八 角 形 に ゅ ー す
2009年10月13日
聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会
目次
みことばに耳を傾けるとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司祭 和野
敬老会に参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・辻堂2区 安部(89歳)佐々木(娘)
藤沢ブロック集会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤沢1区 平野
鵠沼ブロック集会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼3区 牧野
聖母被昇天 神聖な聖母・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トラン・ティ・クィン・ザオ
バザーについてのお願い(第2回)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼ブロックバザーチームリーダー 牧野
カンボジア現地報告会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鵠沼2区 小藤
ウガンダ便り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キジト神父
YOC(30代既婚の会)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長後 長谷
第18回湘南キリスト教セミナーのご案内・・・・・・・・・・・・・・・・第5地区実行委員会
マドレーヌの会年間報告(H20年9月〜H21年8月)・・・・・・・辻堂1区 村上
みことばに耳を傾けるとは
司祭 和野
藤沢教会では、週日のミサが月曜日から土曜日まで行われています。これも複数の司祭がいるおかげで、司祭ひとりの小教区では無理なことですから、恵まれていると言っていいでしょう。やむをえず司祭不在の場合、その際には「司祭不在の集会祭儀」を信徒の皆様で行ってくださいます。そして、その集会祭儀において聖体奉仕者による聖体の授与があり、おかげで参加者はご聖体をいただいて帰ることが出来ます。本当にありがたいことです。
実は1900年頃、教会は信徒はほとんど聖体拝領をしませんでした。トレント公会議では、年に一度は聖体を拝領すべし、という規則をつくるほどでした。その後、第二バチカン公会議を経て典礼の国語化を進め、信徒が積極的に典礼に参加するようになりました。横浜教区では信徒の聖体奉仕者を任命し、将来の司祭不足を想定しつつ、信徒の典礼への参加を促してきました。こうして、現在においては祭儀において聖体拝領があることがわたしたちの当然のこととなっています。もしかすると、参加する信徒にとっては「典礼」=「聖体をいただくこと」となっているのではないでしょうか。
集会祭儀は「教会の祈り」に沿った形のもの(横浜教区使用認可)と、「ことばの典礼(ミサの前半)」に沿った形のものがありますが、どちらにしてもみことばを味わうということがその中心となります。みことばは、聖歌、詩編、アレルヤ、聖書朗読、説教(教話)、信仰宣言、共同祈願などに対して耳を傾けて聞き、声を合わせて唱える参加者の行為を通して一人ひとりの心に語りかけます。そして、みことばを味わうとは、決して聖書を理解し知識を深めるということではありません。味わうためにも少々の基礎知識が必要だと言う人もいますが、ここではむしろ、とらわれないで今の自分の心を向けることのほうが大切なように思います。みことばに心を落ち着けて耳を傾け、言葉を超えたことばが心に響いてくる…。それが、どれだけ豊かなことか…。
週日のミサおよび集会祭儀は、特にこのことを大切にしてみてはどうかと思っています。普段の生活の中で、落ち着いてみことばに耳を傾ける時間。これは日々の生活の中でとても貴重な時なのではないでしょうか。聖体拝領を目的とする前に、まずはみことばに耳を傾けて潤されていくことも、大切な事だと思います。
教会委員会報告(2009年9月19日)
8月2日(日)午後5時より7時半まで開催。悪天候にもかかわらず大勢の参加があり楽しいものとなった。食品関連が不足気味だったので来年への申し送り事項とする
