書を読んでも理屈が頭の中に出てくると神の呼びかけがピンとこない。
・ 高松志門さん(ゴルフのレッスンプロ)のことば「ゴルフのスコアなんてホンマは3か4か5なんよ。それを自分がゴチャゴチャ言い出すから6も7も出てくる。たとえば、こっから(兵庫県)新宿まで歩いたって、人に1回ぶつかるかどうか。5人も6人もぶつからんやろ。もしぶつかったら、それは自分が考えごとしとるからや。」
・「何をしたらあかんとか何をせないかんでゴルフしても無意味やね。一番ええのは何もせんこと」(高松志門) 「聖書の分かち合い」にも通じないかなあ。
ついでに高松志門さんのことば「いいスイングの打球には手応えがない」…自分の力で何かするとよくも悪くも手応えがある。すると自己満足になりやすい。説教でも歌でも何でもそうみたい。本当に人の心に届くときは、本人はあまり手応えを感じていないものではないかなあ。
・ 人を心地よくするのはどちら?100Wの容量のスピーカーで20Wの音量を出す方か20Wの容量のスピーカーで20Wの音量を出す方か?
教会委員長挨拶
鵠沼2区 前山
この度、教会委員長のご指名を受けました鵠沼2区の前山と申します。藤沢教会にはいわゆる"山の上の教会"時代から在籍してはいますが、教会の役割では財務部のお手伝いをしてきた程度で、ほとんど何もしておりませんでした。そんな私が何故委員長?とも思いましたが、先輩の方々から"神の思し召し"と考えよとのお言葉もいただきお引き受けすることにいたしました。サポート役の副委員長には藤沢ブロックの岡田芳明さん、北1ブロックの淺野洋子さん、鵠沼ブロックの鶴田光子さんの強力メンバーをお願いしました。ブロック委員、活動部部長、事務局などのご協力をいただきながら、教区の指針に沿い、司祭団に協力して、教会のスムースな運営のために頑張っていきたいと考えています。
諸先輩のご尽力により、藤沢教会の喫緊の課題といえるものは解消されつつあるようです。これからのキリストの教会の在り方を考え、教会としてあり続けるために欠かせない3つの要素、「祈りがささげられ、信仰が伝えられ、愛の証がなされていること」については、中長期課題として一歩一歩着実に進めていきたいと思います。これは担当活動部だけの問題ではなく、信徒全員の課題としての取り組みが必要と思います。聖堂・センターなど教会のハード部分については、聖堂も建築後40年近く経過しており、定期的なメンテナンスが必要になって来ています。スケジュールに沿って実施していければと思います。
微力ではありますが、各種の課題を踏まえて精一杯勤めさせていただきますので、皆様のご支援・ご協力・ご鞭撻方よろしくお願いいたします。また、出来るところで、出来る範囲内で信徒全員でその役割を果たしていただけるようお願いいたします。
最後に蛇足ではありますが、委員長をお引き受けしてから諸先輩のご活躍にあやかりたいものと思い、それぞれのお顔を思い浮かべてみました。すると、就任時の歳は(少なくともここ数代の委員長方々の中で)私が最高齢であることに気付きました。老骨にむち打って頑張りたいとは思いますが、従来以上に若い方々のご助力・ご活躍をお願いいたします。
教会委員会報告(2011年12月17日)
震災支援金の向け先について、まだ調整中である
クリスマスの準備の飾り付けを完了し、16時から21時まで点灯するようにセットした。また、教会照明LED化、聖堂回廊補修は完了
4.3部門連続講座
12月4日(日)に外国コミュニティーの「クリスマスの祈り」が開催され、フィリピンの秋元ミーアさんとラティノスから米山リディアさんが、それぞれのお国のクリスマスの様子を報告した。なお、3部門連続講座次回は3月4日に予定
12月10日(土)に当教会で藤沢市内キリスト教会合同の市民クリスマスが開催され、多くの方がともに祈った
12月25日(日)9:30ミサ中に7名の幼児洗礼を予定
