藤沢カトリック教会

八 角 形 に ゅ ー す

2013年11月28日

聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会


目次

山の上の教会から半世紀・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・教会委員長 前山

教会委員会報告(9月21日)

教会学校サマーキャンプ報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日曜学校 西田 

箱根キャンプに参加して・・・・・・・・・・・・・・ガールスカウト神奈川県第105団 松村

聖母被昇天記念日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ベトナムコミュニティー

東北ボランティア活動サポートチーム報告

鵠沼ブロック集会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼1区 八子

平和のための合同祈祷会・・・・・・・・・・・・・・・・藤沢市内キリスト教連絡会代表 関 

祝「敬老の日」・・・大庭 八木

認知症の早期発見について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・湘南台 鈴木

マドレーヌの会報告(2012年9月―2013年7月)・・・・・・・・・・・辻堂1区 津上

「原発事故と放射能」〜放射能と私たちの暮らしは両立しない〜・・藤沢1区 古沢

南洋群島とカトリック教会の歴史(1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼3区 高木

がりらや便り

 

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山の上の教会から半世紀
教会委員長 前山

山の上の教会「山の上の教会」と言われて懐かしく思い出すことができるのは、約半世紀前の藤沢教会に関わっていた方々でしょう。当教会は1955年に初めて献堂されていますが、当時の教会は現在と同じ場所とはいえ、小高い砂山の上にありました。藤沢駅周辺の再開発のため聖堂のあった砂山を削り、今の位置に献堂されたのは1970年でした。この前後には、1965年に終了した第2バチカン公会議文書の日本語訳が順次発行され、適用され始めました。藤沢教会は第2バチカン公会議の成果が具体化されていくのとほぼ歩みを共にしてきたことになります。

その頃を思い出してみると、ミサはラテン語から日本語へ、司祭は信徒と同じ方向を向いてミサを献げていたのが、信徒と向き合って祭壇を囲むようになりました。聖歌も昔から使われていた「カトリック聖歌集」に加えて、「典礼聖歌集」も加わり、日本人作詞・作曲によるミサ曲も使われ始めました。また、1970年代の後半には従来の公教要理から信徒による入門講座(通称グリフィン講座)も始まり、その修了者は現在の教会活動の主力を担っていると思います。この間、信徒数は数百人から四千人に近い規模まで拡大してきました。司祭方も沢山いらして教区司祭だけでなく、修道会司祭にも気軽にご指導を受けることが出来ました。若い信徒も多く、日曜学校では子供たちが多数集い、青年会、学連、レジオ・マリエ、聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会等の信徒団体も活発に活動していました。第2次大戦後の特殊事情もあったのでしょうが、当時の教会は贅沢過ぎる状況にあったと思います。

今後の教会を考えると、残念ながら前の半世紀のような活発な時期には当面ならないと思えます。司祭・修道者の高齢化だけでなく、信徒も高齢化しています。入門者数も最近は少なくなってきています。今後の教会活動では、司祭・修道者・信徒がそれぞれの役割を自覚し、担っていかなければならないのでしょう。

梅村司教は、司教教書で「祈る力を育てる」「伝える力を育てる」「証する力を育てる」ことの重要性を述べ、各地区に設けられた共同宣教司牧委員会を中心にこれら3部門の設置を指示されています。神奈川県には鈴木勁介神父をリーダーとしたサポートチームがあり、毎年養成のための各種講座が開催されています。また、藤沢教会ではここ数年にわたり、3部門共催の連続講座として各種の講座、学習会などが行われています。多数の方が参加され、その成果を各分野で生かしていただいています。このような動きがさらに発展し、教会の力になっていくのではと期待しています。また、ヨハネ・パウロ二世教皇は、「神の民のすべてのメンバーがそれぞれにふさわしい形でキリストの祭司的、預言的、王的な務めにあずかる者であり、信者すべて、なかでも信徒も義務と権利を持つものである」と使徒憲章に書かれています。昔は、「全てを司祭が決め、信徒はそれに従っていれば良い」 だったようですが、今では、私たち信徒も自らの務めをよく理解して、活動していかなければならないでしょう。聖霊の導きをいただきながら、共同体としての私たちの教会の次ステップを目指していければと思っています。「八角形の教会」が「山の上の教会」のように、半世紀後の方々から懐かしく思い出されるようにしていきたいものです。



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教会委員会報告(2013年9月21日)

<分かち合い>

年間第25主日の福音を読んで

<報告事項>

1. 災害対策検討委員会報告について

7月委員会からの継続事項であった「藤沢教会災害対策検討委員会報告」を読んでの意見を持ち寄った。自助・共助・公助と言われているが、まず一人ひとりが防災や被災に対する認識を深め、教会の役割を考えて準備をしておく必要がある。災害対策委員会を正式に組織化し教会委員会の中に位置づける。委員会メンバーが替わっても、典礼部・宣教部・教育部・福祉部と同じように継続して引き継いでいくものとしたい。もう一度、見直しをして最終版とする