8月29日(土)9時半より12時半までセンターホールにて藤沢消防署員の指導のもとに開催。約30名が参加。今後も年1回実施予定
新委員長推薦は9月末までに主任神父へ提出する。すでに決定している部分もあるが未定の人事については各自検討努力をお願いする
9月5日に聖園女学院を準備委員長および各部門担当者が見学。叙階式会場の講堂とパーティ会場のラウンジを下見させていただいた。次回検討会は10月3日(土)午後2時より藤沢教会にて。下見をした中で各部門から報告を聞く。叙階式の日時は4月29日が第1候補としてあがっているが、すべては叙階の最終決定を待って1月以降正式に決めてゆく。現状を把握し、またお祝いとして差し上げる「言葉の花束」などについて話し合うため藤沢教会の準備委員の召集を予定
9月17日(木)、20日(日)敬老ミサ。詳しくは担当の北1ブロックの項参照
基本的には実施を前提に予定通り準備を進めるが、新型インフルエンザの動静を見極めながら開催判断については適切に対処していく。判断時点は最初が9月26日、その後は随時となる。中止の場合は、賛助金は会計へ繰り入れ、ウエルカム券は返金、寄贈物品は後日適宜販売としたい
今後教会委員会報告を議事録としてファイルして保存していく
9月27日の9時半ミサを国際ミサとする。各外国コミュニティが協力して典礼部とともに準備中
7月14日付で教区災害対策特別委員会鈴木勁介神父より出された「新型インフルエンザへの対応について」(教会入り口に掲示)にあるとおり過度に神経質にならないよう。各自落ち着いてキリスト者としてふさわしい対応を心がけ、罹患が懸念される方はミサに出ないようにする。品薄の消毒液の設置は実行していく。口での聖体拝領は当面中止
従来14台設置されていたが8月に8台増設。聖堂の全空気入れ替えは今までの50分が25分に短縮。古いものは15年経過しているので併せて掃除実施。費用の28万円を承認
司祭の減少を見据えて、第5地区7教会については司祭数が現状7人が5人になった場合への対応を3ブロック(片瀬・藤沢、大船・鍛冶ヶ谷、戸塚・原宿・中和田)に分け具体的な検討に入っていくことになった
11月7日(土)午後5時より8時、センターホールにて第5地区主催の独身男女の婚活パーティを開催、希望者を募集する。詳細は聖堂内チラシを参照の事
建築確認申請済み。次は事業経営許可申請書を提出する。募集を開始、現在まで約50名が申し込み。準備委員会によって管理規則が作成され申込案内書に必要事項を掲載。今後は管理委員会(原則8人以下、うち1人以上利用者の予定)を作り細部については財務と協議していく
(総務)冬に向けて聖堂暖房用ボイラー周辺の修理に着手
(教育)日曜学校18名、7月25日から27日星美ホーム山中林間寮にて夏期キャンプ。8月21、22日青年部が韮崎教会を訪問し山田神父と交流
(典礼)8月30日9時半ミサで第2回教話。平野勝氏の外海(そとめ)の話で好評であった。第3回は11月29日を予定
(宣教)
8月1日(土)午後、日本基督教団藤沢北教会にて市内キリスト教連絡会主催の「平和のための合同祈祷会」を開催。全体で116名、当教会から13名参加。
8月22日(土)藤沢教会講座担当者会黙想会を開催。指導は古川神父。第五地区の各教会にも呼びかけ、30名参加
9月19日(土)入門講座養成コースを担当している久我師を講師に、第五地区講座担当者の研修会を開催。第五地区各教会から約20名参加。現在の養成コース修了者とかつてのグリフィン講座の修了者が、これから一緒にやって行くことをねらいとしたもの
10月4日(日)ミサ後第4回宣教フォーラム。テーマ「誰のための宣教か?」。年に1回の教会全体の分ち合いの集いなので、多くの方に参加頂きたい
10月12日(月)不二聖心にて一粒会大会。第五地区一粒会で、大型バスを2台用意している。第五地区の7教会全てから参加者があり、現在75名程の申込者がある。未だ申込みを受け付けているので、皆様に呼び掛けをお願いします
11月7日(土)午後2時より4時、中和田教会にて第五地区湘南キリスト教セミナーを開催。講師はフランシスコ会中谷神父、テーマは「イエスと出会う〜山谷の寂しさと豊かさ」定員100名。会費300円
12月12日(土)今年も当教会を会場に市内キリスト教連絡会主催の「市民クリスマス」が開催される。昨年の当教会の協力に対し、連絡会から感謝とともに今年も協力依頼が来ているので、よろしくお願いしたい
(国際)国際ミサ(9月27日)とバザーにむかって各コミュニティが準備中