1月21日(土)の教会委員会で新旧メンバーが交代となる。新しい教会委員長は前山茂雄さん(鵠2区)、副委員長は浅野洋子さん(善行)岡田芳明さん(藤沢1区)と鶴田光子さん(鵠沼3区)、財務部長は押木満雅さん(湘南台)
1月22日(日)14時より、片瀬教会で第5地区福祉懇談会を予定。福祉部だけでなく、祈り、伝えるの両部門も参加し、拡大懇談会として開催
来年5月26日(土)に藤沢教会にて湘南キリスト教セミナーが予定され、講師は六甲教会片柳神父に決定。「マザーテレサの教えを今の日本にどう生かすか(仮題)」で講話を頂く
(鵠沼)11月27日(日)にブロック集会を行った。次期ブロック代表は5名体制。その中から清水裕子さん(鵠沼3区)が代表して教会委員会に出席予定となった
(辻堂)
・ バザーの収益金が最終的にまとまり、約328万円となった。配分について、教会へ10万円。福祉部と相談し、震災遺児支援のために、宮城県の「東日本大震災みやぎこども育英資金」に約180万円、近隣福祉団体に137万円を送ることにした。
・ 次期ブロック代表に佐々木美奈子さん(辻堂2区)が決定
(藤沢) 次期ブロック代表を2名体制とする。家田祐子さん(藤沢1区)と井上恵子さん(藤沢2区)に決定
(北1)次期ブロック代表に大泉仁さん(六会)が決定
(北2) 次期ブロック代表に矢部辰男さん(長後)が決定
(宣教部)
・ 湘南台センターの11月までの献金は累計111万9千円となった。また、年末年始の休みは、12月24日(土)から1月7日(土)まで
・ 売店は1月9日(祝)9時30分より棚卸し予定。お手伝いをお願いしたい
・ キリスト教会一致のための合同祈祷会を1月21日(土)14時から日本キリスト教団片瀬教会で開催予定。当教会のトゥ神父が説教の予定
・ 堅信式を来年10月7日(日)に予定している。準備講座は来年4月頃から半年間、月1,2回を予定、次期宣教部長は牧野文勝さん(鵠沼3区)
(典礼部)
・ 12月31日(土)10時からベネディクションを予定
・ 次期部長は浮田久之さん(辻堂1区)
(教育部)
・ 12月24日(土)17時よりのミサ中の聖劇準備を進めている
・ 次期部長は平山あけみさん(藤沢3区)
(国際部)
・ 次期部長はフィリピンコミュニティー秋元ミーアさん、サブにベトナムコミュニティーのキムさんに決定
(福祉部)
バザー利益金から、近隣11福祉団体への配分を決めた。
次期部長は引き続き曽根和子さん(藤沢2区)
・ ブロックの行事・ミサ当番の方式変更
今までミサ当番と掃除・行事当番は別々に回ってきて、わかりにくいということ、また地区によっては人数が少ないということなどもあり、見直しが求められていた。運営委員会から、ミサ当番と掃除・行事当番を一緒にする、北1・北2は纏めて1ブロックと数え、4つのブロックにより毎月交替で順番に当番を勤めるという提案が決定され、正式に1月の北合同ブロック担当からスタートすることになった
・ 信徒総会
来年2月5日(日)に開催予定。第2部の分かち合いテーマを教会委員会で話し合ったが、運営委員会に一任することにした。事前質問は1月29日(日)までに教会事務室まで
・ 藤沢教会の将来ビジョンについての話し合い
活動部が中心となって、ビジョンのたたき台が出来たので、これをもとに更に討議を重ねていきたい。来年3月頃までに纏めたい
クリスマスの聖劇
日曜学校
12月24日17時のミサでは例年通り教会学校の聖劇をすることができました。教会の皆様方のご理解、ご協力に心から感謝致します。また練習期間から当日準備・片付けまでアシストくださった保護者のみなさん方、当日早くから足を運んで撮影くださった原田さん、音響を調整くださった沼波さんのお働きにも大変助けられました。聖劇の主役をつとめた子どもたちは、1年生から6年生までそれぞれの役柄を、11月からみんな本当にがんばってくれました。ありがとう&おつかれさま。
