藤沢カトリック教会

八 角 形 に ゅ ー す

2014年2月9日

聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会


目次

皆さまの信頼の中に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・辻堂2区 佐々木

教会委員会報告(1月18日)

国際ミサ講話(12月29日)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラティノスコミュニティ ナンシー(長後)

成人式

黙想と祈りの集い<テゼのブラザーとともに>・・・・黙想と祈りの集い藤沢準備会 安岡

辻堂ブロック新年集会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・辻堂2区 遠藤

キリスト者一致のための合同祈祷会・・・・・・・・・・・・・辻堂1区 鈴木

日本聖公会横浜教区・カトリック横浜司教区 合同祈祷会
―みながひとつになるように―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・典礼部 片桐

自然の恵み、そして教会の使命・・・・・・・・・・・・・・・・・・辻堂2区 益満

東北ボランティア活動サポートチーム報告

南洋群島とカトリック教会の歴史(5)・・・・・・・・・・・・・・鵠沼3区 高木

がりらや便り

 

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皆さまの信頼の中に
辻堂2区 佐々木

皆さまの信頼の中にこの度、教会委員長のご指名を受けました辻堂2区の佐々木美奈子です。私は1965年に山の上の教会で洗礼を受け、9年余り夫の転勤のため群馬県太田市の教会に在籍し、1980年にこちらに戻りました。聖母に倣いて・・と申し上げたいところですが、実は昔からボールを投げられると取りに行く犬のような習性があり、今回もその癖が災い(?)してお引き受けすることになりました。

私は30年余りキリスト教入門講座を担当させて頂き、葬儀を考える会にも関わって参りました。私に何か出来るわけではありませんが、共に祈ったり、人と一緒に働いたり、何かを作り上げていくことは出来ると思います。難しいことは出来ませんが主任司祭をはじめ、副委員長の押木満雅さん、竹内直記さん、目黒共子さん、また各ブロック委員、各活動部長、事務局と心を合わせて共同体のために働かせて頂きたいと願っています。何か問題が生じました時には、皆と相談し検討しあって対処したいと思います。

国籍も年齢も健康状態も、経済も全く異なった私たちの共同体です。唯一最大の共通点は、キリストの名のもとに集められ、より良い生き方を求めていることです。いつの日か神様のもとに呼ばれる日まで、信仰に基づく安心感の中で自分らしく生きられましたら、一番幸せな事と思います。教会の原点であるこのことを少しでも実現するために、信頼関係を築き、共に分かち合い、祈り合い、支え合っていくことが不可欠です。誰一人お客様はいません。一人一人が自分らしい在り方、やり方で平和の道具として小さな力を出し合いましょう。

皆様の祈りと支えがなければ、一歩も前に進むことは出来ません。ご協力をよろしくお願いいたします。



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教会委員会報告(2014年1月18日)

<報告事項>

1. 2014年信徒総会(2月2日)について

信徒総会の議事次第について、前山委員長より提案があった。第1部では2013年度を振り返って、第2部で分かち合いの時間を持ちたい。10時45分に開始し遅くとも12時30分までに終わりたい。第2部は「藤沢教会の10年後の姿について」と「災害対策について」のテーマで10人くらいの小グループでの分かち合いをする。総会議事次第について委員会メンバーからの提案・意見はなかったので、この案で信徒総会資料を作成する。今の時点では信徒の皆さんより質問・提案はきていない。2月2日は皆さん出席してほしい

2. 藤沢教会10年後の姿

押木財務部長より報告があった。2012年秋、教会委員会で決定した2020年ビジョンで以下の基本方針を明確にした。

@ 信徒自ら築く教会(共同宣教司牧の推進)
A 信仰を豊かに分かち合う教会(共同体的信仰、信徒の典礼への参加)
B 新たな担い手を育てる教会(信徒の居場所と役割の用意)
C 一人ひとりを大切に、社会に開かれた教会(地域社会の人々との共生)