(福祉)7月4日(土)の「凛の会コンサート」収益は122,000円。5万円を聖園ベビーホーム、5万円を聖園子供の家へ寄付。残りは預託金として財務へ
(北1)9月の敬老会を担当。17日は普段教会へ来られない方々のためのミサと昼食会、30名弱の参加があった。教会へ来られるのはこの日だけという方も何名もいた。申し込んだ方々への前日までのきめ細かなチェックの必要性を痛感。時間が長すぎるという声も聞かれたので来年へ申し送り。3人の神父様方のメッセージとサインの入ったマリア様の御絵を準備してみなさまにお配りし喜んでいただけた。20日主日の9時半ミサ後75歳以上の方へ病者の塗油、その後お茶の会。御絵はその時にもお渡しする
(北2)9月12日ブロック集会。ブロック長、委員が決まる
(藤沢)9月6日ブロック集会。自分の好きな聖書の言葉、そして自分を支えている聖書の言葉をテーマに分かち合いと祈り。復活されたイエスを思って両隣りの方のために祈りのひとときを持った
(鵠沼)9月13日〔日)9時半ミサ後、センターホールにて、カンボジア支援報告会に続いてブロック集会。54名参加。鈴木神父、川辺事務局長をむかえて典礼勉強会(詳しくは別項参照)
(辻堂)9月27日ブロック集会
曽根副委員長:今後司祭数が減少する対策として、召出し活動をあらためて推進する必要あり。藤沢教会は一粒会大会へ子供の参加があるがこのことを大切にしていきたい
川辺事務局長:ラティノスグループは雇用保険も切れ生活が困窮しはじめている。今後食糧品支援活動を行う必要がでてくる可能性がある
敬老会に参加して
辻堂2区 安部(89歳) 佐々木(娘)
母:先のことと思っていたけれど、体調を崩さずに予定通り敬老会に出席出来て嬉しかったわ。お天気も良かったし・・
娘:本当に良かったわね。体調を崩されて、今朝取りやめた方もいらしたそうよ。
母:ミサに久しぶりに与れて、良かった。ホールは小じんまりしていて、落ち着いて与れたわ。ご聖体も病者の塗油も、神父様がいらしてくださってとてもありがたかったわ。
娘:神父様が夫々の方のところにいらしてくださって、良かったわね。
母:昼食の時、テーブルにきれいな和紙のマットが敷かれていて、折り鶴と小さな花が飾られていて、何気ない気遣いが感じられたわ。お皿一杯のぶどうに添えられた31文字には、深い意味が込められていて感動したのよ。
「祝敬老: 秋深し 聖堂うらの庭ぶどう 酸いも甘いも神のお恵み」
娘:レオの会の平野勝さんが丹精込めて育てて敬老会のために用意してくださったぶどうなんですって。奉納させていただいた時、ずっしり重かったのよ。
母:酸いも甘いも・・の詞には、長い人生の真理を感じたわ。自分も小さいぶどうの一粒だけれど、皆と一房につながっている・・って感じたわ。以前は大勢のお友達と会うのが楽しくて行った敬老会だけれども、今回は人生の終わり近くなって体も弱くなって特別な思いで行きたいと、強く望んで参加したのよ・・お隣が鈴木神父様だったの。好きなおすしのお弁当が出たけれど、私が指先が利かずモタモタしていたら、神父様がすぐに覆いの紙を取ってくださり、恐縮しながらもお優しいお心に触れて、嬉しかったわ。皆が「絵を描かれて、よろしいですね」と言ったら、「自分も楽しめて、皆が喜んでくれるので張り合いがあるんですよ」とおっしゃっていらしたわよ。美味しいお弁当だったわよ。あなたは、お昼どうしたの?
娘:わたしは2階の部屋で、お当番の方が作ってくださったカレーをいただいたの。きのことチキンのカレーで、とても美味しかったわよ。手作りのらっきょうが添えられていて、食後にぶどうをいただいたのよ。沢山の方の協力によって支えられてこの会が成り立っていると感じるわね。
母:本当にそうね。大事にされているっていう感じね。男性のコーラス、皆楽しそうに歌っていらしたわね。
娘:「もも太郎さん」の曲がとても面白かったわね。初めて聞いたわ。お声がかかれば、また来年いらしてくださるそうよ。
母:コールセシリアの歌も、なかなか良かったわね。懐かしいお顔が沢山あったわ。
娘:教会ならではの曲、素敵だったわね。
母:終わりに、「里の秋」と「ふるさと」皆でうたったのは、女学生に戻ったみたいで楽しかったわ。本当に行かれて良かった。これ、いただいたのよ。神父様が一人一人に手渡してくださったの。三人の神父様のサインがあるの。
娘:見せて。きれいなごえ。「野の百合、空の鳥を見よ」ってあるわ。何も心配しなくても、神様がちゃんと良いようにしてくださる・・って言うことね。神父様方お忙しいのに、サインしてくださったのね。ありがたいわね。疲れなかった?