2. 新潟司教館建設献金について

新潟教区司教館新築計画への協力とお願いが菊地司教名できている。趣旨は現在の司教館は80年以上前に現在地に移築され、必要に応じて増築してきた木造家屋でスペースも十分でない。折から、司教館裏手に位置する保育園が聖心の布教姉妹会の方針で廃園となった。そこで新潟教会敷地全体の有効活用について検討し、教区事務所と司教館を建設するという計画を策定した。新しい建物は経費を最小限に抑えたが総工費はおよそ1億7千万円かかる。いままで教区で積み立てた司教館建設資金が7千万円くらいある。教区内の小教区に特別献金をお願いしているが、およそ7千人と信徒数も少なく、小さな共同体である新潟教区の現状考慮して、建設資金の募金をお願いしたい。

この依頼に対して、藤沢教会としての対応を話し合った。10月の早い時期に、日曜日の献金(1回)を新潟教区司教館建設費・指定献金の日とすることになった

3. 第5地区共同宣教司牧委員会

・9月8日(日)に第5地区「神の愛を証する力を育てる部門」主催の「証」こん談会が開催され、全体で30名くらいの参加者があった。鈴木神父と伊東さん(大船教会)の話を受けて、小グループで分かち合った。お茶を飲みながらの和やかな集まりだった
・「祈る力を育てる部門」では、来年1月25日にワークショップを予定している。その準備会に、久慈さん(辻堂1区)が出席する

4. その他

・ 12月で現教会委員は任期が満了する。そこで新しい教会委員長の推薦をお願いしたい。10月末までに、教会委員長に推薦したい人の名前を鈴木神父まで出す。その際、内諾を得る必要もないし、公表する必要もない。ブロックに限らず教会全体から推薦してほしい。複数名も可能。11月を交渉期間にし、12月に決定したい。また、各ブロック・活動部の役員交替に関しては従来のやり方で行う
・ バザーについて 今年はブロックを通して各家庭への案内の配布をしない。聖堂と事務所に案内とバザー賛助金の封筒を置いてあるので、折に触れて知り合いへの案内をして欲しい。例年のように、聖堂入口に「お手伝い表」を貼りだしてある。小さな力を合わせてバザーを作り上げて行きたいので協力をお願いしたい

<ブロック・活動部>

10月は藤沢ブロックの担当になる

(鵠沼)
・ 8月18日(日)にブロック集会をし、48名の出席があった
・ 9月は当番月で月曜日が2回祭日になるが通常の掃除をする
・ 9月12日(木)送迎の必要な人たちの敬老会は11名の参加があった。ミサと茶話会の準備をした。司祭を囲んで話ができて良かった

(藤沢)
22日(日)にブロック集会をし、「臨終から葬儀まで」の冊子を使って話し合いをする

(北2)
11月3日(日)にブロック集会をし、当番月の準備と新しい役員を決める

(宣教)
・ 9月11日(水)から、キリスト教入門講座の新しいクラスが始まった
・ 市内キリスト教連絡会主催の「平和のための合同祈祷会」が8月3日(土)に聖マルコ教会(聖公会)で行われ89名の参加があった。今年の市民クリスマスは12月14日(土)当教会で開催される
・ 幼児洗礼式は11月17日(日)の予定。申込締め切りは10月7日(月)、10月13日(日)9時30分ミサ後に準備会をする
・ 8月は「一粒会祈りのリレー」を担当した。9月23日(祝日)函嶺白百合学園にて一粒会大会が開催される。900名の参加希望者がある。第5地区としてバスを2台用意した
・ 堅信準備チームは8月25日(日)ミサ後、中高生対象のフォロアップバーベキューを実施し、外国人を含む10人の子供と関係者の参加があった。9月29日(日)から来年3月まで新たな堅信準備を開講する。中1生徒7名が申し込んでいる
・ 三浦神父の連続講座「人生の終わりを迎える日に備えて」の第3回は9月28日(土)14時から15時30分「祈りの生活を大切にする」。第4回はバザー前日のため予定を変更し10月19日(土)14時から15時30分
・ 三部門連続講座は11月10日(日)9時30分ミサ後、「自分の歴史を祈る」をテーマに実施する。6月9日の「エンディングノート」の講演を受けて、自分の人生を7つのステージに分けて考えていく。1回目は導入、2回目は本格的な分かち合いを行いたい
・ 結婚講座は11月に藤沢教会で開講予定

(教育)
・ 7月8月、子供たちの夏の行事は無事に終了しました。お祈りと支えに感謝します
・ 9月22日(日)中高生は東京カテドラルで行われる「東京教区インターナショナルデー」に参加する
・ 9月23日(祭日)一粒会大会に参加する
・ 10月20日(日)子どものミサ

(典礼)
・ 9月29日(日)国際ミサ。「世界難民移動移住者の日」の共同祈願を1つ使う。聖歌の1つは声を合わせて歌えるように「あめのきさき」を選んだ
・ 9月29日(日)11時から、典礼奉仕者養成コース卒業生の集いをする
・ ミサ時間の変更、10月27日(日)バザー当日のミサは7:00と8:00、前日26日(土)16:00