このビジョン実現のために、過去10年間のデータから類推し、10年後のシミュレーション、そこから見えること、ビジョンとの相関をふまえ、「すぐにでも実施すべき課題」として、以下が挙げられる

・ 共同宣教司牧の更なる推進
・ 新たな信徒の養成、受洗者の定着、外国籍信徒の定着と役割
・ 高齢者の快適な信仰生活へのケア、信徒相互のつながりを強める

これは信徒総会でも報告するが、今後の活動を具体化していく土台ともなるので次期委員会に引き継いでいきたい

3. 災害対策検討委員会報告

2013年12月22日版の藤沢教会災害対策検討委員会報告をもとに、「藤沢教会災害対策における基本的事項について」説明があった。2005年報告の「藤沢教会地震災害対応についての中間報告」及び「藤沢教会地震災害マニュアル概念図」をベースに内容を見直したもので、信徒総会では座長里原さんより報告がある

4. 太陽光発電装置の導入について

新委員の方達で初めて説明を聞く人もあるので、検討チームの川辺事務局長より再度説明があった。その後辻垣さん(北1)より太陽光発電装置を設置することについて、原発をゼロにすることにも太陽光にも反対ではないが情報公開が不十分で、議決を急ぎすぎていることなどについて意見が出た。その中で間違った情報が伝わっていることに関して川辺事務局長より説明があった。また、北1ブロックから進め方について疑問や意見が出たので、12月の委員会で申請をすることになっていたがまだ申請は出していない進展状況の説明があった。再度話し合い、各ブロックからメンバーを1〜2名募集し,何のために太陽光発電装置を付けるのか目指すところを一つにして、今日の意見も入れ、付ける方向で、今までの検討チームと新メンバーで話し合っていくこととなった

*教会委員会の後のブロック連絡会で報告される内容には差や間違った報告もあり、ブロック委員の役割が重要になる。今後、教会委員会で審議した重要事項については、ブロック連絡会のある日曜9時半ミサの後、教会委員長か事務局長が、連絡会参加者に説明するようにして欲しいと提案があった

5. 司祭館・居間・食堂の内装改善について

司祭館の居間および食堂の内装は約35年経過しており、部分的な補修で済ませてきたが今般、床・壁・天井・ドアなどの改装をしたい。費用は100万〜200万の予定

*反対意見は無く実施することになった
*1社のみに見積をお願いとのことだが、太陽光発電での議論では2社に見積をとっても少ないとの意見があった。これまで見積徴収は総務部に一任していたが、漸減していく教会収入に見合って支出も抑制するとともに、発注の透明性を高めるよう、運営委員会に提出する見積については、工事金額と緊急度を勘案して見積社数を決めるルールを次期委員会で検討してほしいとの提案があった

<ブロック・活動部>

・ 2月は辻堂ブロックの担当になる
・ ブロック・活動部報告の前に、旧委員より新委員の紹介があった

(北1)
飯田ブロック委員は任期中に長期の留守が予定されているので、辻垣さんに副ブロック委員をお願いした

(辻堂)
1月19日にブロック集会をする

(宣教)
・ 売店のボランティアは現在約50名ですが、減少傾向なので協力をお願いしたい。1月13日に棚卸しを実施した。多くの人の協力に感謝する
・ 一粒会の藤沢教会新委員は鈴木(辻堂・留任)清水(鵠沼・留任)古郡(北1)比嘉(北2)に決まった
・ 堅信準備チームの1月と2月はSr菅原担当で「受難・死・復活」について勉強する
・ イエズス会三浦神父の連続講話「人生の終わりを迎える日に備えて」は毎回14時から
@ 1月18日(土)「識別と判断と決定と実行について」
A 2月15日(土)「臨終を迎える時の心構え」
B 3月29日(土)「葬儀・お墓・命日について」
・ 湘南台センターの昨年1年間の利用者はのべ6,332人、献金が1,200,244円あった。維持費をほぼ献金でまかなえる