ここでは6年生の何人かのみなさんに一言感想をもらったのでご紹介します。
今日はクリスマスイヴでヨゼフの気持ちになりきって演技ができたのはよかったです。小学校最後の聖劇だったので楽しかった。これからも神様を信じたい。
セリフを早く覚えられた。先唱もがんばった。
緊張して暑かった。
きんちょうした…。
恥ずかしかったけどやってみたら意外と簡単だった。
北1、北2合同クリスマス会に参加してて
六会 大泉
諸般の事情から、北1地区と北2地区合同のクリスマス会が待降節第一週の金曜日、初金ミサの後に開かれました。主のご降誕を待ちわびる大切な準備期間の始まりであり、典礼暦年の1年を開始する時でもあります。まだ心の準備も整う前に、早々のクリスマス会への参加には少し戸惑いも感じられましたが、北1、北2合同の会は、めったにない親睦を深める好機と思い、参加させていただきました。
両地区を合わせると地域の面積は藤沢教会地区の60%を超え、信徒数も1000人を超えるということです。このような広がりを見せる地区の方々が一同に会して親睦を深め、夫々の地域の現状を話し合う機会を得たことは大変貴重な体験でした。
スケジュールに従って次年度の新連絡委員の紹介の後に、4年に1度の輪番で担当するバザーに向けて、今年度担当された辻堂ブロックの牧野さんから大変有意義な体験談をお聞きすることができました。殊に、バザーの趣旨を東日本大震災による被災者への対応に絞り、効果的にしかも継続的に実施することのご苦労と大切さを学びました。
規模の大きな教会に所属していますと、いつの間にか自分中心になってしまい、他の人の苦しみや悩みにより添い、手をさしのべることへの躊躇が蔓延してしまいます。今回の集まりを通して、誰かがやってくれるだろうという日和見感が傍観者の体質にしてしまうのだということに気付かされるひと時でした。
週日でもあり、時間的にも多少無理があったのか、参加人員が思いのほか少なく感じましたが、貴重な話し合いや恒例のビンゴゲームと和気あいあいの豊かなクリスマス会であったこと。そして、いろいろの気付きの機会を与えてくださった地区委員の皆様に心から感謝いたします。
日本語教室クリスマス会
鵠沼1区 佃
毎週土曜日開かれている日本語教室のクリスマス会が12月17日センターホールでトゥ神父様をお迎えして生徒と先生総勢14名で行われました。
ピザ、チキン、お寿司等々が並ぶなかでひときわ目をひいたのは寒川在住のベトナム国籍の若き女性デップさんお手製の春巻きとソーイ。ソーイはもち米とレンズ豆を香料をきかせて美味しく蒸し上げたもの。トゥ神父様は懐かしそうに「これはベトナムのハレの日のご馳走です。箸で食べるのではなく、こうやって手でまるくまとめて食べると美味しいのです」と実演してくださいました。
ご馳走でお腹がいっぱいになった後は、ゲーム担当の26歳ベトナムの若者コンビのリードでピンポン玉スプーンレースやまるく椅子に座っての言葉ゲームでおおいに盛り上がりました。じゃんけんゲームでそれぞれプレゼントをゲットしてから、最後は大きなクリスマスケーキにキャンドルを灯し、ハッピーバースデイをうたってイエズスさまのご誕生をお祝いしました。急な仕事でペルー、フィリピンの生徒達が参加できなかったのが残念でした。
地上の平和を願って
藤沢市内キリスト教連絡会代表 関
今年も藤沢市民クリスマスが、2011年12月10日(土)16時より、カトリック藤沢教会にて開催されました。
藤沢市内の教会や団体が、教派を超えて力を合わせ、湘南・藤沢の人々へ宣教するために活動している「藤沢市内キリスト教連絡会」の主催により、藤沢市民クリスマスも今年で39回目を数えることができました。当日は、朝の冷え込みにもかかわらず、好天に恵まれ、午後には気温が12 ℃まで上昇して、291名の参加がありました。