母:大丈夫よ。あの位の時間で丁度良かった。今日は一日お世話様。本当にありがとう。
娘:私もお手伝いではなく、付き添いとして今回初めて参加したでしょう。私も特別な思
いがしたのよ。元気でいれば、いつか私もこんな集いに参加するんだな・・って。母娘の関わりも当たり前ではないなって・・強く感じたわ。良い一日だったわね。
藤沢ブロック集会報告
藤沢1区 平野
9月6日(日)9時半ミサ後、センターホールにて藤沢ブロック集会が開催されました。
初めに委員会の報告として、曽根さんから、宮内助祭・司祭叙階準備委員会の話、鶴田さんから、「外国籍信徒司牧の基本方針及び秘跡等に関する司牧指針」の勉強会や外国信徒各コミュニティとの話し合い、風間ブロック長から、裁判員制度、敬老会、今後の予定(国際ミサ・バザー等)などについてそれぞれ説明がありました。その後、「分かちあい・祈り」の一時を過ごしました。
今回はくじで席を決め円形になり着席し、「分かちあい」は自己紹介というかたちで、隣の方に名前、地区名、聖書の中の好きなみ言葉あるいは生活の支えになっているみ言葉などを話し、次に反対側の隣の方にまた同じように話しました。「祈り」のテーマは「復活されたイエスをイメージしながら、友のために祈る」で、イエズス会の植栗神父様(祈りのヘルパー養成講座指導司祭)に教えて頂いた祈り方で進めました。答唱を皆で唱え心を神様に向けてから、ご受難のイエス様のお顔・復活されたイエス様のお顔・自分の脇に来られ頭の上に両手をのべ祝福して下さるイエス様をそれぞれイメージして祈りました。それから、祝福して下さるイエス様をイメージし、自分の右隣の人のため、左隣の人ため、ここに参加していない大切な人のために祈り、結びの祈りで終わりました。最後に川辺さんから「合葬の園」の説明があり質疑応答の後、集会は終了しました。
この集会には40名の方が参加なさり、皆様、委員会の報告に耳を傾け、分かちあいでは和気あいあいと話し合い、真摯に祈りを捧げていらっしゃった事が印象に残っています。特に「祈り」では、隣の方が特別に私のために祈って下さるという貴重な体験をさせていただき、幸せな一時を過ごす事が出来ました。また、参加なさった方達からは、「祈ることを一つずつしぼってイメージして祈っていったので分かりやすかった、祈りやすかった」等のお声を寄せていただきました。あっという間に予定時間が過ぎるほどで、実りの多い集会となりました。この素敵な時間を皆様と共有できました事、「神に感謝」です。
鵠沼ブロック集会報告
鵠沼3区 牧野
9月13日(日)9時30分ミサ後、センターホールにて、カンボジア支援報告会に続けて鵠沼ブロック集会が開催されました。今年2回目の集会でしたが、好天に恵まれ、鈴木主任神父様、川辺事務局長を含めて54名の方々のご参加をいただきました。今年3月以降の転入者・帰天者の方々の紹介、次年度委員・連絡員選出のお願いなどの連絡事項伝達の後、今年度鵠沼ブロックが担当となるバザーについての経過と今後の準備作業についての説明が行われました。これに続いて、典礼勉強会として典礼に関する自由質疑応答を行い、会場からの質問に対して、鈴木神父様と川辺事務局長からお答えいただきました。主なものは次の通りです。
(Q1)葬儀ミサの意義
(A)葬儀とミサは別物、葬儀は親族・共同体が故人のために祈り告別する儀式で意義があるが、ミサは必ずしも必要でない
(Q2)1日の聖体拝領許容回数
(A)1日1回が原則だが、趣旨の異なる複数のミサ(主日、葬儀など)での拝領は可能、ただし回数が多いからといって恵みが多くなるわけではない
(Q3)ミサのブドウ酒に水をいれる意味
(A)初代教会の頃は高いアルコール分を薄めるため入れたが、その後いろいろな意味づけがなされてきた(例えばぶどう酒は神性、水は人間性を示す)
(Q4)新型インフルエンザと聖体拝領所作
(A)当面は口での拝領停止としているが十分な対策ではない、患者はミサに与ることを控えることが原則
勉強の後は、秋を感じさせる松茸ご飯の昼食をいただきながら、楽しい歓談の時を過ごし、13時にお開きとなりました。準備と運営にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
8月15日聖母被昇天の祝日、午後5時より |
神聖な聖母
トラン・ティ・クィン・ザオ
教会暦のなかには、聖母マリアにちなんだ祝祭日がたくさんあります。このなかで教会では「神の母聖マリア」、「聖母の被昇天」、「無原罪の聖マリア」の3つをとりわけ大きな祭日としています。今回はその1つ「聖母の被昇天」について述べたいと思います。