(教育)
・ 1月12日(日)のミサの中で新成人の祝福式が行われた。ミサの奉仕とミサ後の祝賀会など青年たちが準備をした。今後、藤沢教会に登録していない外国コミュニティーの青年にも声をかけて一緒にやっていきたい
・ 1月26日(日)子供と共に捧げるミサ
・ 2月9日(日)ボーイスカウト・ガールスカウトはBP祭

(国際)
・ 信徒総会にできるだけ参加する
・ 信徒総会の「災害対策委員会報告」の中で、フィリピンの台風被害、その後の状況について、ミーアさんが報告をする。また、ベトナムコミュニティーはミサ献金をバチカンをとおしてフィリピンに寄付をした

(典礼)
・ 2月11日(火・祝日)横浜教区典礼研修会
テーマ:「主のみことば」
講師:石井氏(聖書と典礼の編集長)・宮越氏(中央協議会)
興味深い話が聞けると思う。詳しくはポスターを見て申し込みをして欲しい。静岡県や山梨県、長野県からも参加される。申込用紙は聖堂においてある。締め切りは2月4日(土)

(福祉)
・ 5月25日(日)NPOライフリンク代表・清水氏を招いて「自死についての勉強会」を近隣の教会にも声をかけて計画している
・ まだ、福祉部長は検討中のままだが、早い内に結論を出したい

(広報)
2月号は1月19日(日)原稿締め切り。発行予定2月2日(日)



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国際ミサ講話(12月29日)
ラティノスコミュニティ ナンシー(長後)

おはようございます。今年最後の国際ミサにあたり、先ずフィリピンコミュニティの皆さんには私たちがいつも祈っていること、そして何よりも神さまが守っていてくださることを伝えたいと思います。またここで話す機会をいただき、皆さまに感謝いたします。

ところで私たちは家族のため、友人・知人のためによく祈ります。病から回復したとき、困難から立ち直ったときなどに感謝の祈りをささげます。しかし私たちを良く思わない人、危害を加える人のためにどのくらい祈るでしょうか?多くはないですよね。彼らは神さまを離れてしまった人、あるいは神さまのことを知らないのだと思います。(原文はスペイン語)



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成人式

1月12日の9時半のミサの中で、今年成人を迎えた8名のお祝いを、神様の祝福の中で行うことができました。ご協力ありがとうございました。(青年会)

成人式

成人式その他の地区 船津

今年成人を迎えましたが、成人したという思いは、成人式の着物を決めたり今年成人だねなどと言われても、まだまだこどもっぽいところもたくさんあるのであまり実感はありませんでした。しかし、ミサや成人式を行うことによって少しずつ成人なんだ、という実感が湧いてきました。

また、成人式のために準備などしてくださったり、たくさんの言葉やお祝いをもらって本当にたくさんの人に見守られていることを実感しました。これからも感謝することを忘れずに、また私が受けた喜びを他の人に与えていけるように過ごしていきたいと思います。



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黙想と祈りの集い<テゼのブラザーとともに>
黙想と祈りの集い藤沢準備会 安岡

黙想と祈りの集い昨年の12月6日、フランスのテゼ共同体からブラザーギランをお迎えして、藤沢教会で「黙想と祈り」の集いが行われました。午後7時からという遅い時間でしたが、藤沢近隣・東京・関西方面からも150人近い方々の参加があり、教派を超えてともに祈る豊かな時となりました。

テゼの祈りの特徴は、短い言葉を繰り返し歌うスタイルなのですが、何回も繰り返していくうちに「みことば」がストンとこころにおさまってしまう不思議な感覚を覚えます。

藤沢教会・片瀬教会、そして聖マルコ教会(聖公会)で毎月「黙想と祈りの集い」をはじめて10年になります。普段の祈りの集いは20人前後の小さな集いですが、テゼ共同体・世界中の黙想と祈りの集いとこころを合わせ歌い、祈っていきたいと思います。