今年は特に東日本大震災を受けて、テーマを「クリスマスの祈り−地上の平和を願って−」とし、ポスターは公募により聖園女学院中学校の生徒さんの絵を採用するとともに、初の試みとして、12月3日(土)16時から30分の間、藤沢駅北口サンパール広場にて、市内教会有志約40名によるプレキャロリングを行い、チラシ配布と市民へのアピールを行いました。その効果もあってか、昨年に比べて約10%参加者が増える結果となりました。
当日は、15時より恒例の小田急デパート前での藤沢福音コールによるキャロリング、16時からは藤沢カトリック教会聖堂にて第1部「クリスマスの祈り」が行われ、川上きよ清み己伝道師(日本キリスト教団辻堂教会)によるメッセージを共に聴きました。また、福音コールによる2曲「ただ祈るだけです」「主よ、人の望みの喜びよ」とソフィア・ハンドベルクワイア(藤沢ナザレン教会)による演奏「O Holly Night」も添えられました。
第2部は、昨年に引き続き、ユーオーディアというクリスチャンの音楽団体からトランペットの尾崎浩之さんと、ピアノの吉田恵さんをお呼びしてクリスマスの調べをともに聴きました。トランペットの輝かしい響きが聖堂に満ち溢れる中で、ともに、クリスマスの喜びを分かち合うひとときでした。また、第2部に並行して、信徒会館ホールで湘南台バプテスト教会のシオン人形劇団による子供達のための人形劇「森のなかまのクリスマス」が上演され、子供達や親御さん達が楽しんでくださいました。
第3部は、愛餐会として、豚汁が分かち合われました。今年も聖心の布教姉妹会より献品された新鮮な野菜に感謝しつつ、各教会有志の多大な奉仕により作られました。また、聖堂前広場では各教会からの持ち寄りによる夜店が出されました。
今回、会場で捧げられました献金や夜店の売り上げ等の合計93,970円は、「藤沢愛の輪福祉献金(藤沢市福祉課)」と、「YMCA国際・地域協力募金(横浜YMCA)」を通して東日本大震災被災地に半額ずつ捧げられます。感謝をもってご報告いたします。
最後になりましたが、今年も会場を快くお貸し下さいましたカトリック藤沢教会の皆様に、深く御礼申し上げます。主のご降誕を祝うクリスマス、そして来るべき2012年が、皆様において、主の導きのうちに恵み豊かなものでありますことを、お祈り申しあげます。
3部門共同連続講座 第8回 「外国籍コミュニティのクリスマス」
宣教部 岡田
祈り、伝え、証しする3部門共同連続講座第8回は12月4日(日)、国際部の担当で、フィリピンコミュニティの秋元ミーアさんとラティノスコミュニティの米山リディアさんから、母国でのクリスマスについてお話いただき、約30名の参加がありました。
まずミーアさんが写真を映しながら、フィリピンでは12月24日と25日は休日となり、町中がクリスマスの飾りをして、子供たちが近所をまわるキャロリングが行われ、24日夜12時のミサの後、家族で一緒に食事をして、子供から親に、そしてきょうだい同士でプレゼントをする「ノーチェ・ブエナ」の集まりがあると説明がありました。クリスマスに特別の祈りをするのかという質問に対して、毎晩寝る前の祈りは変わらないが16日から毎日教会に行き、ミサの後には屋台が沢山出るとのことでした。来日してフィリピンと比べてクリスマスが寂しいと感じたこと、特に今年は夜12時のミサがなくなり残念との感想がありました。
次にアルパカの民族衣装に身を固めたリディアさんが、ペルーの「ノーチェ・ブエナ」では七面鳥、ホットチョコ、パネトーネを食べること、2週間前から心の準備をして、特に貧しい人々にとってイエス様が貧しい馬小屋にお生まれになったことは喜びと話してくれました。日本との違いは南半球なのでホワイトクリスマスではなく、ご公現の祝日に子供たちはプレゼントをもらうこと、日本のクリスマスと比べて霊的色彩が強く、貧しさの中に幼子として生まれた神の愛を味わう機会であること、一方で普段の日曜日は教会に来る信者は少なく、その点で日本は毎週来る信者が多くまじめだと思うこと、そしてご自身の体験談として、20年数前に来日して最初のクリスマスの夜、ご主人が残業で一人寂しく祝ったことが忘れられないと分かち合ってくれました。