「聖母の被昇天」とは聖母マリアがその人生の終わりに、肉体と霊魂を伴って天国にあげられたという信仰あるいはその出来事を記念する8月15日のこと。1950年11月6日、当時のローマ教皇ピウス12世によって正式に教義として宣言された。この教義が永続的な価値を持って、みんなには聖母マリアすべて私たちと人類との密接な関連があったと発表しました。
聖母の被昇天への信仰は、マリアだけが特別な存在だと言い表すのではありません。キリストによる救いにあずかる人たちの象徴として、信じるすべての人たちの救いへの希望を表現するものです。ミサの集会祈願はこのことを教えます。「全能永遠の神よ、あなたは、御ひとり子の母、汚れのないおとめマリアを、からだも魂も、ともに天の栄光に上げられました。信じる民がいつも天の国を求め、聖母とともに永遠の喜びに入ることができますように」。
これは「おめでとう、恵まれたかた」(ルカ1・28)と神の使いからのあいさつを受け、神がともにおられるという恵みに満ちたものであるが故に、その生涯においてキリストと最も深く結ばれ、死後においてもキリストの復活と栄光にあずかっていることを意味します。つまりマリアは復活の恵みを受け、キリストを通しての神における人間の完成に到達したことを確信をもって宣言しているのです。
バザーについてのお願い(第2回)
鵠沼ブロックバザーチームリーダー 牧野
早いもので、今年のバザーも今月18日(日)に迫って参りました。信徒の皆様の多大なご協力のもと、バザーチームは着実に準備を重ねております。すでにお願いしていますが、皆様には、今後とも、物品、金券類、賛助金などのご寄付、ウェルカム券のご購入、バザー当日を含めた各種作業へのご協力をいただきたく、重ねて宜しくお願いいたします。
当日の天候や、新型インフルエンザの動勢など懸念材料はありますが、時宜を得た対策をとりながら、バザーの成功に結びつけたいと考えております。今年のバザーテーマは「みんなで楽しく」です。信徒の皆様だけでなく、参加される近隣教会、地域社会の方々にも実りの多い楽しいバザーになりますことをお祈りします。バザー当日は、ご家族、ご友人、ご近所の方をお誘いの上、多数ご来場いただくようお願いいたします。
「平和の集い」−ライブと平和への思いを語り合う集い−
8月23日9時半ミサ後聖堂にて沢山の方々の参加のもとに「平和の集い」が開かれました。今年はシンガーソングライター中村里美さんが、音楽療法士でプロのギタリストでもあるへんり未来さんの伴奏で「私のヒロシマナガサキ」をテーマに平和について歌い且つ語ってくださいました。
会場にはそれぞれ反核運動をなさっている3人のお仲間が花束をもって駆けつけ、核廃絶を願って活動されているみなさまの強くあたたかな心の絆を感じました。中村里美さんは20代のはじめネバーアゲインキャンぺーン(被爆者の体験を伝える日米協力のボランティアグループ)に全身を投げ打って、1年間の研修期間中多くの被爆者と会い直接話を聞く機会をもち、その後1986年第1期民間大使として渡米、280箇所の学校や施設等で原爆映画上映会のプレゼンテーションを行い被爆者のメッセージを伝えていらっしゃいました。
アメリカでの活動に際して中村さんは何よりもまず人対人として向き合い、心をひらいてゆくことから始められた由。そしてビデオを通して「この苦しみを世界のどの人にも味わってほしくない」という被爆者の優しく切実な声を伝え、「未来を築き上げていく私たちが今ここで核戦争の始まりであったヒロシマ・ナガサキに目を向けて生き証人である被爆者のメッセージに耳を傾けること、そしてこの悲劇を決して繰り返さないために私たちは何をすべきかと一人一人が考えていくことが大切」と語りかけると子供たちは「僕たちに何かできることはない?」と中村さんのもとに駆け寄ってきたそうです。そんなある日アラスカでのこと、ひとりの少年が「アメリカは日本と戦争したの?それでどっちが勝ったの?」と聞いたそうです。牧師でもある少年の父親はただちに「戦争に勝ち負けはないんだよ」と答えました。「そこにあるのは悲しみだけ」。印象的な中村さんのお話に会場は平和への思いでひとつになりました。
ライブのあと参加者はふたつのグループに分かれ、平和について語り合うひとときをもちました。平和についてあらためて思いを深める機会をいただけた今日の集いに感謝。(広報部)
カンボジア現地報告会
鵠沼2区 小藤