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辻堂ブロック新年集会
辻堂2区 遠藤

1月19日9時半のミサ後、10時45分より、2014年最初の辻堂地区ブロック集会が44名の参加者を得て開催されました。新年とはいっても、既に1月も3分の2が過ぎ、新年会には遅く、春節には早すぎるというやや微妙な時期の開催でした。 前任者の佐々木美奈子さんの進行により開会、浮田久之さんの開会祈祷、新規転入の家族や新任の役員の紹介に引き続き、新たに役に就かれた森田茂武さんの、昨日の教会委員会報告がありました。

その中で、森田さんは、藤沢教会の10年後の予想される姿を、信徒数は8%減り2,800名程度に、信徒の平均年齢は4才加齢して56才に、教会の収入は30%減る見通しだが、支出はそれに比例しては減らないので収支の悪化を招き、司祭の高齢化は信徒より早く進み、現在の司祭の平均年齢60才から65才になるだろう等の見通しが報告されました 有志の方々の準備による暖かいまたたっぷりとした豚汁とおにぎりに、例年通り桜井京子さんのプロ級ホームメイドクッキーの差し入れで一服した後は、先の高齢化する10年後の教会に、今辻堂地区は何をすべきか、5つに分かれたテーブル毎に意見交換を行いました。

小生の加わったテーブルでは、高齢者の教会への送迎とバリアフリー化、独居信徒への対応等の問題提起に対して、まず自分の住んでいる周りをよく見回して、どの様なニーズがあるのかを把握することが大切で、要望も必要もそれぞれ異なるので、多様な対応を取るのは、今でしょ、と認識したことでした。この意味で、70所帯が利用中のメールによる連絡網が、その利便性の一面、互いの顔と必要性を見えなくしてしまうことも指摘され、この点は全体報告の中で他グループからも指摘されていました。また私達のテーブルでは、高齢化した独居信徒100名程度を受け入れられる特養施設建設を教会でとの壮大な提案もありました。

辻堂地区も、高齢化が進行中であり、いざ行動をとなると本人や家族に数々のバリアがあるのが現実なので、もう一歩いやもう半歩踏み出す力と勇気を、主に願いつつ、定刻13時に新年の集会を終えました。



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キリスト者一致のための合同祈祷会
辻堂1区 鈴木

今年もキリスト教一致祈祷週間(1月18日〜25日)に合わせ、キリスト者一致のための合同祈祷会が、1月18日(土)藤沢市内キリスト教連絡会主催で開催されました。

今年は「キリストは幾つにも分けられてしまったのですか」(一コリント1:1−17)をテーマとして、昨年礼拝堂を建替えて献堂を祝ったばかりの藤沢バプテスト教会に、藤沢市内の各キリスト教会から61名が集いともに祈りを捧げました。カトリックからは片瀬教会からマリオ師と信徒9名、当教会からは5名、茅ヶ崎教会から1名が参加しました。当日捧げられた献金は60,700円でした。

合同祈祷会説教は日本基督教団藤沢北教会の南澤 望牧師が担当されました。概要は下記のとおりです 「私たちがここに集められていることには意味がある。神様がその様に導いて下さらなければここで出会えない。キリスト者は本来バラバラになるものではなくひとつになるもの。しかし、実際にはひとつになれていないことを実感している。どう一致していいのかわからないくらいにバラバラな状態にある。一方、私たち一人一人の中で、この世の生活とキリスト者ということが結びつかなかったらどうなるだろうか?しっかりと結びついていなければ、自分がキリスト者としてバラバラになっている、ということ。『あなたはキリスト者でしょ?』と言われた時返事に躊躇する私――キリスト者ですと言いながら私は私を神とあがめているからではないだろうか?――それが罪。神様を大事にする私が大事になっている。それが教会の中で表に出て来ると、今日朗読されたコリントの教会の様になってしまう。『私はキリストにつく』と言っている私がやっているんだから、という人の集団が教会の中に出来てしまっている。しかし、バラバラではないが幾つにも分けられている状態がある。キリストというひとりの方に、ひとつに繋がっていることがそれにあたる。私たちはなかなかひとつにはなれないが、ぶどうの木のたとえのようにそこにキリストが伸びて来てくださって、私たちはひとつになれる。今日朗読されたマルコの福音の中に『わたしに逆らわない者はわたしの味方』とあるが、イエスはご自分のもののところに行くのは当然と思っていらっしゃる。そこまで私は枝を延ばすよ、とおっしゃっている。そして主イエスはこんなに逆らう私のために十字架にかかって下さった。そのイエス・キリストの延ばしてくださった枝の末端に私は繋がっている。私たちのために、神様のみこころのままに繋げてくださっている。これは、私たちの生活、このために、イエスが十字架にかかってくださったということ。キリストの十字架からすべてを見ていくと、イエスは私たちの必要をすべて与えてくださっている。キリストの十字架によって私たちは生きているのだということ」。