その後、アルトゥーロさんとアンナさんがペルーのクリスマスキャロルを歌ってくれました。「私の家に来てください。一人じゃない。待っています。」と哀調を帯びた歌で、リディアさんの強調されたクリスマスの霊的意味が伝わってくる感じがしました。
最後にミーアさん、リディアさんから、自分達の文化を日本人信徒に紹介できたことへの感謝の気持ちが示されました。今回、ベトナムコミュニティのキムさんは、堅信の代父のため参加できませんでしたが、多文化共生の教会共同体を目指す上でもよい機会だったと思います。
3月から始まったこの3部門共同連続講座も、お蔭様で次回(3月4日)から2年目に入ります。先日、梅村司教様からもお褒めの言葉をいただいたと聞きましたが、引続きよろしくご参加賜りますようお願い申し上げます。
横浜天主堂献堂150周年の巡礼
善行 辻垣
12月5日、25人の老若?男女を乗せて小型貸切バスは一路横浜山手司教座聖堂へ向かいます。当日は快晴、江ノ島を過ぎる頃から箱根連山を左に富士山が5合目くらい迄雪を被って鮮やかに見えます。波も穏やかでサーファーものんびり。浅野士良氏の出発の祈りと八木京子さんの参加者全員紹介の中、予定通り10時30分到着しました。
教会委員長の高橋さんと婦人の方々の出迎えがあり、天主堂はゴシック風の造り、時代を感じさせる切妻の緑青色屋根、高くそびえる鐘楼が美事にバランスされています。 1862年献堂後2代目になり1992年の関東大震災で崩壊、1933年現在の場所へ移転、再建されたものです。聖堂で、本日も講師を引受けて下さった、高木一夫氏の名調子で開国当時の横浜山手司教座聖堂の歴史を話されました。
この巡礼は、1549年フランシスコ・ザビエルが持たらしたキリストの福音が、長い鎖国と厳しい迫害、弾圧にあっても生き続け、伝え続けられたことを深く黙想する機会となりました。天主堂を設立したパリ外国宣教会のジェラール神父は左側にそれを引き継いだルバルベ神父は右側の祭壇に納骨されていることも初めて知りました。その後もパリ外国宣教会の神父さん達が祖国のフランスから来られ、帰国することもなく今も10人が横浜市山手外国人墓地に眠っているそうです。
この熱き情熱が開国後の日本にキリスト教を根付かせ、司教座と神父様達がその発信の礎となったのです。浅野氏の先唱でロザリオ一環を全員で唱え、感謝の気持ちを献げました。150周年記念スタンプを押して、再びバスに乗り、坂を下り中華街近くの「横浜天守堂跡地」を訪れました。横浜市が建てた「聖心のイエス」のブロンズ像が目印です。
最後に訪れたのは、プロテスタントの「横浜海岸教会」です。1868年に献堂され、ここも古く144周年を迎えるそうです。1923年の関東大震災で倒壊し、現在の教会も司教座聖堂と同じ1933年に再建されたものだそうです。礼拝堂は白壁で天井は高く床はナラ板張で、十字架もなく装飾品は一切ありません。塔にある鐘が昔と変わりなく、今も66回毎日打ち鳴らされているそうで、特別に打鳴らした鐘の変わらぬ音を聞き、同じキリストを信仰するものとして、共鳴することができました。
最後のコースは、待ちに待った遅目の昼食です。和気藹々、中華街でいただきました。予定の4時、藤沢へ無事帰ることが出来ました。
150年を振り返り大勢の外国からの神父さん達、また修道者、信徒達の困難をしのぶことができ、感謝で一杯です。信徒としての心構えを改めて実感できた恵みあふれる一日でした。企画して下さった北1の皆様、心を一つに巡礼して下さった参加者に感謝!