(福祉)
・ 各ブロックは個人情報の問題はあるが、独り暮らしの高齢者を把握してほしい。福祉部だけでは難しいので皆で知恵を出し合いたい。
・ 鈴木神父より:ごく、近所の方が主日のミサの後「ご聖体」をお持ちするのが接点もできて良いのではないか

(広報)
10月号は9月22日原稿締切、10月6日(日)発行予定



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教会学校サマーキャンプ報告
日曜学校 西田 

今年もサマーキャンプに行ってまいりました。宿の都合で夏休みも終わりそうな8月23〜25日に山中湖の星美ホーム林間寮へ。第5地区の教会学校と雪ノ下の7つの教会から49名の子どもとタム師を含む18人の大人が集まりました。ちょっと残念だったことは、休み明けと近すぎて参加できない子どもがいたということ。特に中高生には厳しかったようで、一人の参加にとどまりました。それでも参加してくれた子どもたちは、居心地のよい家や保護者の方から離れて、なんでも自分のことを自分でやり、新しい友だちにであって充実した時間を過ごすことができたようです。

今年は1年生が10人、2年生が6人と小さい子どもがたくさん来てくれて、夕方になるとおうちが恋しくなった子もいたけれどがんばりました。天気が悪かったのにキャンプファイアの時間は雨が上がって計画通りできました。中学生で唯一人参加してくれた慈英君は良き兄貴分としてリーダーのようでした。そんなキャンプの内容を何人かの子どもたちの作文からご紹介します。

教会学校サマーキャンプ

1年 Fはん さき

かみさまにありがとうをかいたこととか、たのしかった。 はなびがたのしかったです。きのうのげきがたのしかったです。

4年 Cはん 秀紀

ぼくが、サマーキャンプに行って一番楽しかったことは、キャンプファイアーです。キャンプファイヤーでは八百屋さんゲームや魚鳥木ゲーム?をやりました。ですが一番楽しかったのはげきです。Cはんのげきは「聖家族のエジプトへのひなん」というげき名のげきです。そのげきの中で、ぼくはマリア様役でした。

5年 A班 佳子

1日目、 初めての友だちがたくさんできました。1日目の夜はねむれませんでした。夜11時か12時に寝ました。夜のあいだはしゃべったり、チームの名前を覚えていきました。

2日目、朝、起きました。まだねむたいのに起こされました。ごはん、食べました。朝、またコーヒーでした。勉強しました、ロザリオを作りました。からまったりしました。山中湖へ遊びに行きました。湖はきたなかったです。スイカわりはわれませんでした。そしてシャワーして昼食、食べました。出し物準備をして夕食、キャンプファイアーをやりました。 夏休みいちばん楽しかったです。

中2 慈英

今回のキャンプは中高生は、ぼく一人でした。教会からバスに乗り、富士の2合目の聖母像に行きました。聖母像は駐車場から少し歩いたところにありました。意外と小さくてすごくきれいでした。そのあと恩賜林庭園でお昼のお弁当を食べたあとフリスビーをして遊びました。星美ホームに着いてからエコバッグを作りました。

2日目はロザリオを作ったあとに山中湖へ行きました。そのあとキャンプファイアーの準備をしました。キャンプファイアーは途中、火が消えそうになったけど大丈夫でした。魚鳥木と八百屋ゲームは成功でした。久々にキャンプに来たら楽しかったので、来年も行きたいです。



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箱根キャンプに参加して
箱根キャンプガールスカウト神奈川県第105団 松村

8月6日から聖パウロ修道会箱根修行所で2泊3日のキャンプをしました。私たちジュニアは、初めてのテント組立をやり、テントで過ごし、テントの後片付けもやりました。 

テントを立てるには、まず骨組を作り、テントに骨組を取り付け、雨よけとなるフライシートをかぶせ、立てたい位置に移動します。そのあと、風で飛んでいったりしないように、ペグを土台にななめに打ち、しっかりと固定しました。また、張り綱も同じ役目をしますが、この張り綱をすることによって、もっとがんじょうになりました。

テントを立てているときゅうに雨がふってしまい大変でしたが、テントの中はとても広くていごこちが良かったです。テントの中で交換カードを作って、保土ヶ谷教会の22団とカード交換をしたことがとても楽しかったです。



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聖母被昇天記念日
ベトナムコミュニティー

聖母被昇天記念日例年、8月15日は私たちにとって聖母被昇天の祭日だけでなく、藤沢教会にあるベトナムコミュニティーの霊名日でもありますので年間の中の一番大切なミサです。

夏休みのとても暑い一日にベトナム語で野外ミサを献げました。けれども日本共同体の方々、他の外国のコミュニティーの方々、普段藤沢教会に来ないベトナムの信者もいて、私たちと共に聖母マリア像の御輿の行列に参加することで祝いました。言葉はばらばらですが花を献げる踊りを通して、聖母への愛の心は一つになれた感動的な出来事でした。