9月13日(日)鵠沼ブロックの集まりに先立って、センターホールでJLMM(日本信徒宣教者会)からカンボジア、コンポンルアン水上村に派遣され、一時帰国された高橋真也さんの現地活動報告会が行われました。
藤沢教会では2001年のバザー収益を基に設立されたカンボジア福祉基金藤沢を通して、JLMMのコンポルアンにおける活動を支援してきています。この水上村には6,000人ほどが生活していますが、そのうち7割はベトナムからの難民です。そんな水上村で、高橋さんは水上に浮かぶカトリック教会をベースに教会と協力しながら、貧しい水上村の人たちを支援しています。
主な支援活動は水浴びプログラム(きれいな水を使って、子供たちの体を洗う)、病人支援(貧しさゆえに病気を治療できない人を病院へ搬送)、浄水プログラム(湖の水をろ過し、浄水を提供)、栄養改善指導、妊婦・乳幼児無料検診、識字教育(教会に併設された教室でベトナム人の子供たちにカンボジア語を教え、公立の学校へ行けるように教育)などです。
高橋さんは最近の活動の様子を映像を交えて30分ほどお話されました。報告会には雪ノ下教会からも来られ、熱心に聞き入っていました。引き続き皆様のご理解とご支援をお願いいたします。
ウガンダ便り
キジト神父
4月14日付けのお便りを嬉しく拝見しました。私たちのことをいつも心に留めてくださってありがとう。和歌山屋形町教会のジョー・ブルーダー神父様を通して、復活祭のご寄付25万円を受け取りました。難民コミュニティを代表して心より御礼申し上げます。
今年のご寄付は、コンゴから新しく到着した難民を支援するため特にありがたく、有効に使わせていただいています。難民がここで新しい生活を始め、自立できるよう支援しているところです。食糧を買い、体力的に劣る乳児や寡婦を食べさせ、簡単な農具や種を購入して畑を作るのに用いています。何千というこの難民のため、水や薬等など欠かせません。現在の人数については、復活祭のメッセージでもお分かりのことと思います(約20,000人)
今日すべてのことをお話しする時間はありませんが、皆さんの贈り物がこの地の人々の生活を変える幾つもの「小さな奇跡」を行っているとお知らせできるのが嬉しい限りです。私たちも、難民も、政府もこのような素晴らしい支援を本当にありがたく感じているのです。ヘンリーは大学教育を楽しんで続けています。私たちの記事を復活祭の「八角形ニュース」に掲載してくださり、重ねて感謝したいと思います。ジャスティンやカンパラのプルチェリア、あなたたちの孫、皆からよろしくとのことです。
宮内さんが助祭に叙階され、嬉しく思います。こちらでは、宮内さんを私たちのカンガリ難民への「贈り物」と呼んでいるのですよ。この手紙をタイプで打ってごめんなさい。でも手書きより読みやすのではないでしょうか。あなたたちの働きのうえに神様の祝福がありますように。ご自愛ください。いつもお祈りしています。キリストの平和と愛のうちに。
YOC(30代既婚の会)
長後 長谷
ユースプロジェクトリーダー岡田さんの呼びかけにより、6月から月1回のペースで、9時半ミサ後に30代既婚の会として、分かち合いを始めました。その日の福音から、家庭生活や仕事の悩みなどを分かち合っています。当初は、自分たちに分かち合いなどできるのか不安でしたが始めてみると案外できるもので、分かち合いの終わりには、この会がイエス様を中心として集まっていることを実感しています。さて、この会にも名前を付けることになり、じゃあ"ヤングおしどりクラブ"うん。いいねぇ〜ということで、
Y. (ヤング…30代といっても、まだまだ若者)
O. (おしどり…目指せおしどり夫婦)
C. (クラブ…集まるところ)
という意味を込めて「YOC」とつけました。
次回は、11月1日10時半から302号室で行います。お子様連れや(現在赤ちゃん2名チョロチョロしています。)夫婦どちらかの参加でも結構ですので、よろしかったらのぞきにいらしてください。
第18回湘南キリスト教セミナーのご案内
第5地区実行委員会
今年も下記要領で湘南キリスト教セミナー(旧称湘南短期キリスト教セミナー)を開催いたします。信仰を深め、宣教について考える良い機会となりますので、皆様奮ってご参加下さい。お申し込みは教会事務所または担当までお願いいたします。詳しい内容については、聖堂にあるパンフレットをご覧下さい。
記
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日 時 | : | 2009年11月7日(土)14:00〜16:00 |