礼拝後、お茶とお菓子をいただきながらの交わりのひとときがありました。参加した各教会からひとことずつあったのち、会場の藤沢バプテスト教会の方から挨拶がありました。教会が出来た時、仮の礼拝堂ということで出発し、50年経って今それが実現したとお話になるその様子は、心からの喜びにあふれていました。初めて藤沢バプテスト教会を訪問したのは、2011年夏の平和祈祷会の時でしたが、仮ということでスタートしたというその礼拝堂は、多くの方の熱心な祈りが礼拝堂全体に染み込んでいる感じがしました。そして今回、一致祈祷会でうかがった真新しい木の香りのする礼拝堂には、これからまた沢山の方々の祈りが染み込んでいくのだろうと思いました。

毎年1月一致祈祷週間に、藤沢市内のキリスト教会を会場に一致祈祷会が行なわれます。来年はもっと多くの方々が参加され、ともに祈れることを願っております。



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日本聖公会横浜教区・カトリック横浜司教区 合同祈祷会
―みながひとつになるように―

典礼部 片桐

第二バチカン公会議を受けて1968年から始められたカトリック横浜教区と日本聖公会横浜教区の合同礼拝が、キリスト教一致祈祷週間の中の19日午後4時から、カトリック藤沢教会で行われました、日本聖公会横浜教区ローレンス三鍋裕主教とカトリック横浜司教区ラファエル梅村昌弘司教の共同司式により、双方の司祭の方々22名、会衆約200名の参加のもとに共に聖歌「救いの道を」で始まりました。

合同祈祷会二つの「聖書のことば」に続いて説教に立たれた聖マルコ教会の宇津山司祭は、ご自身が聖職に入られる前に経験された感動的な合同祈祷会や、聖職者になられてからの各赴任地でのカトリック司祭との関わりにも触れられました。2000年の歴史の中で別れてしまった、本来一つだった家族が、今ここで目に見える集いをしている喜びだけではなく、今年の一致祈祷週間のテーマ「キリストはいくつにも分けられてしまったのですか」というコリントの信徒に向けた聖パウロの言葉を通して、別れた兄弟がこうして一緒に礼拝を捧げている喜びにばかり浸っているわけにはいかないことを、今年の合同祈祷会の準備を担当したカナダの教会のテーマ解説から、例えば、カナダという国の持つ多様性という言葉には、豊かさと麗しさだけではなく、繊細さと困難さも秘められている、と話されました。