私たちの信仰が日々強められ生き生きとし、人々に伝えて行くことができますように。「普通の人間」である私たちは聖母と同じように、神のみことばを「はい」と言って受け入れることができるように聖母に取り次ぎをお願いしましょう。

聖母被昇天記念日

 

汚れないおとめ聖母マリア、あなたにより縋る私たちのためにお祈りください。 アーメン



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東北ボランティア活動サポートチーム報告

岩手県 (釜石ベース)

NPO 釜石は7月、8月はボランティアが多く、時に支援体制でご迷惑をおかけいたし申し訳ありませんでした。現在は学生の夏休みも終わりボランティアが昨年の半数ほどの時もあり皆様のご参加をお待ちしております。大きなニュースとして、8月16日東京豊島教会からセンターにトヨタハイエースが寄贈されました。8月28日〜30日まで赤松さん、松尾さん、曽根さんが当教会から活動に参加。ホームページに活動時の数枚の写真が見られます。11月1日から1週間丸山が釜石にいきますが、1部でもご同行歓迎いたします。 (丸山)

釜石教会にある釜石ベースに女性3名でボランティアに行きました。ここには若い人達、特に女子大生が多く集まっていました。聖マリア学院{福岡・久留米)は、飛行機を乗り継いでの訪問、清泉女学院大学(長野)は学校あげてのボランティアをサポートしていました。若い人達の活気と熱意が溢れていました。学生たちは自ら手を挙げて積極的にお手伝いする姿に感心しました。 私達は鵜住居(うのすまい)仮設の「お茶っこ」に行きました。ここには専門的に手芸の指導される先生がボランティアに来ておられとても楽しそうに手を動かしておられました。私達は邪魔にならないように見守りをしました。

釜石ベースでは一部屋をお茶サロンとして開放しています。地元の新聞を読む人、将棋を指している人、ピアノを弾く人、卓球をする人など様々に過ごしていました。釜石ベースはゴルフ練習という他のベースにない支援をしています。男女合わせて15名位の方が練習場に集まって来ます。レッスンを受ける方は初心者から上級クラスの方ですが、熱心に指導を受けていました。

今回、釜石ベースでは特に印象的な事がありました。釜石教会での夜のミサに大船渡教会からハルノコー神父が見えられ福島の原町教会でお世話になった梅津神父の帰天を伺ったのです。何か不思議な巡り合わせを感じました。梅津神父は突然の訪問にも関わらず南相馬の被災地を案内してくださったことを悲しみと驚きと共に思い出しました。翌日の朝ミサ(7時)には、すでにストーブがつけてあり温かい聖堂で4人だけでのミサに与る事が出来ました。

聖心の布教姉妹会のSr五十嵐が日焼けをした笑顔が今でも忘れられません。朝夕のミーティングの時の祈りの言葉はボランティアの私達にどれだけの力強い勇気と行動のエネルギーを与えてくださったかしれません。まだまだ復興は進んでおらず、遠い釜石にはもっともっとボランティアが必要です。皆様釜石の方たちを支援しませんか?Sr五十嵐もお待ちしています。 (曽根)

宮城県 (石巻ベース)

石巻にボランティアに行きませんか!

10月29日(火)〜11月2日(土)の期間に最短2泊3日から最長4泊5日までカリタス石巻ベースにボランティアに行ける方を募集します。ベースに宿泊し、市内仮設住宅でのお茶会や南三陸での漁業支援などの活動をします。サポートチームからも小藤が参加します。

募集人数: 男性2名、女性4名まで
申込先 : 事務所または小藤まで
締め切り: 10月20日(但し、ベースの定員に達した時点で締め切ります)
詳細については小藤までお問い合わせください。(小藤)

被災地物産品販売

今月のバザーで東北からの物産販売支援が2年になります。これを機会に、支援先の石巻の山形屋様、福島の「福島やさい畑」の柳沼様からの寄稿を頂いておりますので、ここに掲載致します。(牧野)

石巻より 藤沢教会の皆様へ

藤沢教会の皆様いつもありがとうございます。早いもので震災より2年半が過ぎました。

先日の台風の被害や日本中で竜巻等の災害が発生し、私達だけでなく苦しんでいる人達もいるのかなあと思いながらも、石巻では、構想はあるのでしょうが、復興とはほど遠い日々が続いています。

弊社は、教会の皆様のご支援もあり頑張って、売上はやっと震災前の60%程度まできました。二重債務の問題と向き合いながら、工場再建の計画を詰めている所です。去年に比べると正社員1名とパート1名新たに採用し、家族以外の従業員4人と共に日々頑張っています。販路拡大の方は、県や市の補助金を利用して、東京と大阪のシーフードショーという展示会に参加したり、商品開発では、わかめ用ドレッシングの新しいバージョンの味をテストしていて、ポン酢しょうゆと共に新商品としてラベルデザイン等の最終段階に入った所で年内には発売にこぎつけたいと思っていますので楽しみして頂きたいと思います。地元石巻でも震災前にはできなかった連携を組んで、地域と共に立ち上がれるよう日々頑張っています。