一粒会本部委員会報告
一粒会 鈴木
11月19日(土)横浜司教館にて開催された本部委員会の報告をさせて頂きます。
1.梅村司教様(横浜教区一粒会会長)のお話
1)日本カトリック神学院負担金
神学院運営基本分担金(総額約1億80万円。各教区信徒数の割合で分担)は、横浜教区は1092万5390円(全体の10%強)、横浜教区神学生5名の養成費150万円×5名=750万円、雑費を含め計1858万169円。東京、福岡の2ヶ所のキャンパスを維持保全のためお金が必要。東京は建替えが済んだが、福岡は建物がかなり老朽化。東京は従来から基金(@東京四番町の哲学院の土地売却金と新校舎建築時の土地2000坪の売却金の残金A外国からの寄付)とその運用利益がある。福岡にはそれがないので、基金から補填が必要。財政的に厳しい教区もあり、信徒数による分担金制度は見直すことになるだろう、横浜教区は将来かなりの負担増が見込まれる。(現在の信徒数東京教区9万人台、長崎教区6万人台。長崎は幼児洗礼が殆ど、若者の県外流出で先は期待出来ず。大阪教区と横浜教区が5万人台)
2)召命錬成会
来年は2012年7月30日(月)〜8月2日(木)を予定。
一粒会は主催者ではないが経費を含めて支えて頂いている。切っても切り離せない関係にあるので、召命促進を考えるなら、皆様もこれからも関心を持って欲しい。
3)横浜教区神学生
・マイ・タム助祭(神学科4年、ベトナムフークォン教区)来年司祭叙階予定。
・田邊神学生(神学科3年)
来年4月29日復活節第四主日(世界召命祈願日)、山手教会で助祭叙階式。
・内藤神学生(神学科1年)
・岡野神学生、牧山神学生(ともに哲学科2年)
・デハット・マリノ助祭(エスコラピオス修道会)の司祭叙階式が4月30日戸部教会で梅村司教司式で行なわれる。
・来年の神学院への入学者は8名。残念ながら今年に続き横浜教区からはゼロ。新潟と那覇は神学生がいない。
4)横浜教区天主堂献堂150周年
各教会に「横浜天主堂献堂150周年記念(日本再宣教150周年記念)だより」が送られているので関心を持って読んで欲しい。日本二十六聖人の列聖の年でもある。単なるイベントにならない様に1年間折ある毎に、「150周年の記念の祈り」を全小教区でミサの時に唱えるなど祈りを捧げて欲しい。
5)司祭人事
主任司祭は75歳定年(教会法により)となっている。現在主任司祭で該当する元気な方には、主任を外れても小教区管理者をお願いしたい。第5地区ではバーク師(戸塚)、カスタニエダ師(鍛冶ヶ谷)、マリオ師(片瀬)が該当。今迄の修道会宣教会担当地区は、教区でしっかりサポートしていく。現在静岡県は主に50代以下の若い司祭が司牧。長野県はフランシスコ会が最善を尽くして下さっているが高齢司祭が多い。今後は、長野県にも教区司祭を派遣する必要がある。既に東信地区は白木師、和野師が担当。他の地区も順次派遣していく。そのためにも、これからも一粒会の祈りと献金を結集して頂きたい。
2.一粒会大会の担当ローテーションについて
今後25年間の開催担当地区をおおまかに決めた。神奈川第五地区での次回開催は、2019年となる。来年2012年は第四地区で開催。9月22日(土)清泉小学校。
梅村司教様より「司教13年目に入り、色々な喜びがある中で、神学生、司祭の誕生、これ以上の大きな喜びはなく、そのために一粒会の存在は大事です」との言葉があった。
山北にあったマリア会山荘
鵠沼3区 高木
明治時代の末頃、東海道鉄道山北駅の近く神奈川県足柄上郡北足柄村大字平山にマリア会修道士たちの山荘がありました。今でも村の古老たちは異人別荘と呼んでいます。
明治20年(1887)12月21日、マリア会修道士第1陣2名が横浜に上陸しました。彼等は東京居留地明石町35番の天主堂に入りました。そして翌明治21年(1888)1月4日にも第2陣として3名の修道士が横浜に上陸しました。彼等は東京の神田教会に入りましたが早速にフランス語の塾を開きました。一方、さきに来日して東京居留地天主堂にいた修道士も2月1日から築地の公教神学校の一部で教育事業を始めました。
その頃、明治6年(1873)2月以来、明治政府がキリスト教の布教を解禁すると居留するパリ外国宣教会の司祭たちは各地に教会を建てると定まって小学校を併設していました。ところが明治12年(1879)9月29日明治政府は太政官布告により「教育令」を公布してキリスト教学校の監督を強化しだしました。