場 所 | : | カトリック中和田教会(横浜市営地下鉄立場駅徒歩5分) |
講 師 | : | 中谷功神父(フランシスコ会、山谷山里の家主催) |
講演タイトル | : | 「イエスと出会う」〜山谷の寂しさと豊かさ〜 |
定 員 | : | 100名 |
参加費 | : | 300円 |
内 容 | : | 山谷「山里の家」は支援者が宗教に関係なく泊まり込み、地域の日雇い労働者・ホームレスを支援している施設です。この家を主催している中谷師が、吹きだまりといわれる山谷での生活から見た社会の隠れた側面を語ることにより、我々の心の中にある気付かない一面を照らし、心の扉を開いてくれるでしょう。 |
申し込みは教会事務所(0466-43-2265)または藤沢教会担当者、牧野(鵠沼3区)、吉川(長後)までお申し込み下さい。
マドレーヌの会年間報告(H20年9月〜H21年8月)
辻堂1区 村上
東ティモールの子供たち支援のマドレーヌ焼きをこの1年間も無事、予定通り行うことが出来ました。9月から8年目に入りますが作業日は当初から数えて180回を越えました。月2回の福祉の日とバザーでの販売の他、時には特別注文も頂き、そのほかホームメイドママレード、手差し花ふきん製作のご協力、年末には湘南マンドリンアンサンブルのご賛同によるチャリティーコンサートの開催などで年間に458,000円の純益がありました。すべて皆様のお買い上げ、ご協力による成果で厚くお礼申し上げます。この内、35万円を清泉侍女修道会の「ラファエラ東ティモール子供募金」に寄付し、教会へ光熱費と僅少ながらホームレスお米代をおさめましたことをご報告いたします。今年1月には東ティモールでご活躍中のシスター中村が帰国されたので、藤沢教会センターホールで現地報告の集まりを催しました。他教会からの参加者もあり、映像を用いてのお話で子供たちの現状などがよくわかりました。国情は安定に向かっているものの生活面での格差は厳しく将来を担う子供たちへの援助が切に要望されています。
恒例となりましたクリスマスチャリティーコンサート(入場無料)を今年も12月5日(土)に開催いたしますのでお誘い合せのご来場をお待ちしております。
小グループ活動紹介
「良かったことの祈り」の集い
私たちは、この教会からアイルランドに帰国されたハンラティ神父さまの著書「良かったことの祈り」を基に4年前より5組の夫婦をもとに、今は男性3人(加藤[大庭]、神谷[K1]、桜井[T2])のリーダーとその奥さん方が中心となり、祈りの集いを続けています。
内容は毎月1回、土曜にセンターホールに集まり、輪読し神様に対し受け身になって、神様のメッセージを聴く「祈り」と、それの回想をした後、3〜4人に分かれてプライバシーを尊重して祈りから頂いたものを中心に「分かち合い」をします。これは神様からの良かったことの贈り物でもあります。また輪読からも読む度に新しい恵みを頂いております。この神様に守られた会も、未信者の方や、他の教会の方々も参加され現在33名と活気溢れた集いになっています。
また他に当教会では「祈りのつどい」が3人の女性をリーダーとして、月1回、木曜に開催され、私達の良き励みとなっています。今後も、この教会に神父様が蒔かれたこの種が、神様に導かれ、育てられていく事の楽しみと幸せを感じている私達です。
−神に感謝−
秋風が身にしみて虫の声がかしましいこの頃、売店では早や来年のカレンダーが入荷しました。お早めにご覧ください。今月の新刊をご紹介いたします。 「教皇ベネディクト十六世 霊的講和集 2008」 「現代人はキリスト教を信じられるか」 「幸せのありか」 |
★ロザリオについて教えてください。
☆昨年の10月号(第198号)に「ロザリオの祈りはイエス・キリストの生涯を黙想しながら、私たち一人ひとりの心の母である聖母マリアに心を合わせて祈る『信心』です」と紹介されています。
先の教皇ヨハネ・パウロ二世が2002年10月からの1年をロザリオの年とし、使徒的書簡「おとめマリアのロザリオ」を発表され、喜び・苦しみ・栄えの3つの神秘(玄義)に光の神秘を加えられました。この祈りを通してより豊かにイエスの生涯の神秘に触れることができるようになりました。