震災があり失ったものも多いのですが、教会の皆様はじめ沢山の方々との出会いもあり今ではそれが、とても励みになっています。感謝をしながら明るく元気に頑張っていますので、今後共宜しくお願いします。
株式会社 山形屋商店 山形

「くだもの王国福島」から

あの日から早2年半が経ちました。藤沢教会の皆様には、牧野様を中心として福島野菜を定期的にご購入頂いて本当に有難く思っております。このようにずっと継続して頂けることは並大抵のことではないと思い感謝の気持ちでいっぱいです。お陰様で、人々の間でも理解が広まり、福島の県外の一般のお店でも福島産の野菜や果物が店頭に並んでいるのが見られるようになったことは本当に嬉しいことです。

現在、首都圏での私たちの野菜販売はカトリック教会30カ所と日蓮宗の寺院1か所に広がり、その広がりはやむことなく、今も拡大し続けて嬉しい悲鳴をあげております。

秋になりました!果物王国の福島では秋の味覚「ぶどう」「和なし」「りんご」が全盛期を迎えています。ぶどうはそのおいしさで定評のある果樹園さんから、梨は梨協会の会長さんから、りんごは青森に負けないと自負する果樹園さんから、それぞれお届けしております。「柿」「洋なし」も続きます。

果物は地方発送も承っております!ご注文はWEBショップから、また、お電話、FAX、メールでもお受けしております。まだまだ復興には至っていない福島です。引き続き応援をお願い申し上げます。

NPO法人福島やさい畑〜復興プロジェクト 理事長 柳沼
WEBショップ:http://yasai2012.pj.shopserve.jp/
TEL&FAX:0243-23-3037
E-mail:yasaibatake2012@gmail.com
(カトリック二本松教会 信徒会長 兼 仙台地区サポートセンター福島デスク長)



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鵠沼ブロック集会
鵠沼1区 八子

連日35度の暑い日が続いてる8月18日、鵠沼ブロック集会がセンターホールで行われました。49名の参加がありました。鵠沼ブロック集会は年2回行われています。内容はブロック委員による委員会報告や教会の事についての話し合いです。今回のテーマは1.災害対策 2.10年後の藤沢教会でした。まず1.2についてブロック委員より詳しい説明がありました。その後各テーブルに分かれて話し合いました。

1.については

食料や生活物資の備蓄、避難施設の確保は行政も力を入れているので、我々は正しい情報を知り教会の組織を利用して情報を伝え、援助が必要な人に物資、情報を届けるという事でした。そしてなによりも身の安全が大切です。そのために普段の準備が必要です。

2.については

参加者が高齢化してるのであまり積極的な意見はありませんでした。1番の問題は若い人の教会への参加が少ないという事でした。 話し合いが終わり担当者が朝早くから心を込めて準備してくれた昼食をいただきました。最後に鵠沼ブロックのバンド(レオハワイアンズ)によるハワイアン4曲が演奏されました。暑い夏の雰囲気にピッタリでした。



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すべての人の平和を願いすべての人の平和を祈る
〜平和のための合同祈祷会〜

藤沢市内キリスト教連絡会代表 関(日本キリスト教団藤沢教会)

2013年8月3日(土)14時より、藤沢市内キリスト教連絡会主催の「平和のための合同祈祷会」が聖公会聖マルコ教会にて開催されましたのでご報告致します。藤沢市内キリスト教連絡会とは、藤沢市内の教会や団体が、教派を超えて力を合わせ、湘南・藤沢の人々へ宣教するために活動している超教派の集まりです。当日は、暑い中にもかかわらず、前年とほぼ同じ12教会、1修道院、1団体から89名の参加がありました。

今年は、テーマを「すべての人の平和を願い、すべての人の平和を祈る」とし、ポスター、チラシは会場教会の聖マルコ教会に作成いただきました。また、とりなしの祈りの中に、東日本大震災のことを覚える祈りを今年も加えさせていただきました。

司式は藤沢ナザレン教会の関谷信生牧師に、説教は会場教会の藤沢聖マルコ教会の宇津山武志司祭にご奉仕いただきました。

この祈祷会の中で、一つ、大切な祈りがなされました。宇津山武志司祭により、説教に先立ち、去る7月19日に天に召された日本キリスト教団辻堂教会川上清己牧師を覚えて、祈りがささげられました。川上牧師は、当初の計画ではこの祈祷会での説教奉仕をお願いしていたのですが、6月初頭に入院されたため、急遽、宇津山司祭に代わっていただいたという経緯がありました。辻堂教会のため、そしてご遺族ならびに関係の皆様のために祈りたいと思います。

祈祷会ののち、茶話会が行われました。会場教会の聖マルコ教会の皆さんにお茶菓子をご準備いただき、あたたかな交わりの会となりました。各教会の紹介や、様々なアピールがなされ、主の平和を覚えるひとときを分かち合うことができましたことを感謝したいと思います。