そして、今日の第2朗読として選ばれた「コリントの信徒への第一の手紙」の後半は「キリストイエスによって聖なる者とされた人々、召されて聖なる者とされた人々、この人たちに、この共同体に争いがある。皆勝手なことを言い、仲違いをし、心を一つにしない。思いを一つにすることが出来ない。てんでバラバラになっている」。このことに、今日の福音、「聖ヨハネによる福音書」の1章29節は洗礼者ヨハネが、イエスを指して「見よ、世の罪をとり除く神の小羊だ」と言われた箇所を通して「私たちが今なすべきことは、教派の別を超えて、ただただ洗礼者ヨハネのようにイエス様を指し示して行くこと。心を一つにし、思いを一つにして固く結び合い、私たち一人一人が一つにする心、一つにする思い、それを一緒に祈り求めて行く。そのことをこそ私たちは大切にしたい。共に祈り、共に汗を流し、共に喜び、共に歌い、ここにいるこのあなたと私の間で頑張れる一つひとつのこと。この祈りの集いもその一つの事実であり、一つひとつの業に向けたきっかけにもなり得るのです。私たちが一つの主、命の泉、光の中の光を共に指し示して行くことが出来ますように、これからも一緒に手を携えて参りたいと思います」と結ばれました。

続いて、「洗礼の約束の更新」が行われ「信仰宣言」を唱え「この水を受けた」という聖歌を一同で力強く歌いながら梅村司教による潅水を受けました。そして「共同祈願」、同じことばで「主の祈り」を唱え、自由な形での「平和のあいさつ」を交わしました。「結びの祈り」のあと、祭壇におられる司祭の方々の自己紹介が行われ、主教司教お二人による祝福後一同で聖歌「すべての国よ神をたたえ」を歌って、寒さの増した夕暮れ時の道を温かい心と思いを持ってそれぞれの場に派遣されて行きました。

なお、エキュメニズム教礼発布後50年に当たり、11月には教会全体の合同祈祷会開催予定であることが梅村司教から案内されました。



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自然の恵み、そして教会の使命
辻堂2区 益満

神からいただいた自然の恵み、その無限の力を自然エネルギーへと利用することは、今、人類に求められている究極のタレントと言えるのではないか。化石燃料を燃やして排出する二酸化炭素による地球温暖化の被害は年々酷くなり、先行きに恐怖さえ覚える。核兵器にも利用され、放射能を撒き散らし、ひとたび原発事故が起きれば人から土地を奪い、その健康を害し、心に永遠の傷を残す原子力――このように、深刻に地球を汚し人を害するエネルギー源は、いまや神の摂理を侵していると言えないか。これに対して太陽の光、風の力、小水力の流れ、地熱、波の力、バイオマス…などなど自然の力の利用はいつまでも再生可能で害もほとんど無い。

ドイツ発信の「第4の革命(エネルギー・デモクラシー)」はエネルギーの在り方を根本的に変える革命で、従来の大量生産、大量消費の経済至上主義を人に優しい自然エネルギーにより「地産地消」に変え、地元に密着した経済と節約の生活を目指し地球を守る。エネルギーの濫費を止め、企業も家庭も工夫してその使用量を減らすことも革命の柱の一つである。日本カトリック司教団も2011.11.8付けの「いますぐ原発の廃止を」の声明の中で「わたしたち人間には神の被造物であるすべてのいのち、自然を守り、子孫により安全で安心できる環境をわたす責任があります。利益や効率を優先する経済至上主義ではなく、尊いいのち、美しい自然を守るために原発の廃止をいますぐ決断しなければなりません」と述べ、このため「キリスト教の清貧の精神にかえり、単純質素の生活により節電に努める」よう求めている。

自然の恵み

また小冊子「なぜ教会は社会問題にかかわるのか(同協議会・社会司教委員会・編)」では「神の造られた全ての人間のいのちの尊厳を尊重し、社会の文化、経済、政治、社会における人々の生活に係わり、貢献し、また自ら実践して社会問題に向き合うのが教会の基本姿勢そして使命である」といっている。これを証しするため、被害や貧困に援助の手を差し伸べると同じように、それが起きるのを事前に防ぐために活動することも大切であろう。これが当教会に太陽光発電を設置する提案の背景である。 

この、日本でも有数の信徒をかかえた藤沢教会が、その強い意識と信念により社会のために貢献し、そして先導的役割を果たすことは意義少なしとはしないと考える。



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東北ボランティア活動サポートチーム報告

岩手県 (釜石ベース)