やがて明治18年(1885)12月22日明治政府は太政官制度を廃止して内閣制度としました。そこで明治19年(1886)4月10日には「諸学校令」を公布して私立学校の開学許可を届出制から認可制にしたわけです。そのため文部省の規格に合わないキリスト教会の付属小学校や女子修道会による貧児保育を兼ねた女子教育事業も経営が困難になってしまいました。
そこでオズーフ司教は既存の女子修道会には女学校としての組織に変えさせましたが、各地の教会学校は廃止させて男子教育をマリア会に委託することにしたわけです。そのためか明治20年(1887)頃にはラ・サール会修道士も日本の視察に来ていました。明治21年(1888)6月マリア会修道士は再度東京市麹町区元薗町3丁目4番地に移りました。そして8月17日に「暁星学校」が認可され、続いて明治23年(1890)8月30日には「暁星小学校」も認可されました。その後、明治24年(1891)7月20日には再三東京市麹町区飯田町3丁目32番地に移転しています。また明治34年(1901)9月20日には横浜市中区山手町85番地に聖ヨゼフ学院も設立していました。
ところで彼等マリア会修道士たちは明治24年(1891)頃から毎年夏休みを神奈川県鎌倉郡川口村南浜の山本家別邸で過ごすようになりました。すでに明治11年(1878)9月以来、居留外国人は居留地から10里四方にある遊歩規定内において懇親の日本人宅に宿泊してもよいことになったからでした。でも所轄の巡査駐在所には7日毎に動静を届け出なければなりませんでした。
次いで明治32年(1899)7月17日からは永年の懸案であった改正条約が実施され外国人居留地が廃止されすべての外国人は日本国内を自由に旅行し、何処に住んでもよいことになりました。その頃日本に在留するマリア会修道士は27人であり、明治31年(1898)6月20日には日本準管区を設立していました。いわゆる外国人の内地雑居の時代になったわけですから在日する諸外国人は長野県軽井沢や栃木県日光に避暑地を求めるようになりました。それに加えて静岡県駿東郡御殿場郊外にも好んで住むようになりました。すでに明治20年(1887)7月には東海道鉄道も横浜・国府津間が開通し、明治22年(1889)2月1日からは国府津・御殿場間が開通していたからでした。
明治43年(1910)マリア会修道士たちは交通の便が良くなった山北駅の近くに山荘を建てました。それと言うのも明治27年(1894)には山北の住民5人が小田原教会で洗礼を受けていたからでしょうか。その場所は洒水の滝の近くの山腹にあり木造二階建てのモダンな家だったということです。それに炊事場もシャワー室もあり、水源は洒水の滝から竹筒で引いていたようです。そして多い時には20人ぐらいの修道士がいて季節が過ぎると夫婦の留守番だけになったそうです。
大正12年(1923)9月1日、関東大震災により山荘は壊れてしまいました。現在その面影は何もありませんが、今も猶洒水の滝だけは滔滔と流れ「日本の滝百選」にも選ばれちょっとした観光地になっています。
囲碁愛好サークル「慈碁の会」が2011年春スタートして初の新年を迎えました。現在、会員は10名を越え、老若(小学生もいます)男女、技量を問わず対局を楽しんでいます。毎週土曜日午後1時から5時、都合の良い方が「ぶどうの木」に来て、2名以上集まれば対局開始です。初心者の方も始めて半年、もう立派な打ち回し、特に女性棋士は格好が良い?との評判です。是非皆さんも囲碁を始めてはみては如何ですか?土曜日午後の「ぶどうの木」を覗いて見て下さい。
お問合せは益満または李へどうぞ!
新しい年が明けました。今年が皆さまにとっても穏やかな希望に満ちた年でありますよう祈っております。がりらやの売店チームは昨年1月から、井上俊司(鵠沼1区)神谷幸彦(鵠沼1区)石黒栄一(鵠沼1区)落 州子(藤沢3区)沼波洋子(六会)の5名を責任者として活動しております。藤沢教会の入り口で皆さまに役立てるよう努力してまいります。今年もよろしくお願いいたします。 「諸聖人の福音」 「なぜ聖書は奇跡物語を語るのか 雨宮慧聖書講話集T」 |
2月5日(日)9:30ミサ後、聖堂で信徒総会を開催いたします。第1部は2011年の活動についての報告、第2部は皆さんで共に分かち合います。
なお、総会での事前質問を受け付けておりますので、1月29日までに書面で記名の上、教会事務所までご提出下さい。
年に一度の総会ですので、皆さまどうぞご参加ください。