今回、会場で捧げられました献金(58,874円)は、会場教会の働きのために捧げられました。感謝してご報告いたします。

最後になりましたが、いつも市民クリスマスをはじめ様々な連絡会の活動のために様々なお支えをいただいておりますカトリック藤沢教会の皆様に、深く御礼申し上げます。主の平和が、皆様のうちに豊かにありますことを、心からお祈り申し上げます。



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祝「敬老の日」
大庭 八木

敬老の日9月15日(日)大型台風18号、神奈川地方の雨量40ミリ(予想)、最大瞬間風速40メートル、空の便欠航、江ノ電とまる。そんな朝を迎えました。 

今日は、敬老のごミサの後、希望する方々に塗油の秘跡、その後、敬老の日のお祝いとして、聖歌隊の方々が、素晴らしい歌声をプレゼントしてくださる日でした。春4月にエルダーズの会から堀部先生にお願いしてありました。朝からの暴風雨のため、ごミサの参加者が大変少なく、どれだけの方々がコンサートにお残りくださるのか本当に心配でした。前山教会委員長にお願いし、開会のご挨拶を頂き、とにかく無事にコンサートが始まりました。堀部先生の巧みなトークではじまり、アヴェ・マリアの歌が聖堂いっぱいに広がった時、不思議でした。祭壇の上の十字架にむけて、さーっと陽の光が差し込んできました。土砂降りの雨が上がり、ごミサに出られなかった何人かの方々がコンサートにいらしてくださいました。グノー、サンサースのアヴェ・ヴェルム・コルプス(拝領の歌2曲)が歌われた頃には、会場が歌声に引き込まれるように、祈りの場になりました。私は大きな喜びと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

オルガニストの西優樹さんのオルガンの演奏は本当に素晴らしい!若さに溢れる力強い演奏が、とても魅力的でした(その上、すごい美人さんでした)。会場の張り詰める様な雰囲気を中断してしまうのは残念と、堀部先生のお考えで、休憩もおとりにならず、次に進められました。日本の歌メドレー。「花」「荒城の月」「椰子の実」など、私共年代には、こころ揺さぶられるような懐かしい唱歌でした。その後、典礼聖歌より3曲、そして再度、オルガン演奏(トッカータとフーガ二短調)、西優樹さんありがとうございました。会場の皆様大ファンになられたことでしょう。

今日のコンサートは何より会場の皆様方が、共にこの音楽会を盛り上げて下さったと、心から感謝の気持ちで、いっぱいです。会場の皆様、聖歌隊の皆様本当にありがとうございました。20周年を迎えましたエルダーズの会、10年先のことは語れません。1年ずつ、いえ、一回一回たのしい集いを続けさせて頂きます。どなたでもご参加下さい。

堀部先生、聖歌隊の皆様、来年も再来年も敬老の日によろしくお願いいたします。心から感謝。

追伸 堀部先生、合唱団のご指導をなさって50年、おめでとうございます。おみごとです。こころより、お祝い申し上げます。聖歌隊では団員を募集しているそうです。音痴でもよろしいそうですよ。どうぞ一緒に歌ってみたい方、ふるってご参加ください。



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認知症の早期発見について
湘南台 鈴木 

8月27日(火)、湘南鎌倉徳洲会病院の長谷川先生方を藤沢教会へお招きしたエルダーズ第3回医療講演会がありました。

今や認知症は62歳以上10人に1人だそうで、他人事ではないと真剣に聴きました。認知症と物忘れの違いについては、物忘れの多い私にとって関心の深いものでした。つい最近まで認知症には治療方法がなかったのですが、現在の状況は良い薬もできて、
・ 進行を遅らせる
・ 徘徊や幻覚などの症状を軽くすることができる そうです。脳神経内科のことや、何処の医者が良いかなど、興味のあるお話でした。

診断を受ける注意としては
・ 物忘れが多くなったことを、指摘されるようになった
・ 今まで出来たことで、出来なくなったことがある
この場合は、病歴を示し問診を受ける必要がありますとのことです。

認知症の周りには、いろいろな病気があります。アルツハイマー型認知症、脳血管型認知症、レビー小体型認知症等です。治すことの出来るものもありますので、早期診断を勧められました。CT検査、MRI及び核医学検査で判ることが多く、画像診断の進歩もあります。特に、高倉健の主演映画に出てくる脳血流シンチ等の新しい画像診断活用に興味が湧きました。

更に、10時10分を描くテストもされました。時計の丸を3.5センチ以上に描くようでなければいけないと言われましたが、私はギリギリでした。認知症予防の方法としては、バランスの良い食事、血圧を下げ、興味と好奇心を持ち、いつも若々しく、くよくよしないでいこうと講義を聴いて思いました。



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マドレーヌの会報告(2012年9月―2013年7月)
辻堂1区 津上 

2012年東ティモールは建国10周年を迎えました。産業、農業など国の発展を勢いづけるものが育たず人々の貧しい生活は向上しないようですが、その中にも建国を勝ち取るまでのすさんだ心がすこしづつ穏やかになってきた様子が、現地で活動されているシスター中村の報告から読み取れるようになってきました。