釜石の最低気温は現在氷点下5.6度に達してます。風は強いですが積雪はありません。ボランティアは少なく1月25日からずっとボランティア「0」とか「1」の状態でボランティア大募集中です。カリタス釜石の活動状況は当ホームページ(http://www.caritaskamaishi.com/)をご参照していただけると日々写真入りで仔細にご覧いただけます。また1月26日N.P.O.法人カリタス釜石の副代表で岩手県出身の伊瀬聖子さんのお話がミサ後あります。(丸山)

福島県 (原町ベース)

「南相馬ボランティア体験」 オースティン・オーガー

2013年12月6日(金)、私は福島県南相馬市でボランティアとして働く機会を与えられました。この機会は心躍るものでした。感謝の気持で一杯です。東京を午後に出発し、南相馬に夕方に着きました。新潟から来られたニイダさんという男性をリーダーとして、私は翌日の午前5時45分に起床して、1日を始める支度をしました。ボランティアセンターを午前6時半に出発、別の中心的なボランティア施設に向かいました。日本全国から来た人はそこに集まって、この地域でする仕事の割り当てを受けます。そこに行った私は既に到着していた他のメンバーと協力して、他のボランティアの人達が仕事の割り振りを受けにくる前に付近の清掃を行いました。私は海から1.2km、原発から15km離れた一軒の家の庭を清掃することになりました。そこは1mの高さの津波が来た地域です。その家に着くと家の持ち主がいて、あらゆる点でとても活動的な人で自分も一緒に何かするとおっしゃって日本の伝統的な形のチームワークを眼の当たりにしたのです。ボランティア達の眼は活き活きとして希望に満ち、この地域に対する共感と、地域社会復興を支援する固い決意が見られました。私はこのチームの一員となってとても嬉しく思いました。

土曜日中に片付けられたのは草木の95%と泥の60%でした。でも前よりずっときれいになり、家の持ち主であるご婦人は私達の仕事を大変感謝されました。一日を通して日本全国から集まったボランティアと会って、私は本当の人間の魂を思い起こしました。それは思いやりがあり純粋で福島の人達を決して忘れないものです。また、彼らの行いの中に真の意味での人間性を感じました。本当に素晴らしい経験でした。日曜日、教会で10時に行われるミサに出て欲しいと言われ、快くお誘いを受けました。教会の礼拝は素晴らしく朗読も神のメッセージがよく伝わるとてもよいものでした。週末に経験したことのすべてがとても心温まるものでした。それは私にとって心に響く大きな経験でした。今は主の御許にある魂と行方不明者にリストされている人達のためにお祈りします。心をこめて。

オーガーさんはアメリカ国籍の方ですが、オーガーさんの叔母様が藤沢教会信徒で、是非「瓦礫除去作業」のボランティアをと希望されたので、原町ベースに行って頂きました。オーガーさんからの寄稿を掲載します。(曽根 )

被災地の物産販売

厳冬期になりました。福島からの農産物では寒さを生かした縮みホウレンソウとか、曲がりネギなども入荷し、販売をしております。寒さもあり、1月と2月の販売は9時半ミサ前後とさせて頂いております。また、仙台味噌や醸造品の売れ行きもコンスタントです。皆様のご支援を深く感謝しております。(牧野)



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南洋群島とカトリック教会の歴史(5)
鵠沼3区 高木

1941年(昭和16年)12月8日、日本はアメリカ合衆国、イギリス国に対して宣戦布告しました。そして当日日本軍はハワイ真珠湾攻撃と同時にアメリカ合衆国領土であるグアム島も攻撃して12月10日上陸しました。そこにはアメリカ人であるカプチン・フランシスコ会オラナ司教以下15名がいました。

当日、日本軍は南洋群島の約半分のクエゼリン島、ヤルート島、クサイ島、ポナペ島、トラック島、モルトロック島、サイパン島、メレコン島、テニアン島、ヤップ島、パラオ島、エンタービル島などを「絶対国防圏」としていました。