前回「聖母の被昇天」でもご紹介したとおり聖母マリアへの祈りは古代教会から行われていましたが、ロザリオの信心は聖ドミニコ(1170〜1221)が異端者を回心するために精魂こめて努力しているとき、聖母マリアからの啓示を受けたのが始まりだとされています。さらにドミニコ会士らがこの信心の普及に尽くしたことも大きいようです。一定の形式の祈りを連続して唱える修道会での習慣が何時でも、何処でも、誰とでも自由な形でできることから次第に信徒の中に浸透してきたと考えられます。
1571年10月7日、ギリシアレパント沖での海戦は、キリスト教徒がオスマン・トルコ軍に勝利し、オスマン帝国崩壊のきっかけとなった戦いといわれています。この戦いはキリスト教軍にとって数の上で不利な状況で、窮地に追い込まれ苦戦を余儀なくされていました。しかし当時の教皇ピオ五世(1566〜1572)はすべての信者にこの危機を打開するためロザリオを祈るように要請した結果、キリスト教軍は奇跡的に勝利をおさめました。そこでこの勝利はロザリオの祈りによってもたらされた聖母の助けによるものであるとして、その日を記念して「ロザリオの聖母の祝日」としたということです。後に教皇レオ十三世(1878〜1903)は10月を「ロザリオの月」と定めました。人々が信仰を守るために命懸けで戦い、その背後には聖母への篤い信頼と信仰があったということでしょうか。
10月は「ロザリオの月」です。ロザリオは一人でも多数でもその趣で祈ることができます。今月、とくに心をこめて聖母にお取次ぎを願いたいものです。
鈴木神父の川柳(続3)
編集部編
今回はB年のその3です。
2009年
4/5
嘲りに耐えられぬバカ耐えるバカ
(受難の主日)「マルコ15・1-39」
4/12
教会も女性がいるうちは大丈夫
(復活の主日)「ヨハネ20・1-9」
(朝早く、まだ暗いうちにマグダラのマリアは墓に行った。そして...)
4/19
生意気を言ってもみんな御手のなか
(復活節第2主日)「ヨハネ20・19-31」
(また、この手をそのわき腹に入れて見なければ、わたしは決して信じない)
4/26
償いと思えればなあこの重荷
(復活節第3日)「ルカ24・35-48」
(救い主はどうして十字架の苦難を引きうけたのだろうか;鈴木神父の注)
5/3
この一年身を削っても目方増え
(復活節第4日)「ヨハネ10・11-18」
(復習)
5/10
願いごとハズレてもきっと大丈夫
(復活節第5日)「ヨハネ15・1-8」
(わたしの言葉があなたがたの内にいつもあるならば、望むものは何でも願いなさい)
5/17
神さまに友と呼ばれてただちょっと
ただちょっと気づかないだけその愛に
(復活節第6日)「ヨハネ15・9-17」
(わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。
…わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である)
5/24
私にはしるしがないというけれどしるしがあってもこの程度(狂歌)
(主の昇天)「マルコ16・15-20」
(主は彼らと共に働き、彼らの言葉が真実であることを、
それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった)
5/31
風鈴に我が身なぞらえホットする
(聖霊降臨の主日)「ヨハネ15・26-27,16・12-15」
(その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなた方を導いて真理をことごとく悟らせる)
6/7
人間は思っているより一体さ
(三位一体の主日)「マタイ28・16-29」
(彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、
あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい)
6/14
不出来でも愛情あれば食べられる
契約といえないような有利さで
(キリストの聖体)「マルコ14・12-16、22-26」
(これは、多くの人々のために流される契約の血である)
6/21
君だって愛されているんだ大丈夫
(年間第12主日)「マルコ4・35-41」
(すると風はやみ、すっかり凪になった。
イエスは言われた「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか」)
6/28
伝われよ満員電車でふれるうち
年間第13主日)「マルコ5・21-43,または35b-43」
(この方の服にでも触れればいやしていただける)
(文責 益満)