皆様のご支援により今年度も35万円を、聖心侍女修道会"ラファエラ東ティモール子供募金"を通じて現地の子供たちに届けることができました。心より感謝申し上げます。東北、アジア、アフリカと多くの地域で支援を待たれている中、東ティモールにも多くの応援を頂き御礼を申し上げます。子供募金は現地で幼稚園の運営費、首都にある大学、高校に通う女子のための寮の運営などに活かされました。

昨年12月に行ったクリスマスコンサートでは、在日東ティモール大使イジリオ コヘーリョを藤沢教会聖堂にお迎えすることができました。さらに子供募金も渡航費を援助して実現した、アジア学院留学中の東ティモール農業研修生お二人も那須から参加してくださいました。東ティモールの国歌の演奏、大使のユーモアを交えたスピーチで、コンサートに来てくださった方々と共に親善を深めることができました。

2013年度もマドレーヌと新たにヘルシーなオートミールクッキーを製品に加え、販売してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

また12月7日土曜日午後2時から聖堂にて、第10回マンドリン合奏によるクリスマスチヤリティコンサートを行いますのでどうぞお出かけください。入場は無料です。



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「原発事故と放射能」
〜放射能と私たちの暮らしは両立しない〜

藤沢1区 古沢

8月4日の主日ミサの後、藤沢教会204号室で「卒原発を考える会」主催の「福島原発事故と現況」の勉強会が行われ、信徒23名が参加した。講師は、「原子力教育を考える会」のメンバーで、神奈川県立横須賀高等学校(定時制)教諭の根岸 富男先生。司会係小野さんの挨拶後、私から根岸先生の紹介と藤沢教会に来て頂くきっかけを説明し、根岸先生からこれまでの神奈川高教組での活動について話して頂いた。

原発事故と放射能根岸先生自身の自己紹介があり、神奈川県の原子力関係の教材づくりと啓蒙は、1979年の米国スリーマイル島原発事故後に始まり、原子力編集委員会から1985年に原子力読本が発行されたが、根岸先生はその後1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故から参画され、約27年前からこの問題に携わって来られた。成果として、先ず1989年版の原子力読本が発行され、その後もいろいろな解説書が発行されたが、現在最も推奨できる図書として「原子力教育を考える会」が監修した次の2冊を持参し、小中学生・高校生&大人向きとして紹介された。

(1)見えない危険なエネルギー「放射線の大研究」=その正体から被曝予防法まで=2012年 7月出版PHP研究所
(2)正しく知ろう「原子力がわかる事典」=しくみから放射能・原発まで=2012年9月出版PHP研究所

その場で「卒原発を考える会」がこれら2冊を購入し、教会事務所脇の応接室に備えたので、希望者は読むことができる。

勉強会はパワーポイント(PPT)資料を投影して手元の配布資料に沿って、時々PPT情報を追加しながら、私達一般人にも分り易く解説して頂いた。

・ 放射能と私たちの暮らしは両立しない:福島第一原発事故の影響など
・ 放射線の種類と透過能力:アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線の違い、半減期、放射線の単位、外部被曝と内部被曝など
・ 被曝リスクと放射線によるDNA切断:放射性核種による違い、放射線に安全量はない、DNAの変異は細胞分裂しても引き継がれる、チェルノブイリ周辺地域の甲状腺ガン、放射性物質は体内で蓄積するなど
・ 世界の風力発電導入量の推移:日本の風力発電適地、発電と消費の地域格差、ヨーロッパの国際送電網、現状の電力会社間の連系線と運用容量、原子力は動かしっぱなし、原発には揚水発電所が不可欠など
・ 電気料金の決定:電気事業法で保障された総括原価方式、電力会社の本音、天然ガス価格の推移、望ましいエネルギーの未来など

多岐に亘る分野の解説が約1時間、引き続き質疑応答が約20分行われた。
・原発の廃炉費用は1基1000億円、その準備が問題 
・自然放射線と人工放射線の違い 
・中国の原発が事故を起きた場合、日本への影響 
・安倍首相の原発輸出政策への疑問、など

参加者全員が熱心に聴講し、原発事故の複雑さ、未解決の問題の多さ、結果の恐ろしさ等々について改めて認識したことが多く、非常に有意義な勉強会でした。また根岸先生は全員が集まる前の待ち時間を利用し、現在入手可能な「放射線レベルの計測器類」を紹介され、「よくわかる原子力」ホームページURLも紹介された。 (http://www.nuketext.org



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南洋群島とカトリック教会の歴史(1)
鵠沼3区 高木

今回は5回に亘って南洋群島とローマ・カトリック教会の歴史についてお話しいたします。丁度、そこは1919年(大正8年)5月7日の国際連盟による委任統治領決定から1945年(昭和20年)8月15日の日本の敗戦による委任統治領剥奪まで26年間日本の領土でした。そのため東京教区や横浜教区とも深い繋がりがありました。そこで先ず大航海時代どのようにして太平洋の島々が発見されていったか説明いたしましょう。