そこで12月10日、邪魔になった敵国人であるフランシスコ会士15名(司祭12名、修道士3名)を日本内地に護送し神戸市神戸区北野町のハターフィールド・エンド・スワイヤなどに収容しました。ところがその中8名は第1次日米交換船や第2次日米交換船で本国へ送還されましたが7名の者は日本軍の戦況悪化に第3次日米交換船も中止となり、日本の敗戦まで約4年間神戸市内の抑留所を転々と収容されていました。名前は次の通りです。

フェルジナンド・スティビッチ神父(54歳)
ゼーヴィア・マーケット神父(45歳) アルビン・ラフィヤー神父(38歳)
フィクス・レイ神父(33歳)
メール・マコーマック神父(29歳)
ガブリエル・バダラメンテ神父(39歳)
アデルハート・ドンロン神父(年齢不詳)

その後、南洋群島では日本軍の戦況悪化に伴いアメリカ軍は1944年(昭和19年)2月17日トラック島に上陸、3月30日と3月31日パラオ島大空襲を行い、6月15日にはサイパン島に上陸し、7月21日にはグアム島に上陸、7月24日テニヤン島にも上陸し、同じくコロール島を空襲したりしました。更に9月15日にはパラオ島とペリリュー島にも上陸し、続いてアンガウル島やロタ島等にも上陸しました。

とりわけ9月18日のパラオ島での戦闘では7名のスペイン人イエズス会司祭が戦死しました。名前は次の通りです。

ベルナルド・デ・ラ・エスパリエラ神父(54歳)
ルイス・ブランコ・スワレス神父(48歳)
エリアン・フェルナンデス・ゴンザレス神父(44歳)
マリオ・ラ・オス・デルカント神父(58歳)
フランシスコ・エルナンデス・エククエデル神父(57歳)
エミル・デル・ピラル・ブラスケス神父(51歳)
ティモネル・ガデデ修道士(52歳)(11月に死亡)

その他の記録によると戦死者はロタ島で修道士1名、ヤップ島・パラオ島で司祭4名修道士2名、サイパン島で修道女1名とあります。因に東京教区の小松茂神父様はサイパン島にいましたが無事でした。

次に教会建物や施設は史料によるとサイパン島、トラック島、モルトロック島、ポナペ島、マーシャル島、コルレオール島、パラオ島、ヤップ島、ロタ島、ペリリュー島、アンガウル島などでは多大な被害を蒙り殆ど壊滅したようでした。

現在、ミクロネシアの中、北マリアナ諸島はアメリカ合衆国自治領ですが、他はマーシャル諸島共和国(1986)、ミクロネシア連邦国(1986)、パラオ共和国(1994)などと夫々独立した国家になっています。私達日本人は観光以外余り関心がないようです。でも多くの殉教者のいたことを忘れないで下さい。みんな尊き日本の殉教者なのです。



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がりらや便り

いつになく寒い冬の日々ですが、ここ湘南地方は比較的温暖で恵まれていると思います。感謝ですね。新着2冊のご紹介です。

「いつでも共にいてくれる イエスのことば 100」
サレジオ教会日本管区編 ドン・ボスコ社  525円

イエスの言葉にはだれにでも通じる力強いメッセージがあります。若者と、若者に関わる大人たちに希望と慰めと救いを与える100の言葉。初めてイエスに出会う人も思わず親しみを感じる解説付き。


「フランシスコ・サレジオと共に歩む 神への道のり」
浦田慎二郎著 ドン・ボスコ社 735円

宗教改革の時代に司牧者として活躍した聖フランシスコ・サレジオの霊性を通して、日常で神に近づくためにはどうしたらいいかをとく。「カトリック生活」の人気連載に加筆・修正を加え、各項に黙想のヒントも掲載。黙想の手引きとして最適の1冊です。

著者:サレジオ会司祭 1971年生まれ。2003年司祭叙階 神学博士

 



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