1415年(応永22年)以来、ポルトガル人は大西洋で島々を発見していました。他方、スペイン国は1492年(明応元年)12月やっとレコンキスタ(国土回復)が完了しました。ところが同年8月3日クリストファー・コロンブスがサンタ・マリア号、ビンタ号、ニーニャ号などを率いて大西洋を横断して10月12日ハバマ諸島に達していました。そこで双方が争いを避けるため1493年(明応2年)5月4日、ローマ教皇アレキサンデル6世が「インテル・チェテラ」教書を発布して異教世界を二分しました。だが両国とも不満であり翌1494年(明応3年)6月7日「トルデシリアス条約」により大西洋上での両国の境界を再確定しました。

そこで1498年(明応7年)5月20日、ポルトガル人ヴァスコ・ダ・ガマが東回りでインド航路を発見しました。一方のスペイン国側は1517年(永正14年)探検家フランシスコ・フェルナンデス・コルドバがキューバからユカタン半島に上陸しましたが、翌1518年(永正15年)こんどはファン・デ・グリハルバがメキシコを発見し、更に1519年(永正16年)エルナン・コルテスがベラクルスに上陸して一帯を征服し、そこを新イスパニアと命名しました。現在のメキシコ国家を中心とした辺りでした。その頃ヨーロッパでは宗教改革の火の手が上がりフランシスコ会士、ドミニコ会士などが新天地を求めて上陸し布教しました。

代わって1519年(永正16年)9月20日、ポルトガル人フェルナン・デ・マガリヤンネス(マゼラン)がスペイン国王の援助で5隻の船団を率いてスペインのサン・ルカル港を出帆しました。そして1520年(永正17年)11月28日、その中3隻だけが南米大陸の最南端から大洋へ出て赤道周辺を西へ西へと進み島々を発見しました。1521年(大永元年)3月6日、彼等はマリアナ諸島を発見しグアム島のマクタン湾に停泊しました。次いで3月17日同行のドミニコ会士がサマール島でミサを捧げ4月14日にはセブ島で500人に洗礼を授けました。その後、4月27日にはマゼラン一行は呂宋島に上陸しましたが、マゼランが殺されてしまいました。そして1522年(大永2年)ビクトリア号1隻だけが印度洋を航海してスペインのセビリアに帰りました。

続いて第2回目の探検は1525年(大永5年)7月24日、スペイン人フランシスコ・ガルシア・ボプレ・デ・ロアイーサが7隻の船団でサン・ルカル港を出帆しました。ところが4隻だけが38日間かけて同じく南米大陸の最南端から大洋に出て、そこを太平洋と名付けました。そして彼等も亦1526年(大永6年)9月マリアナ諸島に上陸しています。

次に第3回目の探検は1527年(大永7年)10月、スペイン人アルバロ・デ・サべドーラが3隻の船団でスペインを出帆し、マーシャル諸島、モルッカ諸島などに到達しています。その頃、1540年(天文9年)9月27日ローマ教皇パウルス三世は正式にイエズス会を認可しています。

何れにしてもその時代スペイン人の太平洋航海は南米大陸の最南端フェーゴ島との間を抜けて北上し赤道以北、北緯10度あたりの北赤道海流を利用して西へと進み太平洋の島々に到達していました。そして帰りも同じコースを風に逆らいながら困難な航海を続けていました。

だが1543年(天文12年)5月18日スペイン人ルイス・ロペス・デ・ヴァリヤホースの航海からは、すでに領有している新イスパニア(メキシコ)の太平洋岸ナヴィダードを出帆しています。その頃からスペイン人もポルトガル人も東回り西回りで頻繁と日本近海に達し1543年(天文12年)9月23日には種子島に来て鉄砲を伝えたり、1549年8月15日(天文18年7月22日)にはイエズス会フランシスコ・ザビエル神父が薩摩国鹿児島城下稲荷川の河口から上陸してキリスト教を伝えてくれました。



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がりらや便り

酷暑もようやくやわらぎ、灯火親しむ候となりました。読書などいかがでしょう。2冊ご紹介いたします。

「フランシスコ・サレジオと共に歩む  神への道のり」
文 浦田慎二郎(サレジオ会司祭) ドンボスコ社 735円

フランシスコ・サレジオは17世紀フランスで生まれた聖人です。宗教改革の時代に司牧者として活躍した聖フランシスコ・サレジオの霊性を通して、日常で神に近付くためにはどうしたらいいかが説かれています。各項に黙想のヒントも掲載。黙想の手引きとして最適の一冊です。


「祈りへの旅立ち マザー・テレサに導かれて」
文 片柳弘史(イエズス会司祭)  ドンボスコ社 1,000円

マザー・テレサに導かれながらイエス・キリストが住んでおられるという心、一番奥深い場所を目指して進んでゆく心の旅です。さあ旅立つための準備をリストアップしてみましょう。





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